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ふたつの原爆の日を終えて

さすがに昨日は心が痛いので呟けなかった
私の亡祖母は戦中諫早の軍病院で長崎のピカドンを直接観た後に次々運び込まれる被爆者の治療にあたった
当然新型爆弾について情報など無く効果的な治療法などなかったのだが
水を飲ませたらタヒんでしまうが「水をくれ」と言われる
みな「おかあさん」と悲痛に叫ぶ
懸命に命をつなげようと努力し無力さを感じた彼女は戦後看護師をやめた

広島知事・市長と長崎市長は『核抑止論は破綻している』という
核兵器は人類にとって悪である事に間違いはない
しかし私は核戦争回避に今なお核抑止は有効だと思う
北など核使用を悪と思っていない国に対しては特にだ
廃絶論者・抑止論者は『悪』である認識を共有しているが
現状変更を志向する国家はそうではない
核不拡散が破綻しつつある事が最大の問題だ
唯一の核保有国が北になって平和が訪れるか?
中国はあと干支が一つまわったら1,500発常備の核大国になることが予想されているし通常戦力でも対米比7割を目指してる
冷戦期に人類の滅亡を避けるため知恵を絞っていた旧ソ連では現在戦争が続いているしロシアは核恫喝を繰り返している
彼等が国際社会の言う事を聴かないのは今まで見てきたとおりだし
西側主導で核廃絶しても仮想敵国が廃棄したフリだと世界はおわりだ
これで『話せばわかる』というのは相手の要求を全て呑む事を意味する
つまりウクライナに台湾と韓国は見捨てられ尖閣は中国のモノとなる
それははたして夢見た『平和』なのだろうか
私だって核のない世界が実現してほしいと切に願っている
しかし現実にはソコにある脅威として存在しているし
原発を保有している国は『汚い爆弾』をすぐに作れるのだ

政治家とは夢を語る仕事であると私は思っている
実務は官僚がやっているのだし法案も結局官僚が作成している
しかし夢を語りその方向性を決めるのは我々有権者が選んだ政治家なのだ
よりよき議員を国政に送り出しこの国から変えていかないといけない
といっても私は岸田首相は外交・安全保障に関しては満点だと思っている
内政面は財務省に引きずられ過ぎているので次の選挙は厳しいだろうが

我が国の仮想敵国は三カ国とも核保有国なのだ
しかし唯一の戦時被爆国である我が国が核保有するなど私には悪夢だ
理想を追うだけでなく軍事的合理性の追求だけでなく人類全体の問題としてリアリスティックに向き合う必要がある
核廃止・抑止・軍縮各派は手を取り合って知恵を絞り最後の戦時使用地を長崎のままにしなければならないと私は思う

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