Jeff Buckley / Last Goodbye [Japanese EP] (1995)

1994年に（生前唯一となる）スタジオ・アルバムをリリースしたジェフ・バックリィが、翌年１月の来日記念盤として自ら選曲したというミニ・アルバム（EP）。

表題のシングル曲とライヴ音源＆ジャム・セッションの10分超えの２曲、そしてカントリー界の伝説的存在であるハンク・ウィリアムスのカヴァーの４曲で構成されており、ミニ・アルバムとはいえ、かなりずっしりとした聴き応えがある。

これから更なる成長を目指していたジェフによる逞しく生命力に満ちた神々しいほどのパフォーマンスと、その一方でどこか翳りを帯びているように聴こえる歌声が、生々しく胸に迫る。

1995年の１〜２月に来日公演を行なったジェフ・バックリィ。
震災の直後に来ていたということか。果たしてどんな内容だったんだろう。

日本独自盤ということで、シングルでもアルバムでもライヴ盤でも聴けないような独特の組み合わせの４曲36分。
ジェフの希求する音がここにもしっかりと刻まれている。