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Smith Westerns / Smith Westerns (2009)

シカゴ出身、日系アメリカ人のカレン&キャメロンのオオモリ兄弟を中心に結成されたインディ・ガレージ・ロック・バンド、スミス・ウエスタンズのファースト・アルバム。

デヴィッド・ボウイやT・レックスに影響を受けたという彼らがハイ・スクール卒業後にメンバーの自宅地下室でレコーディングした本作は、ジャケットにニルヴァーナの「ネヴァーマインド」をコラージュし、どこまでもインディでローファイなガレージ・ロック一辺倒なのだが、その隙間から青春を思わせる甘いメロディが零れ落ち、蒼い衝動が迸る。気張ることなく自然体で駆け抜ける無自覚で新鮮な29分間。

次作では彼らにとってのもう一つのルーツであるブリットポップを取り入れて進化を遂げる。




名前の響きからしてなんだか甘酸っぱいスミス・ウエスタンズ。
ロック大豊作の2011年、下手したら1年で100枚近く聴いた新譜の中の1枚が彼らの2ndアルバムで、これが結構好みだったので後追いでこのデビュー作にも手を伸ばした。

本作の時点では時折グラム・ロックの影響も感じさせながら、全体的にラフな音で最後まで突き進んでいる佳作といった印象。
メロディは結構ポップだけどいかんせん音の方がローファイすぎる感じ。
でもその分次作での成長を大きく感じられるわけで。

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