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The Replacements / Sorry Ma, Forgot to Take Out the Trash (1981)

ミネソタ州ミネアポリスにて、フロントマン/ソングライターのポール・ウェスターバーグを中心に結成されたパンク・バンド、ザ・リプレイスメンツ(愛称”ザ・マッツ”)のファースト・アルバム。

「ごめんママ、ゴミ出し忘れちゃった」という捻くれたタイトルの本作は、ギター&ベースのスティンソン兄弟のうちベース担当の弟トミーがアルバム・リリース時15歳(!)だったことが象徴するように、若さに溢れた初期衝動がハード・エッジに疾走する、危なっかしくも爽快なパンク・レコード。

ポールのヴォーカルはジョニー・ロットンに負けじとエモーショナルに煽り立て、ボブ・スティンソンのギターは爆発的に走りまくり、トミーのベースは荒々しくうねりを上げ、クリス・マーズのドラムスは全体を支えたりリードしたり自由自在で、4人の音が渾然一体となって18曲37分弱を走り切る。

パンクをぎっしり敷き詰めたような本作だが、気づけば隙間に叙情的なメロディも挟み込まれ、ポールのソングライターとしてのセンスとともに、その後の音楽性の変化の兆しが感じられる。





久しぶりに聴いたけどやはりパンクだね。
USパンクでは一番好きなバンド、リプレイスメンツのデビュー作。
パンクとはいえ音の厚みがあり、そのあたりは実にアメリカン。
ちなみにジャケットはクラッシュのデビュー作と並べると色合いも風合いも絶妙にマッチする。
その後の再評価も著しいポール・ウェスターバーグのソングライティングも冴えていて、パンク一辺倒ではない哀愁や色気が漂う。






10月に入り、ここ数日で急にぐっと冷え込んできた。

相変わらず僕の仕事へのモチヴェーションは停滞したまま、疾走する気配がないまま、失踪してしまいそう。
今は耐える時期だと頭の中ではわかっていても、心がそれを許してはくれない。
迷走しているのはわかっている。でもどうしても元の道に戻れないんだ。

いつまでも他責的な言い訳で外殻を塗り固めて、世間の喧騒から身を守っている。
普通でまともな気持ちで向かったら心も体も壊れそうだから。

とはいえ面倒臭がり屋の界隈ではトップ・ランカーの僕だから、一歩職場を離れると考えるのが面倒になって、全て忘れて自分の愛するものに向かうだけ。それでお金まで貰えているんだから幸せではあるわけで。

「仕事が嫌でやってられなくなる」なんてあまりに月並みなクリシェすぎると思いつつも、毎日の3分の1以上を占めているわけで、そう簡単には逃れられないのさ。

こうして今日をやり過ごしている。

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