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Galaxie 500 / Today (1988)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの遺伝子を受け継ぎ、80年代末にささやかながら美しい花を咲かせたギャラクシー500のデビュー・アルバム。

ギター/ヴォーカルのディーン、ドラムスのデーモン、ベースのナオミによる3人組は当時まだ素人同然で、実際本作においても演奏の拙さが目立つ(それがシンプルさという彼らの特色であり武器にもなっているが)。

USインディ界の奇才プロデューサー、マーク・クレイマーとともに88年夏にわずか3日間で録音し、クレイマーの手によってリヴァーブ加工された本作の音は、独特の浮遊感と倦怠感を生み出し、ヴェルヴェッツのサイケデリアとメランコリアを鮮やかに甦らせている。

日常を断片的に切り取ったような詞の世界観と、ディーンによる気怠い歌声、清廉さとともに意外な鋭さもみせるギター・サウンドは、喪失感や虚無感を朧げに描き出し、音の靄の中に漂っている。

怠惰と無気力の奥にある穏やかな揺らぎを見つめているような本作は、ベル・アンド・セバスチャンらにも影響を与えたであろう、インディ・ロックの不朽の名作。



僕の音楽リスナー人生における屈指のジャケ買い作品の一つ。
一目見ただけで即「欲しい!」と思わせるものがあった。
聴く前から絶対良いアルバムだという確信があった。
そして実際、中身も同じくらい素晴らしかったことは言うまでもありません。


このジャケのような美しい風景が僕の近所の公園にもあって、春には綺麗な花を咲かせている。
今年の春にこのアルバムのプリントされたTシャツを着て公園を歩き回ったのはささやかな思い出。

日ごと寒くなっていく今日この頃、冬の予感がたしかに迫るけれど、また春はやってくる。そして僕の生活にも一つの区切りが訪れる。
はずなので、今はこの季節を楽しむのです。


今日はキング・オブ・コント決勝。
裏ではマージーサイド・ダービー。
そして深夜に(ビッグ)ロンドン・ダービー。
楽しい週末ですね。


あと、今日は書けないけど、エリオット・スミスが34歳で亡くなってから今日で20年。彼の作品についても今後大切に取り上げていく所存です。

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