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異世界に行きたいから山に登ろうかと思う

 最近、自然遺産を見て回りたいなーと、ふとしたタイミングで思う。
鳥取砂丘とか、屋久杉とか。沖縄も、定番の修学旅行先だが行ったことがない。(鳥取砂丘は国立保護区)

 何故そんなことを思うようになったのかと考えたところ、私はどうやら異世界に行きたいらしい。

 子どもの頃は本や漫画の中に。自分でお金を稼ぐようになってからは舞台やアイドルのライブの中に、私は異世界を見てきた。異世界というと大げさかも知れない。非日常、くらいのニュアンスでもいい。
 特別逃げたい現実がある訳ではないが、ただただ、「ここではない何処か」の気配に飢えているのだ。


 昨年12月、推しという概念を私にもたらしたアイドルがグループから卒業した。最後まできちんと推しきれたことに、とても満足した卒業だった。
期せずして、私もアイドルオタクを卒業した。彼がいなくなったことも大きかったが、そもそもアイドルの現場というものがあまり肌に合わなかった。潮時だったのだなと思っている。

 そこから約1年、好きなことなら他にもあるし、仕事も予定より忙しくなったし、とは思うものの、日々の充実度に物足りなさを感じてきた。
愛でているVtuberの配信を見たり、制服と言えるようなファッションに出会えたり、やりたかったゲームで遊んだり、おそらく一般的な範囲で見れば十分に「オタクしてる」日々だったと思う。
ただ、何かが足りない。

 生身で感じられるイベントがないからだろうか。好きの度合いが足りないのだろうか。楽しさを享受するだけでアウトプットがないせいだろうか。

 色々考えてみたが、結局のところ「異世界に行けないから」だと結論が出た。


 旅先で偶然、砂丘を上った。カバー画像はそこで撮った写真だ。
踏みしめてもズルズルと滑っていく地面が、知らない土地を歩いていることを実感させてくれる。歩くだけで新鮮なワクワクが繰り返す。
私が求めているのはこれだ、と実感した。

 対象が自然遺産に落ち着いたのも、これまでの己のオタク活動を思えば納得だ。
他人や、コンテンツには、様々な理由で終わりが存在する。自然は、災害や経年変化はあるが、なくなることがない。
だから今の私は、自然の中に異世界を見出したのだろうと思う。


 目標はいったん屋久杉トレッキングとしよう。山中泊のあるコースがゆっくり見られて良さそうだ。
出来上がったウィッシュリストを分解して、今日はひとまず下記のToDoを置いて行く。

▢ 日帰りトレッキングできる山を探す
▢ 行く時期を決める
▢ 図書館で初心者向けの山登りの本を借りてくる
▢ 近所の登山用品店で品ぞろえを確認する
▢ ネットで好きなデザインの山登り用アウターを探す


▼本日読んだ本


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