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【NFLの支配者】Case Keenum #3 ~巨大なPowerそびえたったTaylor~


1年前のおさらい

何かやってたっけ?

1年ぶりの更新です。Case Keenumという名Back Up QBにスポットライトを当て、「元チームメイトは今NFL全32チームに散らばっているのか?」という検証をしました。
良ければトイレ入ったときにでも過去投稿読んみてくださーい。

Hollywood俳優Kevin Baconとの近しさを測る"Bacon No."という指標に倣い、"Keenum No."を用いました。過去Keenumと同じチームに在籍したことがある選手をKeenum No.=1、そのまた元同僚はKeenum No.=2って感じです。
8月のRoster53人決定時点で、Keenum No.=1の選手が全チーム在籍しているか調査したということです。
結果は上の記事#2の通り、CINとPHIの選手で最小Keenum No.は2、他チームでは1でした。どのNFL選手から見ても「友達の友達の友達」の範囲内にKeenumが居ることになります(チームメイトだからって友達とは限らないが)。引退ホヤホヤのTom Bradyを比較対象にして、それでもKeenumの顔の広さを宣伝していますね。

またやるの?

またやります。前回の記事の最後に、Keenum引退まで毎年検証すると書いていました。
ただし、先に言ってしまうと、今年もKeenum No.=1の選手は全チームにはいませんでした。一方、一つの前提条件を排すると、Keenumではないある選手であれば元チームメイトが全チームに散らばっていることが分かりました。タイトルに書いてありますね。

本企画レギュラー Keenum編

今年の調査条件(チームメイト定義)

・Initial Roster53人決定期限(2024年8月27日)時点でNFLチームのRosterに登録されている選手である。
・Keenumと同じチームのActive Rosterに登録されていたことがある。実際に試合に出たか、は不問。
・ディフェンスやSTの選手、過去のシーズン途中に加入した選手でもOK。
・チームメイトであった/ある期間は不問。極端な話、1日でもOK。
・IRやPSの選手はチームメイトとして扱わない。これはKeenumがPSだった期間も適用。一方、PUPとNFIリスト入りの選手はOK。
・Pre SeasonはチームにいたがRoster確定時に漏れた、という選手は対象外。

結果発表 Keenum2024

まずはAFCから。

こんな場末の企画でも邪悪やらなくていいんだよ、KCさん

うーん、昨年穴になっていたCINには前HOU所属の選手が移籍していて上手いこと埋められたのですが、今度はKCですか。あと、TENはKeenumの元チームメイトはHopkins1人のみです。2014年当時はNFL見ていなかったため危うく見落とすところでした。
DiggsはKeenumと3回目、いずれも違うチームでの邂逅です。珍記録かな?


続いてNFC。

PHIとかいう嫌がらせ球団

去年のもう一個の穴PHIは埋まらず。EaglesのRoster見たとき、既視感というか去年と大して変わらないメンツだった印象を受けました。BarkleyとかPickettは目新しいですが、選手入れ替えられない事情でもあるんですかね。あ、PHIはOption BonusとVoid Yearでリボ払いやりまくってるって記事どこかで見たぞ。
加えてNOもですか。ここも見ていたら生え抜きが多かった気がします。


ということで、前年は最小Keenum No.が1のチームが30、同2は2チームでしたが、今年は最小Keenum No.が1のチームが29、同2が3チームと微細ながら悪化しました。
ちょっと焦っています。昔Keenumとプレイしたよ、という現役選手は年々減少傾向になると思われるからです(毎年Keenumのチームに入る新人だけでは補充できないはず)。上手いこと分散してくれることを祈って来年に託します。

始めようか定点観測

この検証で我ながら厄介だと思っている条件が、8月の53-man Roster確定時点で各チームに在籍している選手から探す、という点です。とりあえず53人そろえても、戦績や怪我人次第でシーズン中のカット・PS格上げ・トレードで人が動きます。人が動いてくれた方がその分散らばる確率も上がります。正直、IRやPUPの条件を変えても大して影響ないです。
一方、Regular Seasonも共に戦っていないメンバーをチームメイトと呼ぶわけにはいかない。Roster確定前に切られた選手はやはり対象外にしたいです。(その後に別チーム含めRoster復活したらヨシ)
ということで、8月の53-man Roster確定より後のどこかの時点(シーズン終わるまで)で全チームにKeenumの元チームメイトが分散したか確認しました。しかし、これも残念ながら達成できず。はい、例によってPHIがKeenumに縁ある選手を取りませんでした。ちなみにKCにはトレードでHopkinsが加入、一方でHopkinsを放出したTENはKeenum No.=1の選手がいなくなりました。

条件達成者 Taylor編

本日の主人公

今回、この「8月Roster確定後のどこかの時点で元チームメイトが各チームに在籍している」という条件を満たす選手が見つかりました。それがTaylor。
どのTaylor?そう、現NYJのTyrod Taylorです。さすがに有名なQBですが、キャリアは以下の通り。

  • Baltimore Ravens (2011–2014)

  • Buffalo Bills (2015–2017)

  • Cleveland Browns (2018)

  • Los Angeles Chargers (2019–2020)

  • Houston Texans (2021)

  • New York Giants (2022–2023)

  • New York Jets (2024–present)

Keenumほどではないですが、なかなかの渡り鳥です。BALでFlaccoのBack Upとして修業後、BUFとCLEでスタメン(CLEでは初戦ケガだけど)なのでKeenumよりも主力の務めを長く担っていますね。CLEでMayfield、LACでHerbertといった若手気鋭QBの噛ませ犬橋渡し役になることも。
こう見ると、3チーム目以降は人の入れ替えが多い(計画性がない)感じのするチームに在籍していますね。ちなみにリング持ち。
プレイヤーとしては本当によく分かっていません。ラマー出現前はRussell Wilsonと共に当時のモバイル型代表格みたいな扱いだったと記憶しています。
あと、オシャレ番長らしいです。キャップを2重にかぶったりするんですかね?

結果発表 Taylor2024

さっそく結果を見てみましょう。AFC、NFC連続で出します。

13年前Taylorプロ入り時の師匠、まだ現役なんですが…
先日までギルモアはNE産だと思っていました

おめでとうTyrod Taylor、あんたがNFLの支配者だ!
全部1なの気持ちいいとか思ってるの私だけなんでしょうかね。
AFC、NFC順当にチームメイトが居た感じです。2010年代の生き字引って感じの選手ですね。
BUF名誉生え抜きのTaylorですが、SF名誉生え抜きのJuszczykとはBALでしっかり会っていました。
TaylorがNFCのチームにいた時期は2022-2023(NYG)のみですが、そのときの同僚も上手いこと散らばってくれています。鬼門のPHIもクリア。


但し、Tyalorの元チームメイトが全チームに在籍しているこの状況は2024年9月25日~2024年11月5日の期間限定です。Initial Roster確定日(8/27)時点では達成できていません。
お尻の方は分かる人も多いと思いますが、11/5にTre'Davious WhiteがLARからBALにトレードされました。ちなみにLARにはConor McDermott(2017シーズンにBUFでTaylorとチームメイト)という選手が在籍していますが、Initial Roster確定日(8/27)から記事投稿日までずっとIR入りしているため対象外にしました。
また、スタートの方ですが、NOのShane Lemieux(レミューと読む?)がちょうどInitial Roster確定日(8/27)にPS行きとなり、9/25にRoster復帰しました。他にTaylorの元チームメイトもいなかったです。

おわりに

達成感には包まれていますが、やってみればこんなものか、という感覚でした。
しかしKeenumで達成するまで追いかけるという公約を出しています。ってことで続行・倍プッシュです。

やっぱもういいすか?

実はKeenumは2024シーズンいっぱいでFAになります。名Back Up QBとしてどこかで続けてくれることを願っていますが、一方で引退も現実的。1年先なんて分かりませんが、本企画の達成と私の成仏を願いながらまた来年お会いしましょう。
(来年SB後に上げようとしている別ネタの仕込みがダルかったので気晴らしにこの企画再開したましたが、やっぱりこれはこれで面倒でしたね。)

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