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The Yardbirds / Five Live Yardbirds (1964)
日本でよく言われる”三大ギタリスト”を輩出したことで有名なヤードバーズによる、デビュー・アルバムにしては異例のライヴ・アルバム。1964年3月20日、ロンドンはマーキー・クラブでの録音。
ブルース全盛の当時のイギリス音楽シーンの中で、ローリング・ストーンズの後釜として登場したヤードバーズによる全曲が定番のリズム&ブルースの”高速/爆音”カヴァーである本作は、2代目ギタリストにエリック・”スロウハンド”・クラプトンを迎え(これがクラプトンの記念すべき初クレジット作品)、彼のギター・プレイとキース・レルフの熱いヴォーカル&迫力あるブルース・ハープとの熾烈な掛け合いが全編に渡って続く。
フロントマンとサイドマンの両方に光を当てつつ、他の3人(クリス・ドレヤ、ポール・サミュエル=スミス、ジム・マッカーティ)も土台を支え、サウンドをドライヴさせる。
当時のロンドンのクラブの空気が濃厚に詰まっているであろう名盤。
過熱するドジャースvsパドレスを尻目に、今日の1枚はこれ。
かなり久しぶりに聴いたけど、オープニングのメンバー紹介から大盛り上がりな上にクラプトンの人気ぶりが明確で、そしてライヴ本編も生々しくダイナミックで聴き応えのあるリズム&ブルースの演奏が聴ける貴重なライヴ・アルバム。
年度末で心身ともに疲れ、青空の広がる(でも肌寒い)春分の日を1日家にこもって過ごす。
去年の今頃は大瀧詠一の「ロンバケ」を聴きながら海を見に行ったな…などと思いながら、今年は「Each Time」の方を聴いてました。こっちも最高。
本題からズレたけど、そんな感じで日は長くなっていくみたいです。