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IT業界でお仕事するってどんな感じなん?頭の悪い僕が頭悪い紹介をしていくよ

時は2016年。

僕は家賃10万円のマンションに暮らす24歳無職。

同棲している彼女がいて、家賃は割り勘。

おじいちゃんからもらった大量のお小遣いでなんとか3ヶ月くらいは家賃を確保できている状態だった。

このままでは危ない。早急に仕事を探さないと手元のお金が尽き、彼女に全額負担してもらうことになってしまう。
なんならフラれる未来まであり得る。

人生逆転するためにIT企業に入るしかない…!


僕がプーさんになった経緯

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僕は半年前、新卒で謎のブラック企業に就職し営業マンとなり、毎日人に電話して商品を押し売りしたり欺瞞と嘘に満ちたスライドをパワポで作ることにうんざりして会社を辞めてしまった。

たまに工事現場でエアコンとかLEDの設置をさせられるくらいブラックだったが、謎の資料を作っているより現場で汗を流しながら重い物を運ぶ方がずっと楽だった。

ずっと土方のおっちゃん達のこと底辺だってバカにしてたけど、いざやってみたら素晴らしい仕事だなと思った。

オフィスで座りっぱなしで資料を作ってるより、体を動かして物を作ってる方がずっと健康的で気持ちよかったのだ。

日焼けしたおっちゃん達とビール飲みながら「電験っていう資格取ったら一生楽に高収入やで」と教えてもらったりもした。
「じゃあおっちゃんも資格取ればいいのに」って言ったら「俺バカだから勉強できないしもう月収50万くらいあるから充分だわ」って言ってた。
土方は全然底辺なんかじゃなかったんだ…。すごいなあ…!

でもやっぱ土方は疲れるから未練無く会社を辞めたのだった。


時代はITぜよ ← 謎の根拠

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無職のプーさんになった僕は次の職場をどうするか考えた。

しかし求人広告を見ても全く面白そうな仕事が無い
だが金の無い僕には立ち止まる時間も無い
ああ逃げてえなニライカナイ
(友蔵 心のリリック)

仕方がないのでもう雰囲気で仕事を探すことにした。

「なんかかっこいいし時代はITだろ」

そう思って適当なIT企業を見つけて面接を受けて入社したのであった。


適当に入ったけどITってどんな仕事するの??

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一応僕だって多少の下調べはした。

ITの仕事は多岐に渡り一言で説明はできないのだけど、Webデザイナーという職種があるというらしい。

なんかWebサイトとかをカッコよくデザインする仕事なのかなと思って、僕は「響きがかっこいいからWebデザイナーになりたい」と思った。

だから面接では「Webデザイナーになりたいです」と言った。

言ったはずだったのだ。

しかし、実際に入社してみると僕はネットワークエンジニアという職種になっていた。おかしいな。

ネットワークエンジニアとは、ルーターとかにLANケーブルを挿す仕事である。要はネットを繋げる人だ。
(ネットワークエンジニアに見つかったら殺されそうなくらい雑な説明だ…)

会社に入って3ヶ月くらいはずっとインターネットの繋ぎ方を学んだ。
4万円くらい払って資格も取らされた。

人生で一番勉強していたのではないかと思う。

まあもう全部忘れたんだけどね。

そして研修期間が終わったのでいよいよ会社でお仕事がもらえるのかなと思ったら、なんか横浜に飛ばされた。おかしいな。新宿で働けるっていうから入社したんだけどな。

IT業界ではこれはごく普通のことらしい。

自分の家から近い場所を選んで入社してもその後どこかに派遣されてしまうのがオチで、僕のように横浜とかいう別の県に飛ばされてしまう可能性も充分にあるのだ。家埼玉なんだけどな。

ネットを繋ぐ謎の仕事
県を跨いでの長距離通勤

これに耐えられなくなり、僕はまたプーさんになってしまったのであった。


オラ絶対Webデザイナーなるゾ

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時は経ち2018年。

僕は小さな会社でなんちゃってグラフィックデザイナーをしていた。

デザイナーに詳しくない会社に「僕デザインできちゃいますよ?」とアピールして入社した。本当はできないんだけど。
でも会社はとてもガバガバで、適当にやってるだけで褒めてもらえて幸せだった。

だがとにかく給料が低かった。

手取りは大体15万くらいで、以前住んでいた10万円のマンションに住むのが限界になり引っ越してしまった。

ちなみに彼女に「このままでは破産してしまうからボロアパートに引っ越そう」と提案した時フラれるかとビクビクしていたが

「家計のことしっかり考えてくれるなんて素敵!引っ越しましょう❤️」
と快諾してくれた上に僕の評価が上がったらしい。やったぜ。

とはいえ今後もずっとこの給料で生きていくのは厳しすぎるので、

「お金 めっちゃ 稼げる 仕事」

で検索をかけてみた。すると

Webデザイナーめっちゃ稼げます

という情報が出てきた。

「やっちまった」と思った。

あの時LANケーブル挿す仕事とかせずに転職活動頑張ってWebデザイナーになっておけば今頃家賃15万円くらいの高級マンションに住めたかもしれないのに…今の僕は7万円の壁が薄くてシャワーも弱くて隙間風のすごいボロアパートに住んでいる…人生の分岐ミスった…ギャルゲならミスらないのに!!!
(ギャルゲとは、女の子と恋愛することができるシミュレーションゲームのことである。おすすめのゲームはシュタインズゲート。買ってみてね。)

ちなみにこの時の僕はネットの情報に踊らされていただけで、実はLANケーブル挿す仕事もレベルが上がればめちゃくちゃ稼げる。知り合いが月収70万円で目玉が飛び出してしまった。
その人は未婚らしいので連絡くれれば紹介します。

さて、とにかくうぇぶデザイナーは稼げると知った僕は意地でも転職してやると心に決めたのだった。


【悲報】Webデザイナー 稼げない

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ここで残念なお知らせです。

Webデザイナーは別に稼げないそうです。(は?)

色々調べていった結果、稼げるのは「Webデザイナー」ではなく「Webエンジニア」なんだそうだ。

デザイナーはデザインする人、エンジニアは作る人で、確かに作る側の人の方が稼げるのは自然なことだなと思った。

なんならもう、デザインしかできない人はなかなか雇ってもらえないんだとか。
デザインもできてサイトも作れちゃう人こそがボロ儲けできるのだとネットで検索して知ったりました。

よーし、万能Webデザイナーになるぞい!

その日から僕はお金欲しさにWebサイトの作り方…プログラミングを勉強し始めたのだった。


やってみると結構おもしろい

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サイトを作るにはHTML(えいちてぃーえむえる)とCSS(しーえすえす)という言語を使えないといけないそうで、その勉強から始める事にした。

あなたが今読んでいるこの文章も、なんとHTMLで書かれている。

<b>あなたが今読んでいるこの文章も、なんとHTMLで書かれている。</b>

↑ noteにはこんな感じでプログラミングのコードっぽく書ける機能があるみたい。知らなかった…。

2ヶ月ほど毎日仕事中に勉強を続け、最初はわからなかったHTMLも次第に読み書きできるようになっていった。

勉強というよりはめっちゃ楽しかったので、以前のLANケーブル挿す仕事の時の勉強に比べると全く辛さを感じなかった。全人類にプログラミングの勉強をおすすめしたい、むっちゃ楽しい。

字を太くできただけで全能感がすごい。

<b>字を太くできただけで全能感がすごい。</b>


【悲報】HTMLできても別に稼げない

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HTMLが書けるようになり天狗になっていたワシじゃが、ある日違和感に気付いた。

「このサイト、動かんなあ…」

確かにサイトは作れた。noteみたいなすっきりした画面のサイトなら作れる。

だが、「noteを投稿する」みたいなボタンが作れないことに気付いた。

いや、ボタンを作ることならできる。だが、ボタンを押した時にnoteの編集画面に行くみたいな、note編集ページに移動する〜とか、書いたnoteを投稿する〜とか、そういう重要な機能の作り方が全くわからなかった。

それもそのはず。HTMLではそういう機能を作ることはできないのだ。(頑張ればできるかもしれんが普通HTMLでやらないっぽい)

ここで僕は様々なことに気付いた。

・HTMLはめっちゃ簡単で、書けても別にすごくない(しかも僕はあんまり書けないから普通以下)
・HTMLは達人レベルで書けるようにならないとお給料そんなにもらえない

HTMLが書ける自分は天才だと思っていたのに全然そんなことないのだとわかり愕然とした。

知り合いが小さなIT企業の社長をしていたのでそこに頼み込んでサイト作りのバイトをさせていただいたりもしたが、自分が思ってた以上に何も理解できていなくてクソダサいWebサイトが爆誕してしまった。デザイナーやってたのにデザインセンスも無いことが露呈してしまった。

https://www.futami23.jp/bar-nokisaki
(これがそのサイト。ガタガタだったレイアウトを先輩にたくさん直していただいたので現在はとても綺麗。めっちゃ迷惑かけたのに2万円もバイト代をくれたのでもう涙しかない。)

HTMLができても何にもすごくない上にそもそもHTMLが全然書けないことに気付いた僕は、HTMLの勉強を諦めてしまうのであった…。


とりあえずエンジニアになってみた

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Webデザイナーを挫折したとはいえ、もうグラフィックデザイナーのお仕事ではお給料が足りない。だからなんかもう気合でIT企業に転職した。よく入社できたな。

集団面接だったのだが、私以外の人が全くのIT初心者であったため、

「僕はこの人たちと違ってHTMLならできますよ!<b></b>で囲うと字が太くなりますよね!(バチクソキメ顔スマイル)」

と勉強しましたアピールをしたおかげで合格したのだ。

会社では1ヶ月の間研修があったため、そこではPHPという言語を勉強した。

本当はJavaという言語を勉強するよう命じられたのだが、なんかJavaは雰囲気がダサいのでPHPにした。PHPはサイトに使える言語なので理解しやすいかと思ったのだ。

※ちなみにPHPはワードプレスという、ブログを書くのに使える言語なので覚えると超すごいブロガーになれちゃうかも?!ちなみに僕は勉強したくせに全然理解できなかったからすごいブロガーになれなかったよ!(憤死)

それから月日が経ち、僕はやっぱり派遣先に飛ばされた。
もう覚悟できていたから驚かなかったけどね!

飛ばされた先は豊洲。東京なので出勤しやすい!大当たり!IT企業はガチャポンだってはっきりわかるんだね!!横浜じゃなくてよかった!


ここまでは楽しかった

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僕が派遣されたのはiPadのアプリを作る現場だった。

実はこれは本当にすごいことで、普通初心者はアプリを作る会社なんか入ることができないのだ。

初心者はまずテスターという仕事をさせられる。

開発者たちが作ったアプリを渡され、「おかしいところが無いかチェックして」と命令され、指示された通りにアプリをポチポチ押す。

これがテスターのお仕事だ。

この話を聞いたときは地獄だと思った。こんなつまらないお仕事がこの世界に存在したのかと大変驚いた。

テスターをずっと続けていくとそのうち「君もそろそろアプリ作ってみる?」と優しい上司に話しかけられ、そこからやっとプログラマーとしてアプリ開発に参加できるのだ。
優しい上司がいなかったら?ずっと定年までテスターするしか無い。ITはガチャなのだ。横浜には行きたくないね。

さて、いきなりアプリ開発に参加させてもらえた僕だったが、PCの電源を入れてアプリのコードを見た瞬間爆死した。

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何が書いてあるのかさっぱりわからない。

あれおかしいな?僕会社の研修でPHP頑張って勉強したのにな?HTMLで文字を太くするのだってできるのにな??なのに全然読めない。

この現場で使われているのはObjective-Cという言語であり、僕が全く勉強したことが無い上に、初心者がやるにはハードルが高すぎる超難解な古代の言語であった。

PHPしかできない僕ではとても…

ただ僕の隣にいた同期はほんの少し読むことができていた。なぜならObjective-CはJavaに少し型が似ていたからだ。

つまり、僕がダサいからという理由で勉強しなかったJavaはこういう場面でとても役に立つイケてる言語だったのだ。僕は謎の直感でJavaを学ぶことを放棄してしまった。愚かにもほどがある。

iPadでアプリを開くとオシャンティな画面が表示されてポチポチ押すと軽快に動作する簡単な作りに見えるのに、アプリを構成しているコードを見ると膨大な量の禍々しい呪詛が一面にブゥワーっと書き連ねられている。
アプリ開発とはこんなに恐ろしいものだったのか。

それからというもの、PCを付けたら画面を眺めて「先輩わかりません」と言って助けを呼びに行き、先輩に少しコードを書いてもらい、「ここまで書いたらもう続きはできますよね?」と言われて「はい!多分大丈夫です!」と元気よく返し、いざやってみると全然できなくてまた先輩を呼びに行くというゴミカスムーブを毎日繰り返していた。

結果、労働者が足りないから僕を雇ったのになぜか先輩が二人分の仕事をして、僕は何もしてないのにお給料をもらえているという地獄のような状況になってしまった。給料泥棒の進化形態…さしずめキングボンビーといったところだろうか。

これでも現場の人たちと仲が良ければよかったのだが残念ながらそうも行かなかった。
ITの知識が無いとみんなの会話に入れず、自信を持てないため人間関係が疎遠になっていく。
結果、「コードは書けないし話かけずらいヤツ」の称号を得てしまった。

それから半年後、やはりキングボンビーを雇い続けてくれるほど社会は優しくなかった。あえなく僕は現場を外され、ガックリと項垂れながら本社に帰ったのであった。


それでもただ進んでいくんだ 鋼の心で 風のように

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本社に帰った僕は次の派遣先が見つかるまで入社希望の新卒の子たちを電話で案内してあげる係になっていた。

「はるかさんが電話対応するようになってから面接をドタキャンする子が減ったんですよ!おしゃべり上手なんですね!」とおばちゃんに褒めてもらえた。まあ一応声優・ナレーターやってますんでね。えっへん。

しかし会社も電話番してるだけのクソガキに毎月お給料を払えるほどの余裕は無い。少しでも早く派遣先にこのボンビー野郎を飛ばしたいと様々な現場を探したが、ボンビーを雇ってくれる現場は全然無かった。

プログラマー業界はプログラムをスラスラ書ける人しか欲しくないものだ。

もし全然書けない人を雇うとどうなるかというと…そう、僕みたいになるのだ。

アプリを作った経験があるとはいえ、たった半年しかやったことがない素人を雇おうと思ってくれる企業は皆無なのだ。

ということで脱走した。

僕は会社を辞めて一匹狼になり、他の企業に「僕を派遣でいいから少しの間働かせてください!!」と泣きついた。

そしたら優しい会社が拾ってくれて何とかなった。


自分が何もかも悪いわけではなかった

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新しい現場はメンバーのほとんどが女性という珍しい会社だった。

そしてありがたいことに可愛い子は一人もいなかった。みんなアニメが大好きなオタクであった。

なぜありがたいかというと気が楽だからだ。
可愛い子がいたりするとついかっこ付けてしまって「俺、これくらいの作業余裕でできるんで」とか言ったりして結局できなくて業務に支障が出る可能性がある。
それに僕もブサメンなので可愛い子がいると死にたくなるというのもある。

可愛い子がいない現場なので全く緊張しなかったし、質問もしやすかったし、アニメの話で盛り上がれたりして本当に過ごしやすかった。
鬼滅の刃を観ておいて本当によかった。

確かに相変わらず仕事はできなかった僕だが、コミュニケーションに関しては以前より格段に良い方向へはたらき、そのおかげで現場にいずらくなるということは無かった。

技術力よりコミュ力の方が重視される現場も世の中にはあるんだなあ…。

あとはやっぱりプログラミングの知識は持っておかないとダメだ。
以前の現場で僕は仕事が全くできなかったとはいえ、ITの知識は着々と増えていた。
そのおかげで今回の現場では相手の言っているむずかちい話も4割は理解できたし、質問も的外れなことを言わなくなった。

以前の現場で変な質問をして、先輩が「なんで話が通じないんですか…」とガッカリした顔をしていたのがよくある光景だったが、だんだんこういう失敗もしなくなっていった。

ここでわかったのは「自分はそんなにダメダメ人間じゃない」という事。

前の現場では周りの人に見下されたりパワハラを受けたり説教されたり、それもこれも自分のせいだと思い込んでいた。

だが人には相性というものがあるのだ。

たまたま前の現場は人間的相性が悪かっただけで、この現場のように快く僕を迎え入れてくれるような場所も一応はこの世界にあったのだ。

働く場所をポンポン変えられるのは、派遣の良いところかもしれない。

結局現場でトラブルがあり業務は数ヶ月で終わってしまったけれども、いまだに飲み会に誘ってくれるくらいには仲が良いので本当に経験できてよかったのであった。


リモートワークで堕天

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次の現場はめちゃくちゃ有名な企業の巨大なビルの中であった。

「こんなすげえ場所で働けるのかオラワクワクすっぞ」と思っていざ働きだすと、ノートパソコンを一台渡されて自宅待機を命じられた。

そう。コロナウイルスの襲来である。

会社の人たちは全員リモートワークへと移行することになり、僕はメンバーの顔を1人も確認せずに自宅へ押し込まれた。

顔も知らないメンバーたちとこれからお仕事していくのである。不安は募るばかりだ。

そしてその不安は的中…なんなら予想以上の事態になった。

なんと僕以外のメンバーが全員中国人だったのだ。

さすが中国から来てるだけあって技術力は非常に高く、見たことのないくらい複雑でレベルの高いコードを書く人たちだった。

そして日本語は壊滅的にヘタクソで、会議通話で話し合いをしてもみんなが何を言っているのかさっぱりわからない。スラムダンクが好きなことだけしか話が聞き取れなかった。

中国人たちの書くコードの意味が全く理解できず何度も質問をしてみたが、丁寧に回答してくれるのはありがたいが聞き取ることができなかった。

せめてリモートじゃなくて対面で話ができてたら身振り手振りでもう少し理解できたのに…!

そんなこんなで仕事のモチベーションは一気に下がり、リモートなのをいいことに自分の好きなことをするようになった。

初めはYouTubeを流しながら仕事していたのが、だんだんと動画を見るのに没頭しはじめ、「あ!仕事しないと!」と思って声優・ナレーター、またはデザイン制作の仕事を進めるというクズっぷりを発揮してしまった。コードは難しいので一切書かなかった。

結局今回も僕は現場に巣食うキングボンビーへと変貌してしまい、数ヶ月で退場することになってしまったのであった。

ちなみに現場のコードが理解できなかったのは「アーキテクチャ」というものを知らなかったからである。

コードの書き方には流派があり、例えるなら「水の呼吸モデル」「雷の呼吸モデル」「獣の呼吸モデル」みたいな感じで様々な決められた形式が存在し、それを守らなくてはいけない。

要は全集中の呼吸も使えないのに鬼滅の刃の世界に戦いに行ったので速攻鬼に食われてしまったというわけだ。

現在は1つくらいは微妙に理解できるようになったからだいぶ仕事が楽になったけども、プログラミング初心者はアーキテクチャについても是非学んで欲しい。

壱の型だけでもいいから!


コロナで仕事がない!

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その後新しい現場に入ったが、ちょうどコロナウイルスが流行したせいでアプリ開発の仕事がすっ飛んでしまった。

延々と雑用やテストをやらされたのと上司がなんか相性悪かったので1ヵ月で辞めてしまった。相変わらずのクズである。逆にすごいよ。

さて次の現場を探そうかとも思ったが、ここのところ働き詰めだったので「夏休みにしよう」と考えた。

まがいなりにもプログラマーになれたので月収が上がり、ありがたいことに手元の貯金が結構残っていたのだ。

7月の頭から20日くらいは家でゴロゴロし、残りの10日で次の仕事を探し、来月からリフレッシュした状態で働こう。

そう決めてから40日が経過した。

その時、僕は未だにプーさんだった。

おかしい…計画ではもう次の現場で働いてるはずなのに。

それもそのはず。世間はコロナで大騒ぎになり解雇者続出。そんな状態で僕を雇う余裕なんてあるわけ無いのだ。

もうなりふり構っていられない。仕事を紹介してくれそうな知り合いに片っ端から連絡し、何がなんでも現場に入らせてくれとお願いした。

そして60日後、なんとかポツリポツリと面接を行う企業が現れ、なんとかそこに滑り込むことができた。

フリーのエンジニアになっても楽勝で仕事が取れると思い込んでいた僕が馬鹿だった。

人生って本当に何があるかわからない。


エピローグ

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コロナ騒動の中なんとか入ることのできた現場。僕は今ここで働いている。

仕事が無くて一時はどうなるかと思った。

余裕ぶっこいて家を一軒買った矢先に働き先が無くなったもんだからもう夜逃げするしか無いかと悩んだものだ。

今の現場では僕が使ったことのないプログラミング言語で仕事をさせられている。Flutterといって、 iPhoneもAndroidもどっちでも動くアプリが作れるすごいヤーツだ。

※実はiPhoneアプリとAndroidアプリは作りが違うんだ!だから「モバイルPASMOをさっさとiPhoneでも使えるようにしろー!」とか言ってエンジニアさんを責めないであげてね!まあ僕言ってたけど!!

面接で元気よく「iPhoneアプリが作れます!」って言ったのにいざ現場に入ったら全然知らないflutterをやらされたもんだから不安でいっぱいだったが、どうやら僕以外に派遣されてきた人全員が初心者だったようで、日々「これマジわかんないっすねー」と言いながら仲良く毎日21時くらいまで働いている。帰りたい。

でも、毎日残業だけども、モノを作る仕事ってすごく楽しいし発見が多くてワクワクが強いからあまり辛くない(ような気がする)。


さて

文面から分かる通り僕はすごく頭が悪い。

でもそれでもなんだかんだ現場に出て働くことができているので、将来のお仕事に悩んでいる人には是非エンジニアをおすすめしたい。

僕より頭が悪いエンジニアを見た事がないので、絶対あなたはいいエンジニアになれる。間違いない。

勉強は大変だけども、いいエンジニアになって僕と一緒に働いてくれたら嬉しいです。

そして僕を残業地獄から救い出してください。

ありがとうございました。





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