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Baseball昔ばなし
むかしむかし、アメリカという国のとある町で、BaseBallという小さなボールを使ったゲームが流行りました。その町では選手はもちろん、それを見る町の人達もBaseBallを楽しみ、みんながBaseBallを大好きになりました。
BaseBallにはアウトとセーフというルールがありましたが、選手はたとえ自分のチームが不利になろうとも、良心に照らしてお互い気持ちよく遊べるよう、アウトとセーフを選手達が決めていました。
ところが、ある日、町の決勝戦で、どうしてもセーフかアウトかが決まらず、果てには選手達同士で大ゲンカがはじまり、決勝戦を楽しみにしていた町の人たちも大変悲しい気持ちになって、せっかくの決勝戦が台無しになりました。これを憂いに思った町の牧師さんが、両チームと話し合い、
「今度私が判定するから、もう一度、優勝決定戦をやろう」
残念に思ったのは選手達も同じ。チームは牧師さんの提案を受け入れ、もう一度優勝決定を今度は選手達ではなく、牧師さんが判定することで再戦がきまりました。
さすがの決勝戦。白熱したゲーム展開となり、またしてもアウトかセーフか際どいプレイがありました。また大ゲンカがはじまると心配されましたが、ここは町で一番尊敬されている牧師さん。威厳と権威をもって判定し、みんなが納得し、選手も観客もみんなが気持ちよくBaseBallを楽しむことができました。
のちに牧師さんはumpireと呼ばれるようになり、選手だけではなく、多くの人々に尊敬され、BaseBallの面白さが広く多くの人へ広がっていきましたとさ。めでたしめでたし。
※ 一口メモ
umpireの語源は、古期フランス語「第三者」の意; a numpire が an umpire と誤解されたもの