Galaxy A21(SC-42A)のroot化手順

重要な法的免責事項(必ずお読みください)

本文書は、技術的な記録と学術的な目的のための黙示録として作成されています。Root化は端末の保証を無効にし、法的責任や規約違反を引き起こす可能性のある行為です。本文書は、そのような行為を推奨したり助長したりするものではありません。

概要

この記事(note)では、Galaxy A21(SC-42A)のRoot化手順を詳しく解説します。Root化により端末の管理者権限を取得し、より高度なカスタマイズが可能になります。(セキュリティが低下したりするデメリットもあるため、慎重な判断が必要です。)

Rootを取得する際に

重要な注意事項

  • 保証の無効化: この手順を実行すると、端末の保証が無効になる可能性があります

  • 端末の故障リスク: 作業中に端末が故障するリスクがあります

  • 端末の機能の制限: 特定の機能やサービスに制限がかかる可能性があります

  • 自己責任: すべての作業は自己責任で行ってください

  • データバックアップ: 作業前に重要なデータのバックアップを強く推奨します

必要な準備物

ハードウェア

  • Windows PC (Windows11環境で確認済み)

  • Galaxy A21 (SC-42A)

  • USB Type-Cケーブル(データ転送対応)

ソフトウェア

  1. ファームウェア

  2. 必要なツール

事前準備(重要)

  • 使用したツールやファームウェアは必ずバックアップを保管しておいてください(今後のアップデートや不具合に備えて、元の状態に戻せるようにするため、強く推奨します)

  • ADBのインストールと設定:

    1. Platform Toolsをダウンロードして解凍(C:\platform-toolsなどに配置するとわかりやすいです)

    2. システム環境変数のPATHに解凍したフォルダを追加

    3. AndroidをタイプCケーブルを使い、PCと接続した状態にし、コマンドプロンプトで`adb devices`を実行して正常に動作することを確認

  • データのバックアップ:

    • 端末のデータ(写真や動画、アプリの設定やパスワードなど)をバックアップしておくことを強く推奨します(PCなどに保存しておくとよいです)

Root化の手順

1. 事前準備

  1. Magiskの確認

    • Magiskアプリを起動

    • "Ramdisk"が"対応"と表示されることを確認

  2. 開発者向けオプションの設定

    • 設定 → 端末情報 → ソフトウェア情報

    • ビルド番号を7回タップ

    • 設定 → 開発者向けオプション

    • USBデバッグを有効化

    • "OEMロック解除"を有効化(OEMはメーカーによっては簡単に外せない場合もある、GALAXY A21の場合は外せる)

2. ファームウェアの準備

  1. 公式サイトからファームウェアをダウンロード

  2. 解凍して以下のファイルを確認:

    • AP_~.tar.md5(このファイルを使用します)

    • BL_~.tar.md5

    • CP_~.tar.md5

    • CSC_~.tar.md5

    • HOME_CSC_~.tar.md5

3. Magiskによるパッチ適用

  1. Magiskのインストール

  2. AP_~.tar.md5へのパッチ適用

    • Magiskアプリを起動

    • "インストール"タブを選択

    • "パッチするファイルの選択"から`AP_~.tar.md5`を選択

    • "開始"を押してパッチの適用を待機

  3. パッチ済みファイルの準備

    • PCに転送したファイルを解凍

    • `boot.img`を抽出

    • ファイル名を`boot.tar`に変更(拡張子の変更)

4. Odin3でのフラッシュとブートローダーアンロック

  1. ダウンロードモードへの移行

    • コマンドプロンプトで`adb reboot download`を実行(最も確実な方法)

    • ボリュームダウンを長押し

    • 警告メッセージでボリュームアップを押して承認

  2. Odin3でのフラッシュ

    • Odin3をPCで起動

    • APタブのみに`boot.tar`をセット

    • 注意: 他の項目(BL/CP/CSC)は空欄のままにしてください
      (他の記事ではセットするように書かれていたが、4年間の試行錯誤の結果、他の項目を設定すると失敗することが判明、笑えない)

    • "Start"ボタンを押して待機

    • 完了後、デバイスが自動的に再起動

  3. 初期セットアップと確認

    • 再起動時にデータエラーが表示された場合は、画面の指示に従ってファクトリーリセットを実行

    • 初期セットアップを完了

    • Root権限の確認:

      • ADBで`adb install magisk.apk`を実行してMagiskを再インストール

      • または、Play StoreからRoot Checkerをインストールして確認

おわりに

お疲れ様でした(私も4年間お疲れ様でした、笑えない)
これでRoot権限の取得は完了です。この先のカスタマイズや設定は、各自の責任で必要に応じて行ってください。

完了確認

  • Magiskアプリでroot権限の確認

  • 基本的な機能の動作確認

トラブルシューティング

  • 起動しない場合: 純正ファームウェアに戻す

  • アプリ動作不具合: アプリによってはユーザーによる不正利用を防ぐためのRoot検知機能等が備わっている場合があります(アプリごとのroot検知を隠す方法などを使って回避できる場合があります)


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