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MAD CATZ ゲームパッド C.A.T9 左スティック修理の巻

約半年前に買った以下のゲームパッドの左スティックが死亡

メーカー名:MAD CATZ
モデル名:C.A.T 9 ワイヤレス ゲーミングパッド
購入価格:7980円(税込) ※2022/07末時点の価格
公式HP:C.A.T. 9 ワイヤレス ゲーミングパッド-MAD CATZ

半年ちょいで壊れるの・・・?

ニンテンドースイッチのプロコン代わりとして、スプラ3やモンハンライズ用で大活躍してたC.A.T9ですが、2月中旬ぐらいから、
左スティックの上入力が「たまに止まる」って事象が出てきました。
最初は「電波の問題かな?」って思ってたんですが、頻発するようになったのでWindowsで調べたら、以下みたいな感じになってました。

上にMAX入力してるのに、カーソルが上まで上がりきらずプルプルする
これが正常な形(プルプルもしない)

ネットの知識を元にまずやったこと

このテの不具合はPS4コンやスイッチのProコンでちょいちょいあるようで・・・
・エアダスターを吹く
・パーツクリーナーでアナログスティック部分を掃除
・接点活性剤を吹く
・センサー部(ポテンションメーター)を開いて掃除

上記をやってみましたが、回復しませんでした。
むしろプルプルがひどくなったり・・・
(パーツクリーナーを吹いたら、めっちゃ泥水のような液体がかなり出たり…)
なので、アナログスティックを交換するしかないな、と思い分解修理することにしました。

分解について

【注意】
①分解はメーカー保証が無くなる行為です。
    行うなら自己責任でお願いします。私は責任取りません。
②あくまで「私のC.A.T9」の話なので、
    自分と違ってても文句言わないでください。私は責任取りません。
③この記事を参考にぶっ壊れても泣かないこと。私は責任取りません。

以上を理解できない方は、この記事を先に読み進めないでください。

準備したもの

・はんだごて(30W)
・はんだ
・はんだ吸い取り線
・ドライバー各種
・カッターナイフ
・XBBOX360コン用サムスティック(PS4用が届かなかったので)

修理のために購入したもの

・アルプス電気(ALPS) 可変抵抗タイプ多機能操作デバイス スティックコントローラ RKJXK/RKJXVシリーズ 【RKJXV1224005】 3個入
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分解手順と解説

修理後の画像ですが、分解手順を説明します。
(左上のスティックが純正でないのがわかると思います。

修理後画像(完成版)

①背面の7か所のネジを外す

※諸事情により2か所、ネジの頭がねじ切れました…

②グリップ部分あたりから、スクレイパーなどで隙間を作って
    背面パネルを剥がしていく

思ったよりはパコッと外れます

③赤い部分の灰色の部分を起こし、フラットケーブルを外す
    ※ここを破損するとコントローラとして使い物にならなくなるよ!

左側の赤い囲みを拡大しよう
上に跳ね上げてケーブルを抜こう

④バッテリを剥がす
※以下のように、分厚い両面テープでガッチリ貼ってあるので注意
   (自分はもう「いいや」ってなってそのままバキッと外しました)

見た目を気にする人はちゃんと剥がしましょう(自分は無理だった)

⑤3か所のネジを外す
   (背面パネルを留めてたネジより少しだけ短い)

赤い丸のネジを外せばOK

⑥アナログスティック基板だけを取り出す

修理後なので、左上のアナログスティックは交換済みになってます
本来は、右下のようなオレンジのセンサーがついてるユニットです

⑦外すセンサーを確認する
   ここが重要なのですが、この基板のタクトスイッチ部分に
   ホールが並んでるのわかりますか?これが非常に重要です。

並んでるホールが大事!!

このC.A.T 9に積んであるアナログスティックは、
いわゆる「金属軸」と呼ばれるものですが、Amazon探してもないんです。
AliExpressにはあるんですけど手間だったり時間がかかったりで面倒で・・・
今回の購入したヤツだと3つで600円なので、時間もコスパもいいなぁと。
で、使うホールは違うけどこの3つ600円のアナログスティックが合う!

(後でわかったけど、横のポテンションメーターだけ交換でもいけるかも。
なお、ポテンションメーター8個で1100円ぐらいだからスイッチのほうがコスパいいんじゃね?)

⑧はんだと吸い取り線を使ってアナログスティックを外す

パッと見、互換はないようだけど、基本のとこ(ポテンションメーター)などは共通
右に出ている軸の下のタクトスイッチは寸法違うので注意

※私は外しにくかったので、ポテンションメーターをそれぞれと
    タクトスイッチと軸のユニットを別で取り外しました。

⑨アナログスティックを取り付ける
   アナログスティックを取り付けてはんだ付けします。
   一つ注意する点として、購入したALPSのヤツをつけようとすると
  基板にぴったりくっつきません。真ん中にある丸い突起を
  カッターで削れば、ぴったりくっつくようになります。

金属軸(オレンジ)は底面がフラット。APLSのは突起があるので削りましょう

⑩逆の手順で組み付ける
   基板を戻し(サムスティックも忘れずに)、3か所を短いネジで締めて
フラットケーブルを刺し灰色を倒しケーブルを固定します。
背面カバーを取り付けて、パチパチとはめ込んでいってネジを締めれば完了

赤いとこはケーブルの青い部分を刺して灰色を倒す
青が見えなかったらOK
ネジの長さがおかしいと思ったら、中の基板留めのネジを確認しよう

⑪修理完了
この状態でPCに接続し、動作確認しましょう。
サムスティック(アナログスティックに被せるプラのヤツ)の動作など確認しましょう。
※軸が変わるので、サムスティックが従来のものが使えません。
    ドリルとか使えばいいんでしょうが、ねぇ・・・?

最後に

なお、XBOX360コンのヤツは、そのままだと傘の形状の関係で本体に干渉します。
PS4コンのが使えそうですが、この記事執筆時点で手元に届いてないのでどうなるかわかりません。
私は360コンのヤツの傘をほぼ切り取り、軸の部分を削ったりして無理やり取り付けました。
PCでの動作確認は95%OK、ニンテンドースイッチのほうはキャリブレーションしたら問題なく動いたので、しばらくコレで運用します。

私はMAD CATZ C.A.T9自体はProコンの代替としては優秀と思っています。
お値段が7980円もしますし、アナログスティックが壊れた程度で捨てるのはもったいない気がします。
修理で快適になり使い心地もよくなったので、現段階(2023/03時点では)個人的に満足です。

自己責任で修理する方の、一助になればいいな、と思います。


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