【EVENT】ビクターロック祭り 2016

今年で3年目を迎える「ビクターロック祭り」。3年連続3回目の参戦となりました。年々、着実に規模が大きくなってきています。ステージ以外の部分も趣向を凝らして、ビクター全社をあげて努力している姿が十分に伝わってきます。1年目は確か、コインロッカーの設置はなく、荷物一時預かり的な感じでした。しかし、その分休憩できる席に余裕があり、ステージに向かわなくてもモニターでライブの模様を楽しみながら食事ができたものでした。それが今や、座ろうとも思わないほどの満席状態。そろそろ幕張メッセ9-11が手狭になってきたように感じるお祭りです。(以下、敬称略)

シーナ&ザ・ロケッツのシーナさんの1周忌にあたる2016年2月14日。朝からJR京葉線が一時運転を見合わせるようなロックな暴風雨となり、30分後ろ倒しで開演。そのおかげで、なんとか3年連続トップバッターから見ることができました。今年はメインステージである「BARK STAGE」とサブステージの「ROAR STAGE」のふたステージで交互に行われました。

まず、BARK STAGEのヘッドライナーをつとめたのは「サカナクション」。まるっと1時間の音源、演出をしっかりと作りこんできたような完璧なライブでした。それぞれの音の周波数がぶつかり合うところがまったくない。すっきりと聞けるんだけど、音数はとても多い。かといって電子音の重なりだけか? …というと、聞こえてくるのは、とても熱い血が通った人力の音。そして、そのすべてを凌駕するような山口一郎(Vocal, Guitar)の情熱的な声が響きわたる。ヘッドライナーの特権 アンコールまでの全10曲。熱いヒトの手を介した四つ打ちを堪能しました。

今回もっとも驚かされたのが「くるり」。好きなバンドであるが、それほど丹念に追っかけているわけではないので、”くるりの当たり前” 的なコトを書くかもしれないが、そこはご勘弁いただきたい。いきなりだが、…なんと、ドラムが外人なのです(クリフ・アーモンド 〜調べたところ2005年-2006年あたりに一緒にやってるんですね)。しかも超パワフル 笑。 そして、これが、とてつもなく、しっくりと融合しているのです。ご存知の通りくるりは岸田繁(Vocal, Guitar)、佐藤征史(Bass, Vocal)、ファンファン(Trumpet, Keyboard, Vocal)の3人が正式なメンバー。私が見たことがある、くるりのライブではいつも、あらきゆうこ が叩いていた。これがまたいいドラムを聞かせてくれるので、なかばドラムを楽しみにしていたところもありました。しかし、ドラムが外人なのだ(しつこい 笑)。ライブのほうは、アンテナからの曲が続く。ロックンロールはドラムに引っ張られている感じがして、これもまた真なり、と感じる部分がてんこ盛りでした。こんな化学反応をしたいからドラムは固定しないのか、と勘ぐってしまうほどでした。

今年も楽しませてくれたのが「レキシ」。客席に一面のイナホが揺れて今年も大豊作でした。きっと作況指数は120オーバーです…きっと。ゲストに「SHIKIBU」でコーラス参加のチャッモンチーを期待しつつも(もちろん来ているハズもなく)ふたりの声はオケで流れたので、それなりに満足。池田貴史のkey.ソロにグッと来ました。

ROAR STAGEの目当ては「藤原さくら」。今回でライブ拝見は2回目になります。こういう人が”上手な人”って言うんだろうなぁ。としみじみ見入りました。はじめて見たとき、CD、と、今回の声も演奏も安定充実。空間の雰囲気も抜群によく、ロック祭りの中で、ひとすじの清涼感を放っておりました。

他にも、「サンボマスター」、「Gacharic Spin」、オーディションを勝ち抜いて参加の「ヤバイTシャツ屋さん」といった、強烈な個性を放つバンド。「THE BAWDIES」、「THE BACK HORN」、「Dragon Ash」といった正統派ロックンロール。今年も満載で濃密な9時間でした。…9時間もいたんだね。


「ずっとロック、これからもロック」

このスローガンに偽りなしです。

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