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足どりを確実なものに

たぶん未来の中の特別な夏に、自分はまた今と同じ風景
を眺め、今と同じ音を聞くのだろうという気がした。そして時を隔て、俺はきっと自分の中の夏の幾つかの瞬間を、一つの痛みとしてよみがえらすのだろう・・・。

『夏の葬列』山川方夫

はじめましての方もそうでない方も、いやnoteでは、はじめましてですね。

はじめまして。長崎大学陸上競技部長距離ブロック長を務めております、教育学部4年の若菜瑠聖(わかなりゅうせい)と申します。

軽く自己紹介をさせていただきます。

出身地は長崎県五島市という、コンビニがない(今はありますが)ど田舎です。

だいたいここに行ったら帰省した人に会えます。

得意なことは自分を褒めること、苦手なことは他人に優しくすることと長い距離を走ることです。

さてさて、

今回、チームとしてnoteを始めた目的が3つあります。

1つ目は、選手、マネージャーが陸上に対して考える時間を増やすということです。

現状、生活の中でどのくらい陸上を意識して生活できているかというのがチーム内でかなり差があるなと感じております。その差をいかに縮めることができるか、また自身の考えを言語化し、メタ認知をすることや、考え自体を共有し、自分の陸上論の1つにして欲しいなと考えています。

2つ目は、チームの協力者、応援してくれる人を作りたいということです。

作る」というのは語弊があるかもしれません。このnoteをみて長崎大学陸上部の長距離の人たち面白いことやってんじゃん!ってなってくれたら嬉しいなと思っています。また、僕たちもそのような人々に支えられ、長崎中から応援されるチームに成長したいと考えています。

3つ目は、部員を増やしたい!ということです。

国立大ということもあり、陸上で大学を選ぶような強豪校の選手とはほとんど無縁かつ、そもそも陸上しようなんて物好きはそうそうにいません。いるわけがない!(偏見)

ただ、そんな少しの物好きや入試で長崎大学が選択肢にある人に、長距離ブロックがどんなチームなのか少しでも内情が伝わるツールになればなと思っております。
長崎大学に来る学生はかなりの確率で高校生の時にポテンシャルを使い切っていません!(実体験)
これを読んでいるあなたにも14分台で走る資質はあります!

ただ、少々ヘビーな内容の場合があるためその場合はタイトルに断っといてください!(部員向け)

以上、noteを始めた目的を述べてきました。


少し話を変えさせていただいてもよろしいですか?


私は大学1年生のときに、島原学生駅伝1区を走らせていただきました。あの時の苦しさは忘れもしません。

大外しの末しまばらんに抱きつかずにはいられない人之図

僕は未だ、あの日を繰り返しているように思います。

みなさんは、中学校2年生の国語で学習する『夏の葬列』をご存じでしょうか。本文を要約するのは面倒なので、何やかんやで主人公は過去の夏に犯した罪を自覚し、自分の中で抱え込んで生きていく未来を歩むしかなくなる、本文で言うと「足どりを確実なものに」するというお話です。

つまり、過去の出来事を思い出すということを、この先何度も繰り返しながら歩んでいく未来を確定させてしまったということです。

島原で悔しさを抱き、再び努力を誓う場所にしてしまう。
そんな堂々巡り。

僕は、島原を後輩たちにとってそんな場所にしたくないなとブロック長を拝命した際に考えました。

島原を後悔の償いのために歩き出す場所ではなく、

島原連覇のために後輩をプレッシャーで押しつぶす場所

にしたいと思っています。(ウコンは差し入れます。)

それは今の後輩だけでなく、これから先、長崎大学の門を叩くであろう未来の部員のためにもです。

僕たちの代でこの堂々巡りを終わらせ、新しい世界線を見に行きます。

9年ぶりの全日本大学駅伝予選会!

あと半年のブロック長ですが、「足どりを確実に」したあの日の後悔から逸脱するべく、歩んでいきます。

ご指導また、応援のほどよろしくお願いします🙇‍♂️

次回は、我らが全自動おかもと漁獲機りょうさんにお願いします🎣

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