【NFT活用事例】村上龍初NFT ベストセラーの想いを綴ったエッセイをオークション販売へ
NFT(Non Fungible Token)を企業活動に活用する事例が増えてきています。「自社はまだまだ(検討にすら入っていないよ)」といった企業でも、今の段階から社内での情報共有はしておくべきだと思いませんか?
今回は文芸界におけるNFT活用事例をご紹介していきます。
42年の時を経て語られる「コインロッカーベイビーズ」
1月21日、株式会社幻冬舎は村上龍氏の初となるNFT作品の発売を発表しました。
今回のNFTの内容は下記の通りです。
・村上龍氏書き下ろしエッセイ『キクとハシ、その後。』の原稿
・本作執筆中の画面の一部収録したオリジナルムービー
今回のNFTを販売するにあたって使用するマーケットプレイスは「Adam byGMO」を採用。
法定通貨で取引できるので暗号通貨を持っていない人でも、購入が可能です。
また、購入者は「Adam byGMO」内での二次流通もできます。
詳しい情報は下記を参照ください。
■村上龍NFT詳細
タイトル:『キクとハシ、その後。』村上龍 "Kiku and Hashi〜The Sequel of Coin Locker Babies〜" Ryu Murakami
販売マーケットプレイス:Adam byGMO(https://adam.jp/)
決済方法:日本円でのクレジットカード決済、銀行振込、イーサリアム(ETH)
販売形式:オークション販売
オークション開始価格:1,000,000円(税込)
アイテム数:1点
販売期間:2022年1月22日(土)21時〜1月29日(土)20時59分(日本時間)
発行:株式会社幻冬社
URL:https://adam.jp/stores/ryumurakami
アイテム数は1点のみで、「Adam byGMO」で購入者が二次流通することも可能です。
高価格でのオークションに反応は様々
(販売3日目にして120万円の価格が|販売ページ)
今回のNFTはファンにとってたまらない一品となっており、非常に注目されているのはもちろんですが、その反面で「資金のある購入者しか読めない」という条件に疑念を感じている声もあります。
今後どうマーケティングを行うかにもよりますが、もしかすると時期をずらして紙の書籍として販売されることも考えられます。
オークション後の動きも気になるところですね。
商業作家による小説のNFT化事例
2021年11月にも小説のNFT化の事例があります。
こちらは、既に出版されていた作品をNFTオリジナル版として作り直し、さらに海外コレクターに向けて2名の翻訳家が翻訳したそれぞれのバージョンを販売するという方法を採用。
二次流通時には、著作者である小野美由紀氏だけでなく、翻訳を手がけたプロの翻訳者であるカラウ・アルモニー氏、ローレル・テイラー氏の両名にも収益が入り続ける仕組みを導入しているということで、文芸界に新たな販売方式を見出した事例でした。
まとめ
本日のニュースをまとめると下記の通り。
・村上龍氏書き下ろしNFTをオークション形式で販売
・1点もの、高価格という点での販売により周囲の反応は様々
・文芸作品のNFT化事例は他にもあり、今後さらに展開していくと考えられる
文芸作品のNFT化は、従来の出版社を通しての販売と異なり新しいビジネスモデルを確立することとなるでしょう。
その一方で、気軽に作品を楽しめていた人へのハードルが高まることによって、
従来のファンから疑念の声も上がる可能性があります。
この課題を解決するサービスとして、今後NFT図書館やNFTレンタルなど新たなサービスが出てくるかもしれませんね。
このように、自社の強みやサービスとNFT技術を組み合わせることで
新たな事業の切り口が見えてくるかもしれません。
NFTを使用した新たなビジネスの形を一緒に作ってみませんか?
ご相談、ご検討お待ちしております。
【記事執筆】
kon(こん)
Twitter:https://twitter.com/kon39000
Blog:https://mama-nft.com/
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