さるまけ③仕事の報酬は4つある。
Clubhouse2月22日放送分(第24回)議事録
猿でもわかるマーケティング、略して「さるまけ」。
第3回の今日は、「仕事の報酬」をテーマに解説します。
我々はなんのために仕事をしているのか?
それは報酬を得るためですよね。
もっとも、ひとくちに報酬といってもお金だけではありません。
仕事の報酬は次の4つに分類できます。
①お金
②地位(ポスト)
③仕事
④変身(質量転化)
多くの人は仕事の報酬をお金でしか見ようとしていません。
もちろん、お金は大事ですし生きるために必要ですから決して間違ってはいない。
しかし、お金“だけ”ととらえるのは近視眼的ではあります。
それは結果的に自分の可能性を狭める行為です。
特に20代に時にお金しか見ない活動の仕方をしていると、最終的に仮想通貨を買うことになります。w
日々の仕事につまらなさを感じたり、働いても働いてもたいして儲からない感覚からそういう行動に走ってしまう気持ちはわからなくもない。
しかし、私たちは仕事をすることで得られる報酬はそれ以外にもあるのです。
■■■①お金は報酬ではあるけれど、ベーシックなものでしかない。
仕事の報酬の1つ目は、お金。
そのまんまです。
ただし、それ以上でもそれ以下でもありません。
お金だけを追い求めると非常に視野が狭くなります。
世の中には、金銭的な見返りは必ずしも良くないかもしれないけれど、確かな意義のある仕事も存在します。
NPOの仕事などはその典型ですね。
また、目先のお金を得ることばかり追い求めていると、起こりうる未来から大きなリターンを得るチャンスを失うこともあります。
たとえばあなたが駆け出しの事業主だとしましょう。
目上の人や社長さんなどと働く機会が発生したとき、対価としてお金を払ってもらったら、その瞬間にいったん関係は終了してしまいます。
しかし、若いうちはそこであえて目先のお金をそのまま受け取るのではなく、別の形で受け取ることで結果的により大きなお金となって返ってくることもあります。
たとえば、その人の知人社長を何人か紹介してもらうなどです。
こういったことは、報酬をお金とだけ考えてしまうとできないことです。
■■■②地位(ポスト)を得られる
仕事を続けていき実績を出していくと、次の段階として良いポストがやってくるようになります。
会社内で言えば、昇進です。
会社内で昇進すると権限が増えます。
例えば、賃金の決裁権であったり、人事権も掌握できるようになります。
つまり、自分の頭の中に浮かんだことが色々と実現できるようになる。
もし大志がある人なら、しかるべき地位について、権力を振るうべきなんですね。
それでこそ自分の理想に近づけるわけです。
経費がふんだんに使えるようになるのも実は、このポスト/地位がもたらす恩恵です。
とくに大企業に勤めている方なら、高い役職に就くことで社会的影響力の大きい仕事を自分の裁量で采配できるという喜びがある。
仕事にはこういう報酬の形もありますね。
■■■③仕事の報酬は仕事
「この仕事、やらない?」
この一言をどれだけ多く人から言われるか?で、その後の人生が決まると言っても過言ではありません。
誰かに誘われたり、あるいはあなたが誰かを誘ったり。
そのお誘いが、いまより高いステージに進めそうなものならワクワクするじゃないですか。
人って、一緒に高みを目指していけそうな野望を持っている人に声をかけられたら嬉しく感じるものです。
声をかけられるためには日々仕事に全力を尽くし、自分のベストを更新していかないといけません。
人はそんなあなたを見て声をかけるわけですから。
チャップリンでしたっけ?
記者に「あなたの最高の作品はどれですか?」と聞かれて、「最高?あぁそれは次の作品ですね(Next one)」と答えたのは。
仕事も同じです。
どの仕事に誇りを持ってもいいですが、終わった仕事はすべて過去のものであり、次の仕事に向かわなくちゃいけない。
ネクストワン。
次の仕事こそ、自己ベスト更新であると思いながらそれを実現していくこと。
その姿を見ている人が、さらにおもしろい仕事を持ってきてくれます。
これこそが「仕事の報酬は仕事である」の意味です。
■■■④変身(質量転化)
仕事をする上で最も大きな報酬は、変身です。
仕事を通じて生まれ変わることができるということ。
「質量転化の法則」とも深いつながりがあります。
量をこなしているとあるとき、ふと景色が変わる瞬間が来て、それ以後の自分には戻れなくなります。
何度も何度もその作業を行い、試行錯誤するなかで、うまくいくやり方が見えてくるようになるのです。
このあたりは理屈よりも、感覚的なものなので言葉で伝えにくいところですが、変身の前と後とでは見える世界がまったく違ってきます。
そんな変身のために大事な考え方を、ワンフレーズで最後にお話ししておきます。
「踏まえて乗り越える」
何か(事象A)があったとします。
まずはその事象Aを理解し、把握する。
たとえそれが自分にとって心地よくなかったり、受け入れ難かったりしても、まずは冷静になって理解し、把握します。
これが「踏まえる」にあたります。
そして次に、これを踏まえたうえで、「乗り越える」。
つまり、その事象に向き合い、もっとよい現実を迎えられるためにはどうしたらいいのかを考え、手を変え品を変えてやってみる。
こういった一連の、踏まえて乗り越えようとする態度と行為の末に、変身は訪れます。
すぐに結果が出るとは限りません。
覚醒まで長い辛抱が必要かもしれません。
しかし、そうやって踏まえて乗り越えることで、次の時代に移動できるのです。
今回は仕事の報酬として4つを紹介してきました。
仕事というものは、お金だけではなくそれ以外の報酬も考えて取り組んだほうが自分の可能性を広げてくれます。
いまや10年後には現在やっている仕事がなくなっているかもしれない世の中です。
だからこそ、いまのまま時間を消費して自分を陳腐化させないほうが安心です。
目先のお金のためだけでなく、それ以外の報酬にも目を向けて仕事をすることは、未来の自分を救うことになるかもしれません。
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