見出し画像

AppleWatchって要るのか問題

Appleの新商品発表会があるこの時期、1回は「AppleWatch要るのかなあ問題」を考える。これまで2回くらいマジで買おうと思ったこともある。けどまだ買ってない。「それiPhoneでよくね?(=iPhoneとできることが同じなのにn万円も払う価値はない)」「それ格安スマウォでよくね?(=AppleWatchに求める機能は4000円のヘルストラッカーに既に入っている)」が回答だったから。んだけど、今年は少し考えが変わった。

ことの発端は新型iPhoneの価格。高くない?13miniで86800円、13proなんか122800円もする。まあX(テン)の頃からの話なんだけどさ(Xは前時代のから大きく進化した記念モデルだからまだ許される)。一旦X以降の全画面モデルを買った身からしたらどうだろう、X発表から4年、何も変わってないのである。特に数万円でスマホなんかよりセンサーサイズのでかいミラーレス一眼を買ってしまうと、iPhoneのカメラなんぞどれだけ改善しても高画質(笑)の範疇を抜けないし、Liderを使ってボケ感がーとか、ナイトモードで夜景がーとか、本当にどうでもいい。できることが何も変わっていないモデルを10万円で買う気になるだろうか。

ミラーレス一眼を持ってない大勢の民へ。なんでそんな優れたカメラがスマホにくっついていないといけないのか。個人的には、一眼じゃ対応できないところ、すなわち、真面目にInstagramやTiKTokで縦動画を撮る人、ライブ配信をする人はスマホのカメラが高画質であるべきと思う。それ以外は、そんなお金が余ってるならカメラでよくないか?ミラーレスならそんな重くないし、もっと綺麗に撮れるぞ?安いぞ?(MapCameraでOlympusの中古良品とか調べてみるとよい)加えて、不必要にカメラを数年に一回交換しているという認識ももったほうがいい。スマホの寿命は主に2-4年くらいだが、カメラはそんな簡単に壊れないし、レンズなんか一生壊れない。あまりに価値が落ちないので資産と言われるほどである。(ちなみにこれはiMacでも同じ話で、パソコンのCPUとか脳ミソ部分の寿命は確かに3-5年だが、モニター自身は5-10年は余裕で使える。CPUの寿命に律速されて毎回モニターを不必要に買い替えているという認識をもったほうがいい)

脱線した。それでよ。じゃあ私を含む、iPhoneのカメラ性能に興味がない民、一眼を持ってる民はどういうiPhoneが欲しいのだろうか。iPhoneに何を求めるのだろうか。ぱっと思いつくところだと、5G(ミリ波対応)、必要十分なCPUの処理速度、気にしなくていいくらいの記憶容量、USB-C端子、非接触決済機能、Airdrop、他スマホ全般にある機能、とかがある。基本的には通信できて決済できてSuica使えて、普通に通信インフラの中枢として機能してくれればそれでいい。ここは人それぞれと思うけど、この、なぜiPhoneの買い替えを検討するのか?iPhoneに何を求めるのか?という問いが今回の話につながる。

冒頭でも述べたけど、AppleWatchに対する私のスタンスとしては「iPhoneでよくね」「格安スマウォでよくね?」だった。つまり、「iPhoneでできる機能の焼き増しに数万円も払おうとは思わないけど、振動による通知や目覚まし、タイマーなど、確かに腕についているからこそ便利な機能も中にはある。しかしそれは全て4000円のヘルストラッカーでもできるし、なんならこっちは2週間電池がもつ。よってやっぱりAppleWatchはいらない」だ。なんとか機能の焼き増しに4000円払う気になり、実際にXiaomiのMi Smart Band 5を買って1年弱使ってきた。やっぱり、期待した通り腕の振動通知はめちゃくちゃ便利だった。iPhoneを買い換える付加価値より、腕の振動通知一個のほうがよっぽど画期的だし生活に与えるインパクトも大きいと感じた。あー便利。これでええ。そう思ってきた。

しかし今日はたと気づいた。もはやWatchにある機能、特にAppleWatchなら「振動通知でできること全般」と「非接触決済」については、Watchを用いた方が圧倒的に便利なのだから、当然、Watchがその機能遂行の主役デバイスなのである。焼き増しだと思っていたiPhoneにある同機能は、Watchを購入した途端に「オマケ機能」に成り下がる。極論、iPhoneでできなくてもほとんど不自由しない。ミラーレス一眼を買った瞬間iPhoneのカメラ機能が「オマケ」になりどうでも良くなるのと全く同じと思うと、急にしっくりこないだろうか?ものには適材適所というものがあり機能ごとに適したデバイスを使うべきなのだ(今日気づいたくせに偉そうに)。従って、iPhoneに求める機能は更に減る。必要十分なCPUの処理速度と通信速度を兼ね備えたiPhoneであればもう何でも良い気がしてくる。

ちなみに格安スマホがたくさんある中でわざわざiPhoneを選んできたのは、圧倒的に使いやすいからだった。機能面でトントン、あるいは部分的に劣っていたとしても、毎日使うインフラデバイスだからこそ使いやすさを重視している。他のが機能的に面白くても、なかなか浮気する気にならない。

となると急に疑問が湧いてくる。毎日持ち歩くものは使いやすさを重視すべきだという理由で10万円払ってiPhoneを買うのに、なぜiPhone以上に肌身はなさないWatchに対しては数1000円しか出さないのか?Watchこそインフラの実行デバイスであり、使いやすいものを選ぶべきなのではないか?と。停電したときぐらいしか使わない自宅のブレーカーは多機能でめっちゃ使いやすいものを選ぶのに、実際に毎日つかう電気ON/OFFスイッチは使いづらい格安のを選んでいるような違和感を感じた。普段使うスイッチが使いやすいほうがよくないか?AppleWatchを使ったことはないが、他社製品とは格の違う「使いやすさ」を提供してくれそうな気がする。

こういった流れで、ほぼ結論がでた。AppleWatchを「iPhone機能の焼き増し」と考えると全く乗り気にはならないが、「インフラ機能を圧倒的に便利に遂行するメイン端末」と思うと、ここ4年間まるで変化のないiPhoneに課金している場合ではなく、まずWatchにお金を費やすべき(費やしてみたい)ということ。具体的には、iPhoneは処理速度がおそすぎてモタモタされるとiPhoneでしかできない業務(検索とかメール・SNSのoutput全般)に支障をきたすので、最低限のスペックは求められる。あとは5Gミリ波とUSB-C対応してくれたら嬉しいけどそんなものはないのでパス。

せっかくなので、今すぐにiPhoneを買い換えたいと思っている場合、かかるお金を比較してみる。今回一番ベーシックなiPhoneはiPhone 13だと思うので、まあこれを買うことにすると、98800円。一方で、AppleWatchを重視してSeries 7を買ったとすると、まあ大体50000円-かな(まだ金額が出てない)。これに加えて、11proと同CPUがのったiPhone SE2に買い換えると55800円。合計10万ちょっと。あんま変わんない。ちなみにSE2は最近投げ売りされていて30000円以下とか40000円以下で買えることもあるので、そうなるとさらに安くなる。

個人的にこの考え方が刺さったのがWatchに対してだっただけで、それ以外の民にももちろん同じことがいえる。新型iPhoneを買う理由がもし「ちょっと大画面で動画が見たい」ならiPadを買ったほうがよっぽど良いし、「きれいな写真を撮りたい」であればミラーレス一眼を買えばいい。iPhoneは、SE2でええ。

AppleWatchは毎年夏のAmazon Primedayで安く販売される傾向がある。
個人的には来年夏にAppleWatch 7を買うか今すぐSeries 6を買ってみたい。iPhoneは今のようなつまんねえアップデートが続くようなら、当分買い換えなくていいかなあ。

以上、新しいiPhoneを買い換えるときの参考になれば幸いでございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?