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Antony and the Johnsons / Antony and the Johnsons (2000)

イギリス生まれ、アメリカ育ちのアントニー・ヘガティ(後にアノーニに改名)がニューヨークで結成したアントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ(現:アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ)のファースト・アルバム。

デビュー作にしてアノーニの圧倒的なヴォーカル・パフォーマンスはすでに出来上がっており、タイプは違うがジェフ・バックリィばりに神々しく胸に迫るものがある。
サウンド面でもアノーニの声を中心に据えつつ、クラシックを思わせるストリングスの流麗な演奏や引き締まったバンド・サウンドも申し分なく、全体の統一感も含めて見事な作品。

次のEPでルー・リードのツアー・メンバーにも抜擢され、セカンド・アルバムでマーキュリー賞を受賞するとともに世界的な評価を得るわけだが、本作の時点で早くも現代のゴスペル・シンガーとして魂を揺さぶることのできる稀有な才能を存分に発揮している。






後光の差した大仏のようなジャケットに少し慄いてしまう(ブックレット裏面はもっとスゴい)ので、申し訳ないけど裏ジャケを使用しました(その方が本作の内容の素晴らしいにアクセスやすいかなと)。

シンガーとしての個性を全面に出しつつ、バンド・サウンドやストリングスとのバランスも良い、隠れた傑作だと思う。



9連休明けの5日勤務。定時まで社会人としてミスなく大人しく過ごすことを最大の目標に、スコアレス・ドローのような1週間を乗り切った。
そしてまた3連休。嬉しかね。ありがたかね。
寒いので音楽聴きながらのんびり休息。

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