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戦勝から70周年【ベトナム・ディエンビエンフーの戦い】

みなさま、シンチャオ!(こんにちは!)

青年海外協力隊としてベトナムのイエンバイ省ギアロー市(ベトナム語表記:Thị xã Nghĩa Lộ)という田舎町で観光開発をしているスズキです!

5月7日ディエンビエンフー 戦勝70周年記念」ということで、ディエンビエンフーの戦いについてと、私の住むギアロー市の70周年当日の様子を書いてみました!

※内容は5月に書いたのですが、2カ月も温めてしまいました💦


ディエンビエンフーってどこ?

ディエンビエンフー市(Thành phố Điện Biên Phủ)はラオスとの国境にあたるディエンビエン省(Tỉnh Điện Biên)の省都です。

ディエンビエン省には以前日本から贈られた桜の木があるそうで、ベトナム人の方からも「桜が綺麗で有名な場所」として聞いたことがあります。

バスではハノイから10時間~12時間、私の住んでいるギアローからでも約8時間かかるそうです。

飛行機だと、首都ハノイ・ノイバイ空港~ディエンビエン空港間を1時間弱で移動できるみたいなので、旅行の期間が限られている方は飛行機で行くのがよさそうです。

ディエンビエンフーの戦い

1954年3月から5月にかけてフランス領インドシナ北西部のディエンビエンフー(ベトナム語:Điện Biên Phủ,漢字:奠邊府)で起こった、第一次インドシナ戦争中最大の戦闘。フランスからの独立とベトナム民主共和国建国を宣言していたベトミンの軍隊(ベトナム人民軍)が、フランス外人部隊などフランス軍を破り、インドシナからの撤退に追い込んだ。

ディエンビエンフーの戦い(フリー百科事典 ウィキペディア日本語版)

上記のように、この戦いにベトミン軍が勝利したことで、フランス軍はベトナムからの撤退を余儀なくされたそうで、ベトナム人にとっても栄光の記憶となっています。

戦勝70周年

そして、1954年5月7日の戦勝から2024年5月7日で70年経ちました。70周年の際は、ハノイからの飛行機増便もしてかなりの人数がディエンビエンフーに集まったみたいです。私の住んでいるギアローにも大きな看板が掲げられていました。また、連休(4月27日~5月1日)にあったギアローでのイベントの際にも戦勝70周年の文字がありました。※ベトナムでは毎年4月30日は南部開放記念日、5月1日はメーデーで祝日です

ギアロー市にあった戦勝70周年記念の大きな看板

ギアロー市の戦勝記念碑

ギアロー市にはベトナム国家文化遺産に指定されている「ギアロー国家歴史文化遺跡エリア」があり、ディエンビエンフーでの戦勝の足掛けにもなったギアローでの戦勝を記念し、「戦勝記念碑」が建てられています。

かつてこの場所にはフランス軍の要塞があったそうで、現在でもその一部を見ることができます。英語の案内板もあり、外国人でも観光できます。

この場所については先日noteにまとめたので読んでみてください。

当日のギアロー市の様子

当日は祝日ではないので通常通り出勤したところ、職場ではディエンビエン省で行われている軍事パレードの様子のテレビ中継が流れており、同僚たちはテレビを観ていました。そして、軍事パレードの中継が終わると、何事もなかったかのように各自仕事を始めました。

私もテレビで観ましたが、軍事パレードはかなり大きいもので、とても盛り上がっていました。

テレビ鑑賞の様子

夜は19時半からイベントがあると言われ、行ってみると戦勝記念のイベントでした。歌を歌ったり、戦争の歌劇があったり、最後には子どもたちが民族衣装を着てニャイーサップ(Nhảy sạp)と呼ばれる伝統的な竹踊りをしたり。20時すぎに始まり、21時過ぎには終わりました。

竹踊りの様子

最後に

今回は、戦勝から70周年を迎えた「ディエンビエンフーの戦い」についてと、70周年当日の様子について書いてみました。

ディエンビエンフーから離れたギアローでも70周年のイベントをするほどこの戦いでの勝利がベトナム人にとって大きいものであったのかを感じることができました。

また、調べてみると日本との関りも多いことが分かりました。「dien bien phu」とネット検索すると当時の映像や話を見ることができ、また70周年の記念軍事パレードも見ることができるので、気になる方は是非検索してみてください。


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