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ワークショップ「オブザ下町」1週間目のリサーチ報告

根津営みの美術館の一環として行われているワークショップ「オブザ下町」の1週間目のフィールドワークが終了しました。参加者たちは、根津エリアを歩き回り、それぞれの視点から地域の生活や風景を観察し、さまざまな気づきを得ました。学生たちはカメラを手に、街並みや建築、暮らしの痕跡など、根津の「営み」を写真にアーカイブし、これらの観察を通じて地域の特性を浮き彫りにしました。


参加者の感想と気づき

門田さん

根津の街を歩きながら、住民たちがどのように自分の生活空間をパブリックな空間に広げているかに注目しました。彼は、街中でよく見かける室外機や植栽が、住民同士のコミュニケーションや町の魅力的な環境づくりにどのように貢献しているかを感じ取りました。

饗庭さん

下町の建築や路地裏を観察し、そこに残る古い生活の痕跡と新しい再開発が交差する様子に着目。再開発によって失われつつある昔ながらの風景を守りつつ、便利さとのバランスをどのように保っていくかについて考えを巡らせました。

党さん

住民たちが「隙間」や「中間空間」をどのように活用しているかに興味を持ちました。例えば、室外機をプランターの台として利用したり、ビールケースを傘立てに再利用するなど、日常的な物の使い方に生活の工夫が垣間見えました。

池澤さん

根津の住民たちが自分なりの基準で生活していることに感銘を受けました。タピオカ屋がブームを過ぎても続いていることから、住民たちは一時的な流行に左右されず、店との関係性を重視していることを感じました。


 次なるステップ

今後は、これまでのフィールドワークで得た気づきをもとに、地域住民との対話を深め、より具体的なアクションリサーチに進む予定です。学生たちは、観察した内容をもとに地域の生活と密接に関わるアート表現を追求し、最終的な作品として「根津営みの美術館」で展示されます。

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