The Japanese Odyssey 2023 参戦譚 ~Episode.1~
どうもこんばんは。
じーにょです。
2023年10月24日(火)から11月5日(日)まで開催されたThe Japanese Odyssey 2023について、出走に至るまでの経緯や出走にかけての準備・鹿児島でのpre eventも含めた走行譚を纏めたく、noteを執筆しています。
すいません、既にTJOがスタートしてから1ヶ月が経過していますが、記事の方では準備編および前日編を語るだけで、まだスタートすらしていません。
執筆ペースは遅いですが必ず最後まで完結させる予定ですのでお待ちを。年内には全て書き終わりたい。
前回まで2回にわたって、TJOについて&準備編および前日編をまとめました。
ご覧になっていない方は、そちらから見て頂けると話の流れが理解できるかと思います。(記事遡れば出てくるはず)
今回は、いよいよTJO当日編です。お待たせ致しました。
他の参加者の方が撮影した写真も適宜拝借しつつ(許可頂いてます)、写真多めでお送りします。
(動画は基本長いです、記録も兼ねているので見たい人だけ見てください。)
・・・
コース説明
スタートの前に、最初の2日間で走行予定のルートを軽く紹介しておきます。
ルートリンク:https://ridewithgps.com/routes/44759217
鹿児島県桜島をスタート後、幾つものMS, CPを通って大分県の竹田津へと向かう九州セクション。
どのMS, CPも山間部に設定されており、492km/10860mupのそれなりのコースです。(実測495km/8500mup)
スタートは24日朝8時予定。
フェリーの運行本数が少ないのが難点で、運行時間は妥当な便で9:40-11:40, 14:20-16:20, 19:00-21:00の3本(この他朝と夜に1本ずつある)。
山口県に着いた後、200km走って740km地点の三次にホテルを取っている関係上、25日の9:40-11:40もしくは14:20-16:20のフェリーに乗る予定をしています。出来れば9:40-11:40に乗りたい。
ただ、9:40発のフェリーに乗る(30分前必着)には495km/8500mupを25時間で走る必要があるので、休憩時間も少なめに初日を走る必要があります。
寝るつもり?勿論ありません。
しかし、想定以上のダートの多さに、早速TJOの洗礼を受けることとなります。。。
・・・
TJO、スタート
10月24日朝8:00
いよいよ、12日半にわたる長い戦いがスタートします。
8時スタート予定とのことで、7時にはホテルのロビーに集合します。
WEBページで公開されている参加者のGPSトラック情報用に、GPS機器を自転車にマウントします。(ページはこちら、playbackも出来ますので是非)
https://japaneseodyssey2023.maprogress.com/#
サドルバッグを付けないので、GPSを付ける場所が無くてかなり困っていました。
8時スタート予定なのに、出発時の写真撮影が押していて一向にスタートする気配がありません。
さすが海外。いや鹿児島ですが。
フェリーの時間を考えると1秒も無駄にしたくはないのですが・・・
落合さん、Kyokoさんと、「翌日9:40発のフェリー、既に乗るの厳しいですね・・w」
などと話をしつつ、日本人参加者でも集まって写真を撮ってもらいます。
(左から)私、落合さん、Kyokoさん、そらちさん(https://twitter.com/pana_sora)、ひで茶さん(https://twitter.com/Hidbike)
結局、諸々の写真撮影が終わってスタートしたのは8:30過ぎ。
既に30分押していて、フェリーまで495kmを24h30mで走る必要があります。厳しい戦いですが、とはいえ頑張れば(普通の道なら)間に合いそうです。
前々から考えていたw 行ってきますツイートをしてスタート。
・・・
桜島を出るまで15kmほど。ちょっとした登りで早速この二人が飛び出していきます。
4倍以上出ていて、ついて行こうとすると足を使ってしまうのでスルーします。これから2600km以上走るんです、絶対にマイペースで走らないといけません。
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MS1-錦江湾
約20km地点、早速最初のMS(必須区間)であるMS1-錦江湾が始まります。
火山灰と落ち葉で路面状況があまり良くない道を、みんなガンガン進んでいきます。
・・・
そんなこんなで走っていると、2時間も走らぬうちにトラブル発生。
必須区間の途中で工事が発生していて通れない模様。
落合さんが、工事担当者と話したり、責任者と電話したりしているようですが、通れる気配がありません。
・・・結局20分以上交渉していましたが、重機も動いているので安全が保証できない、とのことで通ることは叶わず、来た道を大きくもどr、、、
ることはありませんでした。
10mほど手前に、どこに続いているのか分からない細道があり、みんなそこを次々と進んで抜けていきます。
辿り着いた先は・・・畑???
およそ道とは思えないルートに、『オデッセイ始まったな・・・』などと感じながら進みます。
抜けた先では、積もり積もった火山灰が我々を迎えてくれます。
まだ50kmしか走っていないのに、チェーンがジャリジャリです。
鹿児島の自転車乗りは一体どうしているんだろうか?
景色が濁って見える。
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霧とも思えるぐらい視界を遮る火山灰の煙に翻弄されつつ、MS1を抜けます。息ができない。
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MS1を終え、再びこの二人に追いついたのも束の間、
およそウルトラロングで出すパワーではないので、あっさりと単独走行になります。
このペースでは、TJOではもうこの二人に会うことは無いな・・・と思って撮った写真が上のYusuke-Marek trainだったりします。
・・・
しばらく単独で走っていると、前の方で止まっている二人を発見。
聞くとMarekがパンクしているようで、修理した2本目のチューブもパンクして3本目を使っているとのこと。
ツールケースから、買ったばかりの電動空気入れを得意げに取り出し、Marekに渡しました。
ペースが違うので、Marekの荷物整理の間に先にリスタートします。
落合さんはMarekと一緒に走っている模様。
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Sandro(真ん中)とBruno(右)
日本語が読めないので、どの飲み物が何か、を把握するのにかなり苦労している様子。私が説明しないと、皆さん多分運ゲーで押しているw
次回また触れますが、Marekにも自販機のドリンクを上から下まで説明しましたね。
・・・
CP2-県道15号
しばらく走っていると、CP2-県道15号に向かう道に入りました。
ええ。入りました。
はい、またダートです。
草が生えすぎて、もはやダートなのかもよく分かりませんが、CP2に向かう道であることだけは確かなようです。
(南からアクセスする道はここだけ。なので実質このダートも必須区間)
草と戯れながら走っていると、再度追いつきました。
下りはTTバー付いている2人の方が圧倒的に速いので前に出てもらい・・
200km地点の人吉で初めてのコンビニストップを済まし、230kmからのMS3-国見山に備えます。
MS3-国見山
MS3には2つの大きな登りがあり、最初の登りで落合さん、Marek、アンドレイと私の4人が一緒になって登りますが、、、
眠かったので先に行ってくれと伝えて寝ました。(ペースが速かったのもある)
下りは基本的に大体ダート。
結構石も大きい。
二つ目の登りも終えます。
しかし、『あとは下るだけだ〜』などと安心できるTJOではありません。
道、というか崩落現場。
おいおい、ここ落ちたら無事では済まないぞ・・・
・・・
下りきって最初に見えたコンビニで2度目のストップ。
店員さんと、
『国見山抜けてきたの? マジ?』
『これから青森? えっえっ?』
『しかも12日で? えっどういうこと?』
などという定番の会話をしつつ、先へ進みます。
缶バッジ収集も始めました。
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340kmから再び登ります。阿蘇への登りは急でつらい。
阿蘇、いつ来ても景色が非常に綺麗です。
今回は朝焼けのタイミングで通れました。ススキと朝焼け、時々雲海。
阿蘇を下った後の平坦の途中、成田ナンバーのストリートビューの車を見つけたのでピースをしつつ・・
余裕で間に合うと思っていた14:20発のフェリーが、意外と時間無いことに気づいて、
良さげな足湯に後ろ髪を引かれつつ・・・
暑いのでレインウェアを脱ぐために止まったら、足元に四つ葉のクローバーを見つけ、ハッピーな気分になりつつ・・・
MS4-涌田山
涌田温泉の温泉街を通り抜けていきます。MS4-涌田山。
湯けむりがすごい!!音もすごい!
雰囲気が全国屈指で、急いでなければ絶対に寄り道するのに・・・
時間作って今度絶対来よう!と思いつつ通り過ぎます。
・・・
MS4も勿論ダート(写真は舗装路)でしたが、もはやそんなことはどうでもよく・・・
竹田津港までの道をひた走ります。
港まで10kmほどの海岸線を一人で走っていると、対向車線のコインランドリーから突如指笛が聞こえました。
Marekと落合さんでした。
指笛の主はMarek、この二人も9:40のフェリーには間に合わず、食事と洗濯をしていたようでした。
Marekのタイヤの空気圧が怪しく、道中で再度、電動空気入れを貸し、
13:30ごろ、無事竹田津港に到着しました。
乗り場では、我々の1時間ほど前に到着していたアンドレイが仮眠していました。
フェリー出発の14:20まで、乗り場にあるシャワーを浴びたり、ストレッチしたり、撮影したり等、各々時間を有効に使います。
心拍もパワーも上げてはいないので無理はしていませんが、疲労は当たり前にあります。
寝る前に、カップラーメン等を補給しつつ、ビタミンと消化薬も服用。
2時間弱寝た後にマッサージガンで足をほぐしました。
睡眠もエネルギーも摂れて体調は万全、いよいよ本州に渡ります!
PEKOさんに『TJOで誰かに渡しておいで』と言われて貰った、ふぃりりんエビキーホルダーを、お守り?としてMarekに渡しました。
Marekと落合さん、アンドレイ、私、はそれぞれ別ルートなので、「互いに気を付けて」と話してリスタートします。
・・・
本州へ
いよいよ、戦いの地は本州に移ります。
既に色々走った感じが出ていますが、まだ2600kmのうち500km走ったに過ぎません。
これからどんなアクシデントに見舞われるのでしょうか・・・
続く
走行距離:496 km / 2612 km
獲得標高:8494 m / 40012 m
所要時間:1日4時間52分 / 12日12時間0分(制限時間)
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