「英語絵本」+「動画」や「ママの語りかけ」も必要? ーこんな間違いしていませんか? 【前編】
長野県軽井沢町で男の子2人を育てながら、対面/オンラインの英語絵本の読み聞かせ会や英語絵本読み聞かせの講座を開催しています。
(詳細な自己紹介はこちら:はじめまして、原 奈央子です|原 奈央子(翻訳/英語絵本読み聞かせ)|note )+
近年賑わっている「子ども英語教育」や「おうち英語」。
英語にコンプレックスのあるママこそ、「子どもは英語で困ることがないように」という思いからこんな間違いはしていないでしょうか?
間違い①:動画を見せるだけ/音声を聞かせるだけ
YouTubeやその他動画配信サービスが充実し、「どうせ見るなら英語で」と英語のコンテンツをお子さんに見せている方は多いでしょう。
また、英語教材のサンプルCDやスマホからの音声を流している方もいるかもしれません。
インプットがないとアウトプットは生まれないので、行っていることは、ある意味正しい。
ですが、「動画を見るだけ」、「音声を聞くだけ」ではあまり意味がありません。
アメリカの発達心理学者であるパトリシア・クールによる有名な実験があります。
生後9カ月のアメリカ人乳児を2つのグループに分け、それぞれ別の方法で中国語に触れる機会を与えたそうです。
グループ1では、中国人保育士が対面で中国語の絵本読み聞かせや遊びを行い、
グループ2では、グループ1の映像をテレビに映す。
これを12回繰り返したところ、最終的にはグループ1の乳児の方が中国語の音の聞き分けができるようになりました。
つまり、生身の人間による語りかけが非常に重要なのです。
動画を見せたり、音声を聞かせたりする際にも、
身近なママやパパが一緒に歌ったり、
生活の中の別の場面で動画の内容を引き出して来たりすることが必須です。
間違い②:「英語で話しかけなきゃ」という思いこみ
できるだけ子供に英語に触れさせるため、
家庭内でも英語で話しかけているという方の話を時々聞きます。
いろいろなご意見あると思いますが、私の意見は「そこまでしなくて大丈夫」。
きっとママも一生懸命「語りかけ」を勉強して頑張って話しかけているのだろうと想像しますが、
これについて以前共感する記事を書いている方がいたので共有します:
言語は思考も操る重要なツールです。
豊かな母語をベースとし、
しっかりとした日本人としてのアイデンティティを築きながら、
どのように英語を身につけ、使用していきたいのか、
親がしっかり考え、子供本人にも考えていってほしいですよね。
続きは【後編】をお楽しみに!