伊吹山に迫る危機
毎年自室に飾っているPanasonicカレンダー
今年その美しさに一番息をのんだのが9月の上記の写真。
なんて幻想的で素敵な写真でまるで絵画のようと思いながら撮影場所を見ると滋賀県 伊吹山とあり、妙に納得しました。
ご存じない方もいらっしゃるでしょうから解説しますと伊吹山は日本古来からのよもぎをはじめ薬草の名産地と知られている名山です。
なのでお灸愛好者としてはとても神聖な場所であり、この写真をみただけで息を飲んだ自分をほめてやりたいほとシンパシーを感じておりました。
ですが一昨日、月が替わり慌ててカレンダーをめくる際にそのことを忘れて無造作に折ってしまいました。(真ん中にある折り目がその痕跡です。)
それでもこの写真は記憶にとどめたく1200dpiでスキャナーして、私のメインPCのデスクトップ画像にしました。
この花咲く丘が伊吹山のどの辺なのかわかりせんが、数年前の撮影かと思われます。
というのも現在は日本百名山のひとつの伊吹山に危機的状況だそうです。
伊吹山にここ数年、激しい雷雨などの土砂災害が繰り返され土がむき出しの個所が増え、これほど豊かであった草も花も減り続けているそうです。
もちろん線状降水帯などの影響ありますが、一番大きな原因と考えられているのが鹿の食害です。
温暖化の影響で鹿が越冬しやすくなり(例年だと一定数、死亡していた)またハンター(猟友会メンバー)の人数減少も伴い、適正とされる数の10倍以上にあたる、1平方キロあたり60頭のシカが生息しているとみられ、大量の草を食べているそうです。
奈良時代から歌にも詠まれてきた伊吹山が丸坊主になりかけていて本当に悲しいです。
タイトル画像が撮影されたのが何年前かわかりませんが、百花繚乱の伊吹山に戻ること祈念してこの投稿をアップしたいと思います。