傲慢と善良 読了
どこの本屋にも山積みになって置いてあり何度も目に映っていた。
[人生で一番刺さった小説]
帯に惹かれて手に取った。
恋愛、婚活小説と記載があり、アラサーで最近失恋した自分にはちょっとヘビーだなあなんて思っていた。
39歳の主人公 架とその婚約者 35歳の真実。
思っていたより年齢高めで驚いた。
どんどん読み進めていくと、架は学生時代からモテてきていて、真実はあまり恋愛経験がなさそうな感じ。
30代後半ともなると、結婚したいのであれば妥協しないと、、と男女問わず頭によぎりそうだなあ。
なんて思っていたら架はあまり真実にピンときていない様子で、ここで胸が痛くなった。
マッチングアプリやら結婚相談所やら、自分も利用したことがあるけど、
確かに、なかなか相手にピンとこない。
だけど、それは相手も同じで、自分と同じように評価している。
なんだかそれが、悲しいというか、この人と付き合えるか、付き合えないか、という判断を常時されているようで、自分も同じようにずっと評価していて、気づいたら会うのが億劫になってしまった。
自然な出会いが一番で、お互いに少しずつ惹かれる、なんてもう二度とないのかもなあ、なんて絶望を今抱えている。
架が婚活であった女性たちに思う感情を読んで、ここでまた胸が苦しくなった。
だけど、パートナー選びは妥協しても意味がない。
たとえ傲慢でも、自分が良いと思うものでなければ選ぶ必要がない。
だけど、架は結婚したいという気持ちが70%しかない真実と2年付き合っていて、
それがすごく残酷だなあと思った。
そりゃ真実ちゃんもあんな荒療治に出るわ。
自分が100点をつけている相手に70点の評価をもらうことの恥ずかしさ、悲しさ、虚しさ 自分も旅に出るくらい傷つくなあ
でも、自分と相手が同等の愛情を与えられるとは思わないし、好きの度合いが同じになることは難しいんだろうなあとも思う。
恋愛やら結婚やら本当難しいね。
架の女友達
友達の婚約者にひどいこと言っていけ好かない。周りにそれを止める友達もいないのか。あんまり好きじゃないなあと思ったけど、結果二人が良い方向に繋がったから結果オーライか。
まあ何度もウウ〜と苦しみ途中で何度も本を閉じながらも読み終えました。
わたしに彼氏できますように。
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