【NFT活用事例】スヌープドッグ、デス・ロウ・レコードをNFT音楽レーベルへ
NFT(Non Fungible Token)を企業活動に活用する事例が増えてきています。「自社はまだまだ(検討にすら入っていないよ)」といった企業でも、今の段階から社内での情報共有はしておくべきだと思いませんか?
今回は音楽業界におけるNFT活用事例をご紹介していきます。
人気ラッパー スヌープ・ドッグ NFT音楽レーベル設立へ
スヌープ・ドッグは、自身がオーナーでもあるレコードレーベル「デス・ロウ・レコード」を初のNFT音楽レーベルにすることを計画することを明らかにしました。
こちらの情報は2月15日にソーシャルメディアプラットフォーム「クラブハウス」にてコメントがあったということ。
スヌープ・ドッグは、仲間のアーティストであるドクター・ドレー、メアリー・J・ブライジ、ケンドリック・ラマー、エミネムがヘッドライナーを務めるスーパーボウルのハーフタイム・パフォーマンスの数日前である2月10日にレーベルの所有権を取得。
その後、今回の発表に至ったということです。
また、スヌープ・ドッグは以前よりブロックチェーン技術を導入しており、最近はNFT情報を発信する有名アカウント「Cozomo de’ Medici」の正体が自分であると明かしたり、ゲーム内に保有している「バーチャル豪邸」に隣接する土地を販売したり、バーチャル世界でも活躍。
今後の動向に期待が高まります。
OpenSeaにて楽曲発表 NFT×音楽の挑戦
3月1日からスヌープ・ドッグはNFTを活用した楽曲販売を行なっています。
このNFTの面白い点は
・声のみ
・音楽のみ
・リズムのみ
など、パーツごとで分かれており、楽曲ごとにそのパーツは異なるという仕様。
もちろんフルバージョンも販売しています。
いずれもBAYCやDoodlesなど有名NFTコレクションの画像付きコンテンツとなっているのも特徴です。
(所有者に商業利用権がついています)
コレクション説明には「YOU own the rights to the music when you buy.(購入した時点で音楽の権利はあなたにあります)」と楽曲権利も所有できる模様。
音楽業界の権利問題が国内で裁判になったりしている中、こういった試みは非常に
WEB3的な考え方だと言えますね。
他の音楽NFTと異なる点
過去にも音楽×NFTの事例はありましたが、今回のニュースは今までとは異なる
新しい試みがいくつかあります。
①楽曲のパート販売
楽曲をそのまま販売するのではなく、パートごとに分けて販売しています。
これにより曲としてフルバージョンを購入する人も、パートごとに集める人も出てくることでしょう。
②有名NFTコレクションをカバーに使用
BAYCやDoodlesなど有名NFTコレクションを楽曲カバーに使用することで注目度が高まります。
また、これは所有者限定の権利なのでおそらく運営者が所有しているものだと考えられます。
楽曲のファンに購入してもらうのももちろんですが、NFT業界にもリーチが届くような戦略だと感じられますね。
③所有者は楽曲使用権フリーに
NFT保有者はリミックスや音源使用などの権利がもらえる仕組みになっています。(ただし法的効力はないと指摘もある様子です)
この素材を使って商用利用することも運営者側からOKが出ているということで
新しい音楽の活用事例の1つと言えるでしょう。
まとめ
本日のニュースをまとめると下記の通り。
・スヌープ・ドッグがNFT音楽レーベル設立を示唆
・楽曲NFTコレクションを展開 BAYCやDoodlesがカバーに
・音楽×NFTの新たな試みに今後も期待
音楽業界におけるNFT活用事例はまだたくさんあります。
メタバースを使用したライブやNFTを使った新曲リリースなど、音楽×NFTの可能性はまだまだ広がりを見せています。
しかし、現状では楽曲の権利問題が発生し、国内で導入するには難しいところもあるかと思います。
個人でレーベルを立ち上げてコレクション展開してみたり、プロモーションの一環としてNFTを活用してみたりと活用方法は様々なので、ご興味ある方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
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