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Kurt Vile / Childish Prodigy (2009)
フィラデルフィア州出身のシンガー・ソングライター、カート・ヴァイルが、盟友アダム・グランデュシエルを含むバック・バンド「ザ・ヴァイオレイターズ」を従えて作り上げたサード・アルバムは、EPを含めるとこの年3枚目の作品であり、名門レーベル・マタドール移籍後の初作。
ニュー・ウェイヴ的な鋭利な尖り、シューゲイザー的なエフェクトやノイズがかかったギター・サウンドはガレージ・ロックの荒々しさとドリーム・ポップの幽玄な響きを併せ持ち、投げやりなくらいに攻撃的なバンド・サウンドにはローファイ感も詰まっていて、とてもUSインディらしさに溢れた1枚。
ニール・ヤングがクレイジー・ホースを率いた時と同じように、ギタリストとしての(雄弁な)表現力とバンド・サウンドに重きを置いた本作を経て、2010年代屈指のSSWアルバムとなった次作へと向かう。
地味ながら着実に自らの音楽性を極めていくカート・ヴァイルによるバンド感が最も強い作品なのかと。
6曲目は急にポップな曲になっています。