「仕事をちゃんとやれ」と自分に言う日々
10/25(土)秋葉原でSUNABACOのトークイベントに参加した。
https://x.com/sunabaco/status/1839311949202604495
【フランケン×なかまこ | 人生を変える時間を大切にするという言葉の意味】
今月からSUNABACOさんのDX人材育成講座12thに参加するので、SUNABACOのメンバーさんにご挨拶とラジオのファンであるフランケン先生の生ラジオを聴くためであった。
目が覚めるようなあっという間の2時間だったので、少しだけ語りたい。
概要としてどんなトークイベントだったかは他の方のnote見てください。
1.ラジオを聴き続ける日々
自分はコロナ直前に転職し34歳で院長(雇われ)になった。
経営のようなことをしつつ、実際に大きなお金はグリップしていない。
人事・労務に裁量はあるが、肝心の決済権はない。
そんな立場で経営者の真似事をさせてもらっている。
そんな自分だけの商品がまだない自分であるが、コロナ禍にフランケン先生のラジオを知り、当時は衝撃的だった。仕事で新しいことにぶち当たるたびに、ラジオの内容の解像度が上がっていくのがよく分かった。それだけあのラジオは抽象化されており、物事の本質が分かる人にはわかる形で言語化されているのだ。
気に入ったラジオはクリニックで事務長にも聴かせているし、最近自分は結婚したのですが、実はベッドの中で寝る前に妻にも聴かせている。
10/25(金)に妻は「あのラジオの方と、お話しできるといいね!」と妻は嬉しそうな僕を送り出してくれた。トークイベントの後で、フランケン先生に自己紹介ができて嬉しかった。
2.上司たちの言葉
今回のイベントは「可処分時間」がキーワードだった。
てっきりDX人材育成講座の前振りとして、自分がクリエイティブなことに打ち込める時間を作ろうとかそういう話に繋がるかと思ったら、もっとずっと深い話だった。
フランケン先生となかまこさんの言葉の一つ一つが、今までの上司が僕に断片的に投げかけてくれたことに似ていた。でも上司たちはそれをすべて言葉にして言ってはくれなかった。
上司たちは時には「俺はこうやってるよ」「Soul-in先生のやり方『も』いいね」「次の職場では〇〇したらいいよ」など、少しずつより正解な姿勢を示し僕にメッセージを出し続けてくれていた。
ただ、それが当時の僕には伝わらないこともあり、僕が愚かにも失敗した時に「ドンマイ!」と言うだけだった。上に立つ人は、人間は失敗しないと変わらないということを知っているのかもしれない。(それでも大事故は起こさないように見守ってくれていた)
その過去の上司たちが僕に言わんとしていたことを、お二人が丁寧に丁寧にお話しいただいているようだった。時に例え話をして、時に僕らに分かりやすい言葉にしてくれて、高いレイヤーの人たちが下りてきてくれているのがよく分かった。世の中の上司たちは、きっとこんな気持ちで僕たちを見ているのだと思う。これ、5,500円でいいの?
3.「仕事をちゃんとやる」の本当の意味
以前とは時代が違う、教わったことと違う、考え方が違う、世代が違う……などと、違う違うばかりの世の中で、変えるべき行動は確かにある。
なかまこさんの「よく見て、考える」はその通りだと思った。なぜならそれは、誰かが言うことや耳から入ることが多少顔つきを変えても、人生で大事なものはそんなに簡単に変わらないはずだからだ。
今回のトークイベントで最も自分の心に刺さったのは「仕事をちゃんとやる」だった。
文字にすると当たり前だけれど、僕にはとても厳しいメッセージに聞こえた。
自分の与えられた仕事に100点が取れていると胸を張れる人間はいるだろうか?
仕事と言うものは100点を目指していると80点になるし、ましてや61点を目指すとちょっとしたことで40点になる。だから120点を目指さねば90点台はなかなか取れない。
いま100点が取れていなくても、この中に毎日24時間365日、120点を目指して仕事をしている人はどれくらいいるだろうか。
最近、自分は院長業務で少し大きなミスをやらかした。今回のお二人の「仕事をちゃんとやることが大事」というメッセージはそれを見透かされているような一言だった。今回やらかしたミスは自分ではリカバーできず、自分以外がカバーに入った。これに凹んでいる日だったのもある。
この「仕事をちゃんとやることが大事」というメッセージを皮切りに、あぁそういえば自分はあれもできていない、こんなことも本当はしなければならない、こんなことは本当はしてはいけないのにととても恥ずかしい気持ちになった瞬間だった。この時は壇上が見れなかったのをよく覚えている。
だんだん「仕事をちゃんとやれ!」と言われている気分になってきた。
僕は医者3-7年目、月に200時間残業していた。そういう病院だった。
それが楽しかったし、肝臓のことばかり考えて診療や研究ができるのが幸せだった。粉骨砕身という言葉で僕の医者生活は彩られていた。
その中で、肝臓内科医を辞めようと思ったことが2回あった。そんな時もそれぞれの上司は、仕事以外の時間でも僕を支え続けてくれた。
手前味噌だがそれが、僕が当時仕事をちゃんとしていたことの証左だったのかもしれない。
自分は医療に関しては120点を目指している。なぜなら顧客(患者さん)が感じるべき医療の質は100点であってほしいからだ。その判断軸が「健康度」ではなく「顧客満足度」なのは医療の厄介な点だが、それも含めて120点を目指している。
まあ部下のマネジメントは上司の仕事だと言われればそれまでだが、あの上司たちがいなければ僕は肝臓内科医を辞めていただろう。
もちろん今の上司も助けてくれるだろう。だが、その時にどんな顔をされるかは、僕が「ちゃんと仕事をしているか」にかかっていると思う。物言わぬ上司の期待を裏切らないために、僕は再び背筋を伸ばさねばならないなと強く思った。
もちろん今の組織で頑張っていきたいとも思っている。上のレイヤーに行きたいとも思っている。他に何かSUNABACOさんのDX人材育成講座や産業医などで僕のタレントが開花したら、それを利用して人生の幸福度を高めることもできるかもしれない。
どの道に自分のパッティングが決まるか分からないが、そのためにいますべきことは、地に足をつけて「自分の仕事をちゃんとやる」なのだと思った。
歳をとると誰も「ちゃんと仕事をしろ」なんて言ってくれなくなる。
給料が欲しい、裁量が欲しいなど人は簡単に言うが、出世や昇格など、より大きな服を着せられたときは、その服が似合うように自分が自分を強く矯正すべきなのだ。いや、正しくは着せられる前にだ。
自分の尻をきちんと鋭い鞭で打てるように、心の中に今回のトークイベントの「仕事をちゃんとする」というフレーズをお二人の声でいつまでも持っていようと思う。