目の前で事故が起きても素通りする無関心な日本人(大阪日本橋で起きた実話です)
リアルにあった話です。
11月24日、大阪日本橋、文楽の隣、バスと自転車にのった男性(韓国の人)の事故です。
昨日東京から帰って家内と子供達と合流して駅から家に向けて帰っているときの出来事です。私たちは歩道を歩いていました。車道をバスがブーンと通り過ぎたなぁと思ったら、前方の方で
ガシャ
ガシャというあまり聞いたことない音
あまり聞いたことのない、そしてちょっと嫌な音がしました。「あ、路駐していた車にこすったか?」と私は思いました。サイドミラーかなにかにぶつかってしまったのかと。私の聞き間違いではなかったみたいでバスは少し進んで止まりました。バス停のないたところで止まったのでやはり事故ってしまったのだな、、と思いました。
人身事故でした
そのまま歩道を前方まで進み、音がしたであろう場所の真横にきました。ふと車道を見ると、一人の男性が倒れています。車にぶつけたのではなくて、路駐の車と走行中のバスとの間に自転車に乗っていた男性が挟まれていたんです。
うわっ、あかんやつや、、、
とっさにかけよる家内。私は自分の前の部分に次女、ベビーカーには長女がいたので離れるわけにはいかないので、家内が様子を見に行きました。明らかに形がおかしい自転車とともにショックで座り込んだ男性。バスに後ろから挟まれたらなにもできなかったことでしょう。ほどなく前方にバスを止めた運転手がやってきてその男性をひとまず歩道の方に移動させようとします。とはいえ、男性一人を支えるのは女性と男性だけでは危ない。私はベビーカーから離れ、お腹に次女をら抱えたままその倒れた男性に肩を貸し、近くのベンチへと移動させました。
お腹に10ヶ月の次女を抱える私、第三子を身ごもっている妊婦の妻が事故をした人を支えようとする図
家内は妊娠しており、無理をさせたくはありませんでした。また、私のお腹の部分には次女を抱えており、また目の前にはベビーカーに乗った長女もおり、あまり力を出せる状況にはありません。
そこにはたくさんの通行客、お店でご飯を食べている人、たこ焼き屋の店員がいましたが、全員知らんぷりだったので、私たち夫婦とバスの運転手が対処しました。
めんどくさそうに吐き捨てるたこ焼き屋の店員
その後、私が携帯から119番して救急車を呼びました。電話口の人が「現場の住所はわかりますか?」と言われたのでたこ焼き屋の店員さんに聞きに行きました。その店員さんはめんどくさそうに「文楽の隣と言ったらわかりますわ」と吐き捨てました。どうやら手伝う気はさらさらないようです。
しばらくして救急車がきたので抱っこ紐の中に次女を抱える私が車道に出て、救急車に向かって手を振り、車寄せしました。かけよってくる救急隊員、ほどなく到着する警察との対応。全て私と家内でやりました。私はちょいちょいベビーカーを離れればならず、長女の様子が気になってしかたありませんでした。
救急車が立ち去り、警察に連絡先を伝えて、我々は再び、家路に着きました。怪我をした韓国の男性が軽症だったらいいなと話していました。
彼は震えていました。
ガシャと音がして、我々が現場の横にいって倒れた男性を発見するまで約2分くらい。その男性は道路に座り込んだままでした。その時歩道はたくさんの人が歩いており、ガシャという音に反応して、車道を覗き込む若者集団もいました。
誰一人、座り込んだ韓国人の男性に手を貸す人はいませんでした。その二分間、韓国の男性はなにを思ったのでしょう。わたしには彼の心境は分かりませんが、母国とは違う国で、事故にあって、誰からも注意を払われず、おそらく心細かったんじゃないかなぁと、思います。
素通りした人々、店の中でメシを食う人たち、めんどくさそうに答えたたこ焼きやの店員。
無関心な日本人になってしまったなぁ。。。
わたしは鹿児島生まれの日本人です。事故に遭遇した韓国の男性が日本のことを嫌いにならなければいいなと思いながらも、「たぶんそれは無理だろう」と思いました。
日本は、そして日本人はいつからこんなに他人に無関心に、そして我関せずになってしまったんでしょうね。今回わたしと家内が遭遇した事件がたまたまの例外であり、本来は駆け寄ってみんなで助け合う日本人でありたいなと思いました。