Elvis Costello / This Years Model (1978)
エルヴィス・コステロのセカンド・アルバムは、自らのバック・バンドであるジ・アトラクションズと組んでの初作品。
ヴォーカル&ギターのコステロに、ドラムスのピート・トーマス、ベースのブルース・トーマスの2人のヴェテラン、そしてキーボードとピアノに音楽エリートのスティーヴ・ナイーヴの4人が生み出す緊張感と疾走感と臨場感溢れる楽曲の完成度はコステロのキャリアでも屈指。
パブ・ロック〜パンク〜ニュー・ウェイヴを繋いでいくような音楽性の中で、キーボードの音色が絶妙なアクセントになっている。
コステロの舌っ足らずで語尾を吐き捨てるような歌い回しもクールだし、バンド・サウンドも鋭く力強い本作は、紛れもなく初期の傑作にして”ポスト・パブ・ロック”の傑作で、もっというとパワー・ポップの源流でもあるのかもしれない。
3連続投稿の最後はコステロです。
久しぶりに聴いてもやはりクールなセカンド・アルバムです。
僕が持っているSHM−CDは音圧も充分で音の輪郭もくっきりで、本作の音楽性が際立ちます。
当時彼は23歳。若気の至り的な勢いまかせのスタイルと取りながらも、随所にコステロらしい洒脱さやシニシズムが香る。ジ・アトラクションズの演奏もばっちり。
そんなこんなで8月最後の週末。猛烈に暑かったり猛烈に雨が降ったりしながら、葉月から長月へと時季は移るんです。
なんだかフォームを崩しがちな今日この頃だけど、自分という人間をだんだん乗りこなしつつある今日この頃でもある。
バッティング・フォームは定まらずとも、少なくとも強くスイングはできるようになってきた気がする。