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キャリアブレイク、10ヶ月の軌跡 【後編】

虚無感に落ちて終わった、キャリアブレイク5ヶ月目。
今回は後編。虚無感から脱し、キャリアブレイクを終えるまでの5ヶ月間の軌跡です。フェーズが変わり、キャリアブレイクを選んだ自分への自信が日々高まっていくような期間でした。

前編はこちらから↓

6〜7ヶ月目

知り合いに声をかけ、話を聞いてもらう機会を意識的に作っていたとき、
前職関係で知り合った方から、都内のとあるコミュニティスペースを紹介していただきました。環境・経済・社会の課題をビジネスで解決していくことに関心を持つメンバーが集まる会員制&紹介制のコワーキングスペースで、常駐のコーディネーターの方が、次々に人と人を繋いでくれる場所でした。

色々な仕事を知りたい、新しい人と出会いたい、色々な人のキャリアの歩みを知りたい、それが状況打破のきっかけになる気がして、すぐに会員となりました。

当初「長くても半年」と思っていた無職期間は、気づけば7ヶ月となり、以前として出口の検討もついていない状態に焦り、この頃も気分が落ち込みがちな日は多かったです。

しかし、この頃から格段に人との出会いが増え、明確にフェーズが変わったような感覚があったので、とにかく流れに身を任せて進んでいい自信がありました。

「キャリアブレイク中なんです」という肩書きのない自己紹介と共に名刺を配る日々。
出会う方は、いい意味で「ぶっ飛んだ」人が多くて(笑)、無職ということに関しても、理解がある、、、というか何とも思っていない人ばかり。

「私も半年くらい無職だったよ。」
「私もキャリアブレイク中だよ。」
「そもそも"キャリアブレイク”っていう言葉で表現するのが嫌。キャリアのために人生があるわけじゃないし、至って当たり前のことなのに。」
「つまりフリーランスね!開業届だしちゃいなさい!」

それまではどの場所でもやや異質であった「無職の私」が、なんてことない当たり前のものとして受け入れられる感覚。

すごいスピードで広がっていく人脈と、出会った方々から受け取る情報の多さに、「キャリアブレイク」という自分の肩書きに甘えてる場合じゃないな、と自らを鼓舞できた時期でもありました。

8ヶ月目

4ヶ月目以降はしばらく東京でインプットの日々が続いていましたが、
なんだかまた旅がしたくなって、久しぶりに旅の予定を詰め込んだ1ヶ月でした。

一つ目の旅、学生時代お世話になった新潟の農家さんのお家へ向かう日の朝、最寄り駅から電車に乗って5分後くらい、考え事もしていないふとした瞬間に、仕事の軸が、言葉になって降りてきたんです。

「私、(直接的に特定の)人の役に立つことがしたいだけなんだ」

この数年色々悩んだけど、自分のベースにあるものは何も変わっていなくて、「この仕事をしたら、困っている"あの人"の役に立てる」と実感できたときに、一番モチベーションが湧く。
それだけのことなんだと、悩んでいたことがシンプルな言葉に収束した瞬間でした。

いつもと違う行動をすると、たまに急に自分の考えが降ってくることがある。普段歩かない道を歩くとか、小さなことでもいいと思います。無職の日々が、マンネリ化している気がしたら、ぜひやってみてみてください。

しかし、、仕事の軸は分かったけれど、でもそれはどんな仕事で叶えられるんだろう、、またここで、一旦立ち止まります。

その後は、約10日間、モンゴルにて自分を放牧してきました。笑
出発の3週間前、突然友人から誘われて、即決したモンゴル旅行。「モンゴル行かない?」って言われて、次の日に航空券を取るなんて、人生の中で今しかできないかもしれない。特に深い意味は求めず、突然、モンゴルで遊んできました。旅の詳細はここでも割愛しますが、雄大なモンゴルの草原の写真を貼っておきます。最高の経験でした。

モンゴル、おすすめです。

9ヶ月目

モンゴルから帰り、また人に会う日々が続きます。

コーチングとの出会い

そんな中で、「コーチングを受けたことがきっかけで、キャリアチェンジをし、今はキャリアブレイク中」という女性に出会います。

民間企業が提供するキャリアコーチングを受けようか、迷った時期もあったのですが、高額なサービスであることがハードルとなり、その金額をかける価値があるのか分からず、そのままになっていました。

しかし、その方から、コーチを探せるサイト(https://www.c-sagaseru.com/)があり、コーチによっては無料で体験セッションを受けられることを知ります。

すぐに、2人のコーチに体験セッションを申し込みました。そのとき、多くの質問が、私がこれまで数年かけて自問自答してきたものだったことに気づきます。

「私は数年かけてセルフコーチングをしていたのかもしれない」

もちろんコーチを雇った時と比べたら不十分だろうし、時間も余計にかかっていると思う。けど、ここまで、自分で自分をコーチングしてこれた。

まずは、自分のために、コーチングというものを勉強してみたい。
そして、コーチになれたら、このキャリアに悩んだ今の経験を、誰かのために活かせるかもしれない。これこそ、自分が望んでいる、直接的に「人の役に立てる」仕事なのではないか。

そんな直感があり、体験セッションを受けた翌週に、コーチングスクールに申し込みました。

「フリーランスへの挑戦案」急浮上

「コーチとしての独立」という一つの可能性が見えたことで、「フリーランスへの挑戦案」が急浮上します。

私の理想の生き方は、「旅をしたいときに旅をし、休みたいときに休み、働きたいときに働く」こと。

これは、キャリアに悩み始めた数年前から考えていたことではありました。
一方、これを実現するにはフリーランスが選択肢の一つだけど、
何の仕事で独立したいのか、分からない。
そんな状態で実現のためには動けていませんでした。

もしかすると、「コーチ業」がフリーランスとしての手札の一つになるかもしれない。そう思たことが、フリーランスへの挑戦の背中を押してくれました。

また、ここまで考え続けたけれど、自分の専門分野であり、関心を持ち続けている環境分野に関わっていたい、という気持ちも、やっぱり捨てきれませんでした。けれど、環境分野で「(直接的に特定の)人の役に立つ」と思いながらできる仕事は何か、まだこれだと思えるものがありません。

それを探すため、前々職に戻り、同じ仲間と仕事をしながら、もう一度考える、という道を選ぼうと思いました。ありがたいことに、正社員の半分程度の勤務時間で、業務委託契約を結んでいただきました。

10ヶ月目

キャリアブレイク10ヶ月目となる現在、心理的安全性MAXな前々職のメンバーと再び働けることに喜びを感じながら仕事をしつつ、キャリアブレイク中と同じ活動も続けられており、心穏やかに過ごせています。

ここからをキャリアブレイク・フェーズ2と位置付け、新しい生活リズムを整えているところです。

新しく再開した仕事にも、キャリアブレイク改めフリーランスへの挑戦にも、両方にワクワクして、毎日を過ごせています。急に霧が晴れたようです。


キャリアブレイクを終えてみて

半分仕事、半分無職。
無職によって広がる可能性が無限大で、その楽しさを知ってしまったから、今の私にぴったりの贅沢な選択ができたと思っています。

転職しなければ、キャリアブレイクをしなければ、このような選択肢があるとも思わなかった。改めて、人生模索しながら生きていくことの面白さをしみじみと感じています。

もちろん今後も、キャリアや人生のことは考え続けるのでしょうが、
自分の人生の優先順位・仕事の軸が分かってきた今、それを指標にして、今後訪れる数々の分かれ道を、自信を持って選んでいける気がしています。


そして今、この経験を誰かのために役に立てるため、コーチングを学んでいます。順調にいけば、2025年春頃までには、しっかりとした専門性を持ってコーチングができるようになっていますので、もしご関心のある方は、コーチデビュー後のnoteもご覧いただけたら嬉しいです。

ここまで5つの記事に分けて書いてきた「むしょくのきろく」が、どなたかの心に響き、そんな方といつかお話しできることを願って、これからも一歩一歩、自分のペースで歩んでいきます!



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Hiki | コーチ見習い🌱
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