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The Specials / The Specials (1979)

イギリス中部の工業都市コヴェントリー出身のザ・スペシャルズのデビュー・アルバム。プロデューサーはエルヴィス・コステロが務めている。

ジャマイカからの移民が多い街で育った彼らは、幼い頃から身近だったレゲエやスカと、ロンドンで勃興したパンクの両方のレベル・ミュージックからの影響とリスペクトから生まれた音楽性で、”2トーン”を英国中に広めた代表的存在。

メイン・ソングライターのジェリー・ダマーズやパンク・スタイルのヴォーカリストのテリー・ホールらを中心とした白人・黒人混成バンドは、トレードマークの市松模様や全員がスーツで決めた出で立ちが象徴するクール&スタイリッシュな雰囲気を漂わせながら、ワーキング・クラスの日常をリアルに辛辣に描写している。

クラッシュの前座から始魔り、当時の英国社会の厳しい現実と向き合い、レゲエとパンクを武器に闘う姿勢を見せ、来たる80年代をクラッシュに次ぐ存在として迎えることになるスペシャルズ。
陽気なリズムと硬派なスタイルが自然に融合した洒脱なバンドとして、45年が経った今聴いても本当にかっこいい。






今日10月19日は、スカ/2トーンの両雄、スペシャルズとマッドネスが同日にデビュー作をリリースした日のようで、両方取り上げてみよう。

まずはスペシャルズ。
上にも書いたように、クールでスタイリッシュで硬派なんだけど、遊び心を決して忘れないところもまたカッコいい。

雨で薄暗い週末。気分を上げてくれるスペシャルなバンドです。

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