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My Chemical Romance / Three Cheers for Sweet Revenge (2004)
ニュージャージー出身の5人組、マイ・ケミカル・ロマンスのセカンド・アルバムにして、メジャー・デビューを飾ったアルバム。
9.11をきっかけにバンド活動を始めた彼らは、"Helena"や"I'm Not Okay (I Promise)"といった初期の代表曲となったシングル曲にも引っ張られ、本作でブレイクを果たした。
ゴスやメタルの影響もあるハードコア・パンクに、エモっぽく切羽詰まったぎりぎりのテンションのジェラルド・ウェイのヴォーカルが駆け抜ける。
そして、死をモチーフにし続ける彼ららしく、最愛の祖母の死に際して悼みと痛みと怒りを刻みつけた"Helena"を起点に、アルバム全体に多くの死のイメージが散りばめられている。
一方で、彼らを象徴するキャッチーなサビもきっちりと用意されており、シリアスさだけに留まらない(過剰過ぎるほどの)カタルシスを生んでいる。
僕が高校生ぐらいの時に流行っていた”マイケミ”。
もちろん「ブラック・パレード」が好きだけど、少し遡ってこのセカンドも齧っている(1stはほとんど聴いていないと思う)。
1曲目とかはポップでキャッチーで印象に残るけど、他は少し過剰なエモ具合で疲れちゃうかな…。
でも、日々増えて交錯する感情とか知識とか経験で頭の中が混乱しがちで拗らせがちな思春期にはぴったりなのかもね。
などとおじさんに差し掛かった奴が言ってみる。