スペインサッカー観戦記

日本の皆さんオラ!
一生に一度のハネムーンが終わってしまいました😢
陽気な人々に暖かい気候で美しい青空、何を食べても美味しいスペイン料理にサグラダ・ファミリアをはじめとした美しい建築物、メトロポリターノで味わった熱狂的な空間と夢が叶ったサンティアゴベルナベウ。
本当に素敵な思い出ができました。
スペインという国が大好きになりました!
そんな新婚旅行の備忘録にとサッカー観戦記と旅行記と二編に分け書き残したいなと思います😃

サッカーを好きになったきっかけ

そもそも僕がサッカーを好きになるきっかけは2002年日本で開催されたワールドカップでした。自国開催で盛り上がり毎日テレビでもサッカーばかりが取り上げられていたことを今でも覚えています。
ワールドカップでの初勝利と初めての決勝トーナメントを成し遂げた日本代表に感動し、サッカーを見るようになりました。

それからはJリーグもグランパスももちろん見るようになったんですが、サッカーという沼に引きずりこんだのは当時銀河系軍団と言われたレアルマドリードでした。

日韓ワールドカップで得点王にも輝いたブラジル代表のロナウド、当時世界No.1の選手だったジダン、ポルトガル代表のフィーゴ、スペイン代表のラウール、ブラジル代表のロベルトカルロスとスーパースターが奏でる魅了的なサッカーに心を奪われました。

この年のリーガはバルセロナ、バレンシア、デポルティボの当時のライバルチームに加えニハトやコバチェビッチの2トップに若き日のシャビ・アロンソ等が活躍するレアルソシエダが躍進し、レアルマドリードと熾烈な優勝争いを繰り広げたシーズンでヨーロッパサッカーにも完全にはまってしまいました。

そんな自分が新婚旅行でスペインに行くことになり初めてのヨーロッパサッカー生観戦もスペインになったのはとても運命的だとも思いました。残念ながらレアルマドリードのホーム試合がなくライバルであるアトレティコマドリーの試合観戦となりましたが、メトロポリターノの雰囲気も味わってみたいなと思っていたので良かったです😊

それでは本題の観戦記に移りたいところですがその前にチケット購入のところから。

チケット購入方法

最初は海外のサッカーチケットを購入出来る日本のサイトを通じて購入しようと考えていましたが、色々手数料がかかる分やはりかなり高額でしたし、フォロワーさんからも自分で公式サイトから購入したほうが全然安いよと教えていただき自力で購入することにしました。

アトレティコマドリードの場合は公式サイトにて無料会員登録するとチケット購入できるようになっていましたので、スマホの翻訳機能を駆使しながら会員登録。
そしてメインスタンドのベンチ裏の席が運良く空いていて購入でき歓喜🎉
140ユーロなので日本円だとざっくり22000円くらいでしょうか。
この価値観は人によると思いますが世界でも人気のあるチームの試合のベンチ裏席と考えると安いのではと思いました🙋


公式サイトのチケット購入ページ
購入できる試合
エリア毎に価格が変わる
グランパスでいうメインスタンド側


実際に購入したチケットのQRチケット

アトレティコマドリード

海外サッカーにそこまで詳しくない方からするとレアルマドリードは知ってるけど、アトレティコマドリードってチームもあるのねって方もいらっしゃるかも知れませんが、レアルマドリードとは同じ街を本拠地にする互いに絶対に負けられないライバルチームです。
レアルマドリードのファン層は富裕層の方も多いそうですが、アトレティコマドリードはどちらかといえば労働者階級の方が多くその当たりもライバル関係に拍車をかける要因なのかもしれません。
この30年あたりでいうと1995ー1996シーズンにリーグ優勝はしたものの1999ー2000シーズンには二部リーグ降格してしまい、2002ー2003シーズンに一部リーグ復帰(鳥栖でも活躍したフェルナンドトーレスが頭角現したものもこのあたり)。
2009ー2010シーズンにはヨーロッパリーグ(チャンピオンズリーグに次ぐヨーロッパカップ戦の二番目のタイトル)の初代チャンピオンに輝くものの、2000年代はリーグ優勝争いには参加できず中位をさまようチームという印象でした。
そんなアトレティコマドリードを一人の男がヨーロッパでも強豪のチームに変えます。かつてアトレティコマドリーでも活躍したOBでもありアルゼンチン代表としても知られたディエゴシメオネ(1998年フランスワールドカップであのディビットベッカムを退場に追いやった選手)です。
2011ー2012シーズン途中に監督に就任すると持ち前の求心力を発揮し全選手に高い守備意識とハードワークとフォワザチームの精神を植え付けチームを根本から変えました。
2013ー2014シーズンにはレアルマドリードとバルセロナという当時世界世界最強とも言われた二大クラブを抑えリーグ優勝。そして同年のチャンピオンズリーグはレアルマドリードとのスペイン同士の決勝。後半アディショナルタイムまで1ー0でリードもラストプレイのCKから失点し延長戦で力尽き敗北。非常にドラマティックな決勝戦だったので今でも覚えています。
その後も2020ー2021シーズンにもリーグ優勝し今ではスペインリーグ3強の座をものにしています。
所属する選手で一番の顔といえば2018年のワールドカップではフランス代表を世界チャンピオンに導いたグリーズマンでしょうか。
その他には世界でも5本の指に入る屈指のGKであるスロベニア代表のオブラク、スペイン代表でキャプテンでもあるコケ(毎試合13キロくらい走り回る稲垣のようにタフな選手)、2022年のワールドカップではメッシを支えたアルゼンチン代表のデパウルなどレアルマドリードやバルセロナに比べると少し地味ではありますが素晴らしい選手がいっぱいるチームです。
スペインリーグでは現在4位。首位のレアルマドリードとは大きく勝ち点が離れており今年の目標は4位以内に入り来年のチャンピオンズリーグ出場権を獲得すること。

そしてこの日対戦相手は3位と大躍進をしているジローナ。
試合の前後にチャンピオンズリーグ準々決勝があり日程的にかなりきついですが来年のチャンピオンズリーグ出場権をかけて負けられないかつリーグ前半ではアウェイで負けている相手です。

スタジアム到着

アトレティコマドリードのホームスタジアムは2018年に新しくできた68000人の収容人数を誇るエスタディオメトロポリターノです。
マドリード市内の少し外れのほうにありました。
メトロ(地下鉄)でエスタディオメトロポリターノ駅があり、駅を出てすぐにスタジアムが見えました😌
日本のスタジアム文化とは違い食べ物を販売する出店はなく、グッズ(オフィシャルじゃない?)と飲み物を扱う出店がずらり。
食べ物はオフィシャルショップの横にあるレストランやカフェは数店舗あるのみでした。

エスタディオメトロポリターノ
オフィシャルショップも!


購入したグッズ😊
グッズと飲み物を扱うお店がずらり
人気選手のユニフォーム


レジェンドプレイヤー
スタグルのBocadillo(生ハムをサンドしたスペイン版のサンドイッチ)
スタグルのBocadillo de Calamares(イカリングをサンドしたスペイン版のサンドイッチ)

スタジアム内へ

席毎の専用ゲートから入場し、いざ自分の席へ。
ピッチとベンチの近さスタジアムの広さにびっくり!!
試合開始一時間前でしたがスタジアム内にはまだ人が全然いませんでした。
もう少し引きの写真を撮っておけば良かった😅

練習が始まると徐々に席が埋まっていき試合開始前にはほぼフルハウスに。
世界のスーパースター達を前にテンションが上がりまくりました!
選手入場前に選手達をコールするときのスタジアムの一体感は素晴らしかった👏

選手達を差し置いて一番人気があったのは監督であるシメオネでした
まさにカリスマという感じでした😲
アウェイチームのジローナサポーターは二階席の一角のみに隔離されているような状況でした。
ビジョンはそれほど大きくなく左右に一つずつ、バックスタンド真ん中にスコアが表情されていましたが見易さ的にはいまいちでした。ビジョンには選手名は表記されてなかったです。
豊田スタジアムだと選手への声が飛ぶのは主にゴール裏からで、メインスタンドはおとなしく見ている印象ですが、メトロポリターノではメインバック関係なく至るところで声が飛び交い盛り上がってまさにお祭りというような印象でした😾

選手達の入場ゲート


ベルギー代表ヴィツェル
この日はお休みのオランダ代表のエースデパイ!派手笑
エースのグリーズマン
アトレティコのマスコット
スタメン組の練習風景


スタメン組とゴール裏
68000人のスタジアムは圧巻でした


熱いゴール裏
スタジアム上段にしか設けられていないジローナサポーター席

試合開始

試合はジローナが開始早々に先制!!
それがまたアトレティコイレブンやシメオネ、スタジアムに火を着けました🔥
ゴール裏だけでなくスタジアムが一体となり選手達にパワーを送るような盛り上がりでした。
徐々にアトレティコが盛り返すとグリーズマンが落ち着いてPKを決め同点に追い付くと、軽やかなモラタの身のこなしからアンヘル・コレアのダイビングヘッドが決まり前半終了間際に逆転!
素晴らしいスタジアムの雰囲気でした👏

給水するグリーズマンと指示をするシメオネ


サウール負傷によりモラタが前半途中から出場
グリーズマンのPK

後半にはこぼれ球に反応したグリーズマンがこの日二点目となる見事なゴラッソを決め3ー1。
その後はアトレティコが危なげなく試合を運びそのまま試合終了。
初めてのスペインサッカー観戦は大興奮のまま終わり大満喫できました。

選手達をもっと応援するようにゴール裏を煽るシメオネ
指示を飛ばすシメオネ
逆転後盛り上がるゴール裏
退くグリーズマン


試合ハイライトはこちら

試合の感想

スペインサッカーといえばバルセロナの様にパスサッカーなイメージですが、今回試合を観戦して一番印象深いのは選手達が必死に走り回りデュエルしチームのために体を張っている場面盛り上がるアトレティコマドリードのサポーターの姿です。
世界的なスーパースター達が過密日程の中でも走りきる姿には応援するものを熱くするものがありました。
そして選手達にもっと声援を送るようにサポーター達を煽るシメオネの姿はとてもカッコ良かった。

不屈の精神を持ちそれを選手達にも植え付けたシメオネ監督。
そしてそういうサッカーでこの10数年アトレティコマドリードが勝ってきたからこそこのスタイルもサポーター達に支持されているんだろなと思いました。
少し前の記事ですが

『みんなが身体を張って球際でも闘っていた。自分が思うに、名古屋らしさってそういう部分でもあると思うので、そこは基準として毎試合できるようにしていければいいかな

赤鯱新報でうっちーが語っていた『名古屋らしさ』とアトレティコマドリードの強さの根底は共通する部分があるよな~と思いました。
アトレティコマドリードがシメオネという一人のカリスマによって変貌したように、グランパスにNever give up for the winという精神を植え付けたのもストイコビッチという一人のカリスマでした。
そういう部分もグランパスとアトレティコマドリードに共通するところかもしれないですね。

そして目の前のボールを相手に絶対に渡さないと体を張り球際で闘い懸命に走る姿勢を求めることはまた今のグランパスで長谷川健太監督が選手達に強く求めている部分でもありますね。

開幕三連敗したときはそういう部分が疎かになっていると感じていましたし、そして調子を取り戻し上昇気流に乗りつつあるのもチームのために走り闘うところが体現できているからではないかと思います。

華麗なパスを繋ぎ相手を翻弄して勝つサッカーも見てみたいですが、懸命にチームのために走り闘う選手達の姿に心を打たれるし今後も見ていきたいなと遠いスペインの地で思いました。

そしてまたいつの日かスペインの地にサッカー観戦に来れたらいいなと願います😌

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