Sufjan Stevens / Seven Swans (2004)
スフィアン・スティーヴンスの通算4枚目のアルバムは、アコースティック・ギターとバンジョーの音色が全体を叙情的に彩る、内省的な色合いが強い作品。
聖書をテーマにしたコンセプト・アルバムで、哀愁や寂寥感に覆われつつも、その端々からスフィアンらしい唄心が零れる。
シンプルさを保ちながらも、心震わすストーリーテリングと淡く美しいメロディ。そして途中からは鳴らされる楽器が増えサウンドの厚みも増し、感情の高まりとうねりが静かに打ち寄せてくる。
最後には、同じ2000年代のUSインディ・シーンで印象的な活躍をしていたザック・コンドン率いるベイルートとも共鳴するような、ノスタルジーや祝祭感が立ち昇り、ゆっくりと染み入ってくる。
派手さはなくとも丁寧に実直に作られたインディ・フォークの隠れた傑作。
スフィアンによる”アメリカ50州プロジェクト”の「ミシガン」と「イリノイ」の間に発表されたアルバム。
スフィアンらしいストーリーテリングが・・・と言いたいところだが、対訳がないので残念ながら詳細はわからない。
でも、ジャケット同様に、彼のソングライターとしての優れたデッサン力が発揮されているのはたしか。
書き始めたはいいけど、今日は何だか怠いので途中で断念。