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Michael Jackson / Off The Wall (1979)

マイケル・ジャクソンの通算5作目のアルバムは、モータウンから移籍後初、そしてクインシー・ジョーンズと組んで初の作品で、マイケルのソロ・アーティストとしての本格的なキャリアの幕開けを告げた、”真のファースト・アルバム”ともいえる記念碑的な1枚。

自ら曲を作り、歌い、踊るマイケルが、クインシーが仕立てた流麗で洗練されたポップ・サウンドの上で美しく華やかに輝く。

当時流行のディスコ・サウンドもブラック・ミュージックとしてのあり方も一気に飛び越え、ソウルもファンクもR&Bも取り込んで王道のポップ・ミュージックを体現し、来たる80年代の扉を開いた。

ポール・マッカートニーやスティーヴィー・ワンダーといった大物からの提供曲も含む全10曲から成る本作は、ディスコ風の楽曲こそ時代を感じさせる(とはいえ品質は最高級)が、今やポップ・ミュージックのスタンダードとなっている強力なシングル曲を中心に、当時最高峰の音が詰まっており、現代まで続くポップ・ミュージックの基礎/見本となるべき要素が詰まっている。

次作のモンスター・アルバム「スリラー」で超人の域に達する前ではあるが、すでに”KING OF POP”の座を完全に捉えている。





マイケルのスタート地点ともいえる名盤「オフ・ザ・ウォール」。
マイケルの声も、クインシーと彼が呼んだ腕利きのミュージシャンたちが作り上げたサウンドも、とにかく艶があって品質も最高で、ソフィスティケートの極みといったところ。
特にスロウな曲で立ち昇る艶やかさは溜め息もの。
プリンスやスティーヴィー・ワンダーと並ぶ早熟の天才として、当時20歳で完成形に達するとともに、それが一つの通過点に過ぎなかったというのが凄い。
これが一番好きって人も多いんだろうな。
スタイリッシュなジャケットも都会の洗練を感じさせる。

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