2019年開幕戦_190521_0025

今年の中島卓也は何かが違う~守備からリズムを解剖してみた①~

これは、今までの人生の中で全くと言っていいほど野球とは無縁だった女子と小さなころから野球に触れあってきた女子があらゆる角度から中島卓也×野球を分析し考察した研究結果を不定期にお届けるする内容になっている。あくまでも『中島卓也愛』の表現方法のひとつとして捉えてほしい。

今年こそ…今年こそは…

『条件はそろった』

2016年の12月ころ私たちは心待ちにしていたことがあった。

それはそのシーズンに最も素晴らしい守備を魅せた選手にのみ与えられる称号『ゴールデングラブ賞』の受賞者発表だった。

毎年期待を込めて応援をしているものの中島にとってその壁は高く中々手にすることが難しかったのだが、例年に比べ期待値が高かった2016年はファイターズがキセキの日本一を手にした年だったことに加え、守備の成績も悪くなかったからだ。

しかし、この年その称号を手にしたのは強敵福岡ソフトバンクホークスに所属する今宮健太選手であった。

彼は、2013年から5年連続受賞しており守備範囲も広く肩も強い誰しもが華麗だ…と思う素晴らしい守備を私たちに魅せてくれる。印象的なプレーもたくさんあるしさすがは常勝チームだと思わせてくれる安定感のあるプレーは本当に魅力的だ。

この今宮選手の壁を超えることが中々難しかった中、さらなる強敵も現れた。それが西武ライオンズの源田壮亮選手だ。

彼もルーキーの時からそのグラブさばきや鋭いバッティングに定評があり、リーグ優勝への貢献度の高さで2018年パ・リーグ遊撃手の座をものにした。

今年は特別な思いがある。

2018年12月25日

中島が師匠として愛してやまない田中賢介選手の会見があった。
『2019年シーズンをもって引退します。』

大きなショックはあったものの、あと1年精いっぱい応援できるチャンスを賢介選手は作ってくれたのだ。そうして始まった2019年シーズンは、さすがはベテラン代打でまわってきた大事な打席をきちんと結果と共に私たちに感動を届けてくれている。

それに応えるように中島は得意の守備ですごい記録を紡いでいた。

5月20日まででなんと12球団で唯一失策0の遊撃手という記録だ。

これは、素人ながらに交流戦前までの成績をまとめたものである。

そもそもファイターズは”守備からリズム”をつくっていこうという考えがあるチームなのだが、その中で中島だけに絞って分析してみた結果以下の通りだった。

⚾ 守備機会なしで迎えた打席
⇒ まだ守備機会がない状態で迎えた打席の数字(試合の前半である第1.2打席目の内容がほとんど)
⚾守備機会直後の打席
⇒ 守備機会があった回の裏の攻撃(ビジターならその次の回の表の攻撃)で回ってきた打席の数字

この数字からも明らかに”守備からリズム”は証明されている。

相手投手への球数を投げさせる技術は今や中島の代名詞となっているが、追い込まれても四球よりヒットにすることが多くなってきた2019年、ファウルを追っている私としては理想的なカタチ、すなわち完成形が見えてきたのではないか?とワクワクが抑えきれなくっている。

ファウルを打ってファンをワクワクさせる選手なんて中々いない(笑)

でも、そこに魅力を感じるのにはきっと彼なりの深い意図があるからだと私は信じて応援している。

毎年、シーズン前のインタビュー等で『今年こそゴールデングラブ賞を』という目標を掲げている。むしろ目標にすらしないほど当たり前に獲得できる名手を常にイメージしていた。

中島は堅実な守備が見初められてプロの世界に入ってきたといっても過言ではないのだが難しい打球も多く例年失策数が2桁になることがほとんどだった。

しかし、今年は違う。

中島本人もシーズン初めにとあるインタビューで賢介選手のことを問われ『(引退試合は)号泣っすね』と今から胸がいっぱいになっている様子だった。今年のこのすばらしい記録は、言葉なくとも伝わる賢介選手への感謝がこもっているように私は思う。

花道をつくる中島の記録がどこまで最小で続いていくのかこの先も追っていきたい。1歩めのジャンプが見据えた先に光り輝くグラブを手にした中島を想像して…

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