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Queen / Sheer Heart Attack (1974)

クイーンが英国内で本格的に評価されるきっかけとなり、アメリカや日本での人気に火をつけたサード・アルバム。

翌年のアイヴァー・ノヴェロ賞を獲得したフレディ・マーキュリー作の名曲"Killer Queen"が初の大ヒット・シングルとなり、それを含む6曲をフレディ、4曲をブライアン・メイ、ロジャー・テイラーとジョン・ディーコンが1曲ずつ、4人の共作が1曲と、メンバーそれぞれがソングライターであるクイーンの特色を打ち出している。

内容も前2作のハード・ロック+プログレ路線のコンセプト・アルバムから離れ、4人の多様性ある楽曲がロックの範疇を超えてクイーン独自のポップ・ミュージックへと発展していく発火点となっている。

ストレートなロックンロール、キレのあるハード・ロック、牧歌的なポップ・ソング、小品的なバラードまで幅広く粒揃いな本作と、前2作での壮大で演劇的な作風が重なった先に、クイーンらしい美意識を確固たる美学へと昇華させた集大成的な名盤である次作が待っている。

若き日のフレディのパフォーマンスも抜群。






過去2作で一気に”クイーン印”のロックを確立させた彼らが、音楽性の幅を広げる方向に進んだと思しき3作目。

クイーン独自の”構築の美学”みたいなものがない分、若干の食い足りなさはあるものの、「キラー・クイーン」を中心にヴァラエティ豊富な曲を収め、メンバー4人が曲を持ち寄るスタイルを始めるなど、大きな転換点だったことは間違いない。




今日は夕食にワイン飲み過ぎて眠くなっちゃったので、踏み込み不足だけどこの辺で終わりです…

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