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NFT活用事例シリーズ(1) ウイスキー製造/販売「UniCask」

NFTはさまざまな方々に、さまざまな場所で、さまざまな形で、活用されています。その幅広い活用方法の一端を「NFT活用事例シリーズ」として紹介していきます。第1回目は「UniCaskのウイスキー製造/販売」における活用事例です。


ウイスキー樽をNFT化することで、樽所有の愉しみを一般化。同時に蒸留酒製造ビジネスの安定化を促進

世界で初めて蒸留酒の樽をNFT化し、一般消費者への小口での売買を可能にしたサービス「UniCask(ユニカスク)」。第一弾として、 2021年11月に販売した「シングルモルトスコッチウイスキー スプリングバンク1991年 ビンテージ」のNFTは、販売開始から約9分で完売し、合計約4000万円分の売り上げを記録しました。続く第二弾、 2022年2月発売の 「シングルモルトジャパニーズウイスキー羽生」のNFTは、約24分で約500万円分が完売し、ウィスキー愛好者をはじめとする多くの方々から高い人気を博しています。

ウイスキー樽をNFT化し一般消費者へ小口販売

NFT活用は、生産者、購入者、双方にメリット

蒸留酒の製造には比較的長い年月がかかります。一般的に、販売に至るまで最低でも3年はかかると言われている中で、3年間、まったく売上がなく、利益がないとなると、その期間、費用を全部を製造会社が負担し続けなければいけません。原材料費や製造機器の費用、人件費など製造に直接かかる費用に加え、さらに、数年間に及ぶ醸造樽の温度や湿度の管理、保管場所の賃料など、外部からはなかなか見えにくい多くの資金が必要になります。

この課題に対し、UniCaskのサービスを利用することにより、販売前の製造中の段階からNFTとして「蒸留酒樽オーナー権利」を販売できるので、早期の売上、早期の利益回収ができるようになり、蒸留酒生産者の財務基盤が安定します。

一方、ウィスキー愛好家をはじめとした「樽所有(権利)」に関心をもつ方々は、ウィスキー製造過程の早い段階からオーナー権を獲得することができ、その所有欲を満たすと同時に、醸造される数年の長い年月さえも「待つ悦び」としてウィスキー愛好家らしい粋な味わいを楽しめます。また、 「樽所有(権利)」はNFT化されていますので資産として価値の上昇を期待している方もいると思いますし、実際にマーケットプレイスでの流動性もありますので、手放したくなった時には、手軽に売買することができることも、これまでにはなかなか成し得なかったNFTの機能性の賜物だと思います。

NFTは生産者にもメリットをもたらす

「樽所有(権利)」がNFTになることで、国内/海外というマーケットの枠や国境、決済も軽々と超える

これまで「海外の人が日本の蒸留酒の樽を購入したい」あるいは逆に「日本人が海外の蒸留酒の樽を購入したい」と思い立っても、言葉や金額、物流、それらに付随する細かいやり取りなど、いろいろな課題があったため、一部の専門家を除いては、なかなか購入することができませんでした。しかし、ここにNFTを活用することで、デジタル上で条件などを明確にし、とても分かりやすい形で購入できるようになりました。例えば、既に紹介した第一弾の「スプリングバンク 1991年」の樽は、その中身が100口に分割され、100分の1に対応するCASK NFTが100個販売され、購入されました。今までは、購入するとしたら一樽丸ごと買うという選択肢しかなく、そうなるとかなり高額な価格にもなってしまい、個人では買いたくとも簡単には手を出しにくいものだったのですが、100分割に小口化することによって、阻害していたハードルを大きく下げることができました。つまり、UniCaskを利用して、購入希望者は世界中どこからでもこのウイスキー樽を簡単に買うことができますし、将来、樽がボトリングされた後は、CASK NFTと瓶詰されたウイスキーと交換することもできるのです。

「スプリングバンク1991年」は既に30年の熟成を経ており、さらに20年の熟成の時を経て2041年にボトリングされるというウイスキーなのですが、一般的に蒸留酒は時間が経つにつれて価値が上がる傾向を持っているので、ゆったりとした「優雅な待ち時間」の愉しみをもつ所有権NFTとなっています。​

また、購入者の中にはボトリングされる前に手放したいと思う方もいるかもしれません。その時は、手軽にNFTマーケットプレイスで販売することもできるので、愉しみ方も、自由さも、手軽さも、これまでとは全く違う次元の違うものになっています。

NFTはマーケットの枠を越えるソリューションに

“CASK NFT” ゲームという、さらなる愉しみ

UniCaskのNFTにはさらなる仕掛けと愉しみが付加されています。 CASK NFTはウイスキーと交換するための証明書として機能することに加え、一つ一つのNFTのビジュアルに、それぞれのトランプの絵柄と数字を表現することで、NFTを用いてトランプゲームが行えるように設計されています。各CASK NFTにはUniCaskオリジナルキャラクターを描いたトランプのカードデータが付与されているので、各所有者はこれをもってUniCaskで開催されるゲームに参加することができ、持ち札としてデータを使用することができます。そして、CASK NFTを使ったゲームに勝つと、所有者は希少な蒸留酒のサンプルを獲得できるという特典が付いています。

UniCaskのNFTはゲームとしても機能する —UniCask

NFT保有者同士のコミュニティーが生まれ、コミュニティーも熟成していく

これらのゲームはCASK NFTを保有しているだけで参加することができます。既存の仕組みでは樽を保有してから5年、10年間とじっくり熟成を待つだけでしたが、UniCaskでは樽を保有している最中にも、保有者同士でコミュニティーを育みながら楽しんでもらえるような仕組みづくりも行われています。

NFTはイラストや写真、音楽、映像などアート領域の盛り上がりに目が行きがちですが、一方で、このような生産者の役に立ちながら、同時に購入者にもメリットをもたらす使い方もされています。前者では「早期の資金回収」という役割で、後者では「小口化による買いやすさ」 「国境を越えたマーケットの広がり」 「売買の自由度の高さ」と利便性で、これまでとは違った新しい可能性を切り拓いてくれています。

NFTホルダーのコミュニティも組成



NFTの生成に特化したWebプラットフォーム『NFT Garden』

当ブログは、マルチチェーンNFT生成プラットフォーム『NFT Garden』を開発・運営するConnectiv株式会社が運営しています。

NFT Gardenは強力なNFT APIを提供し、polygonやSolanaを含むさまざまなブロックチェーンでNFTの生成や参照、転送などが可能です。これにより、「ゲームやメタバースで使われるアイテムのNFT化」や、「プロモーションを目的としたNFT配布画面の構築」「DAOやコミュニティ組成を目的としたNFTの大量生成」など、様々なユースケースでご利用いただけます。

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