【音楽業界】NFT音楽レーベル設立、グラミー賞NFT…NFT活用事例まとめ
NFT(Non Fungible Token)を企業活動に活用する事例が増えてきています。「自社はまだまだ(検討にすら入っていないよ)」といった企業でも、今の段階から社内での情報共有はしておくべきだと思いませんか?
今回は音楽業界のNFT活用例をまとめてご紹介していきます。
スヌープ・ドッグ NFT音楽レーベル設立へ
スヌープ・ドッグは、自身がオーナーでもあるレコードレーベル「デス・ロウ・レコード」を初のNFT音楽レーベルにし、OpenSeaにて音楽付きNFTを販売することを2022年2月に発表、販売を開始しました。
現在、Volume Tradedが1,000ETHとなっております。
1つの曲をパートに分けてNFT化し販売。
画像には所有している有名コレクションを使用しているのが特徴です。
コレクション説明に「YOU own the rights to the music when you buy.(購入した時点で音楽の権利はあなたにあります)」と書いてあり、楽曲使用権利付き。
floor price 0.01ETH(ポリゴンチェーン)と手に入りやすい価格帯。
ご興味ある人はぜひご覧ください。
ワーナーと提携音楽NFTプラットフォーム、グラミー賞NFT販売
2022年2月に、音楽NFTプラットフォーム「OneOf(ワンオブ)」が2022年1月末にワーナーミュージックグループとの提携を発表しました。
ワーナーミュージックはこの提携により、同社が権利を有する音楽コンテンツのNFT化をより積極的に進めていくといいます。
OneOfは2021年5月の設立当初から、音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズが支援していることで注目。
2012年に亡くなった歌手、ホイットニー・ヒューストンの未発表レコーディング音源もNFT化され、オークションにより99万9999ドル(約1億2000万円)で落札されました。
他にも、グラミー賞受賞アーティストらの楽曲の限定版NFTを始め、アーティストの希少な音源や動画などのデジタルコンテンツを購入できるオークションハウスとして機能している様子。
OneOfはすでにグラミー賞を主催するレコーディングアカデミーとの提携も発表しており、同賞に関する3つのNFTを販売することも予告されています。
米大規模音楽フェス「コーチェラ」参加権つきNFT販売
2022年2月、米国の大規模音楽フェスティバル「Coachella(以降、コーチェラ)」は大手暗号資産取引所FTXとの提携し、NFTコレクション「Coachella Collectibles」を販売しました。
特に注目を集めたのはフェス参加権やバックヤードパスがついた「Coachella Keys Collection」。
販売時より価格が30倍以上に跳ね上がったものも。
現在は#10の「Key to the VIP Compound」のみ、$1000000(約12,515,000円)で販売しています。
著作権収入をファンに分配する「Royal」
音楽NFT販売プラットフォーム「Royal(ロイヤル)」はアーティストのNFTを購入したファンがそのロイヤリティ(著作権使用料、印税)を受け取れるという非常に
面白い仕組みとなっています。
アーティストはRoyal上で自身の楽曲などのロイヤリティを任意の数のトークンに分割して販売。
ファンはそのトークンを購入することで、保有しているトークンに応じたロイヤリティを得ることができるようになっています。
曲の人気が高まり、より多額の収入を生み出すと、その分受け取れる印税収入も
増加。
つまりファンはその曲をより広めることで自分も利益を得ることができ、アーティストもその分潤うという設計。
2022年1月には、ラッパー、Nasの「Ultra Black」という楽曲がRoyal上で発売された。Nasはこの楽曲のストリーミングから得られる印税収入の50%をファンに分配すると表明しています。
エイベックス「The Sandbox」と提携、NFT&メタバース参入
エイベックス・テクノロジーズ株式会社(以下、ATS)は、、NFT、メタバース領域でのグローバルなIP展開の拡大を目的に、「The Sandbox」とパートナーシップ体制を構築し、本年度中を目途にテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」をオープンすることを発表。
「エイベックスランド(仮称)」は、仮想空間上でアーティストとファンが交流できる場。
今後は、「エイベックスランド(仮称)」で、アーティストの配信ライヴやファンミーティングなどのイベントを実施したり、NFTアイテムの販売なども検討しているということです。
今後も、ATSは、エイベックス・グループの戦略テーマである「Entertainment×Tech×Global」のもと、次世代テクノロジーやメタバース領域におけるIP戦略を進めていく方針です。
坂本龍一「戦場のメリークリスマス」1音ずつのNFT
2021年12月、幻冬社は坂本龍一氏を代表する作品の1つである「Merry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)」の音源の右手のメロディー595音を1音ずつデジタル上分割し、NFT化し販売することを発表。
当時大きな話題となり、販売日にアクセスが殺到し一部のNFTの販売期間をずらすほどの人気に。
現在の合計取引額は730万円を超えており、その人気の高さが伺えます。
Rakuten NFT 加山雄三氏の名曲をNFTに
楽天グループ株式会社が運営する「Rakuten NFT」が、同サービスにおいて、俳優・歌手である加山 雄三さんの名曲「お嫁においで」の貴重なデモ音源を使用したNFTが4月25日(月)20:00より販売することを発表しました。
販売するパックは、加山さんが楽曲制作途中に演奏したウクレレと口笛が収録されたモーメントなどの4種類。
「お嫁においで」デモ音源のモーメントが入ったパック「お嫁においで1st DEMO」、「お嫁においで」のデモ音源が特別編集されたモーメントが入ったパック「お嫁においで1st DEMO Special Edition」のほか、各種特典がついたパックの展開を予定しています。
特典の内容は、「お嫁においで」をはじめとするデモ音源が収録された「オープンリール」の視聴会に加山氏本人とともに参加できる権利と、視聴会参加に加え、加山氏が1965年にハワイで購入したウクレレと同じスタイルの「加山雄三85歳記念モデルC.F.MARTIN社製ウクレレ」を取得することができる権利の2種類。
ファンにとって嬉しい内容となっています。
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