アメリカとイギリス
実は私、これから海外で勉強する人たちに向けての準備クラスの講師をしています。
昨日、中学2年生の女子から「アメリカとイギリスってどう違うのですか?」と聞かれました。何という大きな質問でしょうか。もしこれがもっと大人の生徒だったら、「具体的にどんなことを聞きたいの?もっと絞って聞いてみて」と言うのですが、中2の子の、こういう勢いはつぶしてはいけないし、どこの国で学ぶか決めていないうちに、先入観や偏見を植え付けるわけにもいかないと考えて、私は退屈なほど公平な説明を、退屈しないよう楽しい口調で始めました。
両国の違い、まずは面積、人口、民族、政治、歴史、産業。産業のところで、「アメリカにはどんな会社があるの?と聞いたら、即答で「スタバ!」。なるほど、スタバはすごいんだなと感心。「イギリスは?」と聞いたら、「ハリー・ポッター!」。ハリー・ポッターは会社ではないけれど、確かに一大産業ではあります。「ただしハリポタ映画の製作はアメリカのワーナー・ブラザース社だけれどね」と言う私に、「ロケ地であるオクスフォードとかに行ってみたい」と言われて、なるほど、よく知ってるなと唸ってしまいました。私がオクスフォードを訪ねたときに、ガイドさんが「ここがハリポタの1作目のロケで使われた建物です。1作目があまりに流行って収益が上がったので2作目からは大きなセットが組まれて撮影されるようになりました」と言っていたのを思い出しました。そののち、ロンドン郊外にあるスタジオも見学できるようになりました。日本のUSJのハリー・ポッターみたいに。
1時間の授業が終わって、中2女子は「私はアメリカとイギリスの違いって、ディズニーかハリー・ポッターかだと思っています」と言いました。ハリー・ポッターが好きだけれど、ディズニーも捨てがたいとのこと。Netflixを使っているというので、次回までにぜひ「プーと大人になった僕」を見てみて、クマプーとロンドンの街とが楽しめるディズニー映画だし、私の最近見た一番好きな映画だと、言っておきましたが、はたして見るでしょうか。いや見ないかもしれません。先程書いていたノートを閉じてしまっていたので。
後で担当の人に聞いたら、彼女はどちらの国に留学するか今迷っているとのこと。でもけっこう楽しく迷ってるとのこと。前途洋々。