これがベンチ裏のリアル!ドラゴンズ球団ドキュメンタリー「TOD」プレミア上映会に参加してみた
「TOD」とは?
ファンフェスタも終わり、いよいよ本格的なシーズンオフに突入しました。新聞記者時代、この時期は憂鬱で、毎日「他の新聞社からニュースが出てないか」とヒヤヒヤしながら朝6時くらいに目覚めていました。シーズン中は試合の動きを見て原稿を考えればいいのですが、オフ期間は取材できる選手も限られます。自ら動かないと〝ネタ〟が生まれません。頭を悩ませる日々でした。
今年は14年半勤めた新聞社を退職し、新しいことにチャレンジしているのでそういった悩みからは解放されましたが、今度はまた違った困難があります。日々「トライ&エラー」を繰り返し、よりいいイベントの企画や原稿を目指しています。
きっとプロ野球選手や球団で働く職員の皆さんも一緒だと思います。2022年に始まった「Truth of Dragons」(略してTOD)。私がかねてからSNSで名前を出している「岡田ニキ」ことイベント推進部・岡田昌尚さんが企画から撮影、製作している球団ドキュメンタリー映像です。内容は、球団のカメラだけが許されたエリアで撮影できる、選手や関係者のリアルな映像と本音に迫ったもの。岡田さんだから話してくれる選手の表情や言葉が見どころです。番記者を長くやっていれば(映像を見ているファンの皆さんもそうかもしれませんが)「この選手は、聞き手に心開いている」とわかるもの。それが、この映像には詰め込まれています。テレビ局で球団担当のディレクターをしていたからこそ、ちょっと聞きにくいことも聞けるのが岡田さんの技術だと思います。
実は、今年の1月もTOD(2022年版)の先行上映会へ招待していただきました。昨年は立浪政権1年目ということもあり、メインで登場していたのはまさに今年好成績を残した若手たちの飛躍でした。その中でも私は、石川昂弥選手のエピソードに心を奪われました。膝の手術から復活を目指す石川選手の苦悩に迫り、病院のベッドからオンラインでインタビューを受ける姿、岡田さんと一緒に外野のフェンス際を歩いてインタビューする映像にぐっときてしまいました。実際に、石川選手にも「ドキュメンタリーみた?すごく良かった。あの映像みた人はきっとたかやのことを応援したくなると思うよ」と話したこともあるくらいです。本人はそれを覚えているかは分かりませんが…。
2023の「TOD」はエピソード3本だて
もう新聞社はやめてしまいましたが、岡田ニキとは同級生ということもあり仕事以外のことも相談できる良き友。今回も招待してもらい、上映を楽しみにしていました。
柳裕也、梅津晃大
石川昂弥、細川成也
小笠原慎之介
この3本のエピソードが今回のTODの軸となります。全部もちろん良かったのですが、印象に残っているのは「柳&梅津」の会食シーンですかね。油物を取らない梅津投手に対し、全く気にせず手羽先を頬張る柳投手…の場面ではなく、柳さんが梅ちゃんに「来年の目標は?」と聞いたところです。
ネタバレになってしまうので梅ちゃんがどんな返答したかはぜひ映像をみて確認してほしいですが、柳さんの言葉にも納得できたし、梅ちゃんの性格にも共感できました。「選手の本音」というところに限れば、普段の取材現場で聞けることはほとんどないです。ご飯へ行ったり、散歩したり、ゴルフへ行ったり。その時の何気ないひと言に、僕は本音が凝縮されていると思って聞いてます。それは新聞やネットニュースに載せることもできれば、できないこともあります。そんな時間を垣間見ることができるのも、このTODのいいところなんじゃないかな。
小笠原投手が岡田さんを家に招き入れるのも、信頼関係の証だと思います。自分がリラックスできるスペースで撮影に応じてくれるのは、言葉以上の「信用」です。そもそも自宅を公開してくれる選手はほぼいないので、そういう意味では貴重な映像になると思います。
お疲れさま、岡ちゃん
会場には約200人のファンの方がいらっしゃいました。上映後のトークショーには、本編に登場した小笠原投手、細川選手、石川選手が登場。細川選手のタオルを持っているファンの方がすごく多かった気がしました。
11月11日に私も初めてイベントを企画・運営して、一つのイベントを進行していく大変さを痛感しました。今回、岡田さんも準備からめちゃくちゃ大変だったと思います。岡ちゃん、お疲れ様でした。きっと、作り手の熱は届いたと思うし、どの選手が言ってた忘れましたが、来年は「優勝」してここに出たいというのが全てかなと思います。
まだご覧になっていない方は、12月3日まで特設サイトから購入して、視聴できます。一度ご覧になってみてください。
よし、11、12月のイベントに向けて、準備頑張るぞ。