【NJRPG/プレイエイド】ネヤ式カスタムキャラクターシートV2.0（対応：note第二版、書籍初版）
この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」向けの新しいキャラクターシートの紹介&配布するものです。
これは精力的に新規データが追加され続けている現行のプレイ環境において「何がどの項目を増減させているのか」把握・管理しやすく、「増減値を簡単に変更できる」ことを念頭にデザインされています。
「自動化は最小限」かつ「拡張性が高い」構造を目指しており、ユーザー側で数値データを柔軟に変更できることが特徴です。
なお現在「ニンジャスレイヤーTRPG」は幾つかの媒体でルールブックが販売されていますが、このシートはそれぞれ以下の版に対応します。
note記事版：第二版（≒オリジナル版）
物理書籍版：初版（2024年発売）
電子書籍版：初版（2024年発売）
ルールセットとしては同じ内容となります！
※2024年9月時点
各媒体の違いは以下のDHTLS公式ページに詳しいため、困った時はこちらを参照してみてください。
旧バージョンから何が変わったの？
「ニンジャスレイヤーTRPG」のコアルール更新や、追加された新しいデータ要素を管理できるよう、全体的な仕様がアップデートされています。旧キャラクターシートの最終更新は2020年（！）で、実は一部のコアルール更新に対応できていませんでした。
その他、細々とした仕様が改善されました。従来は使い方を工夫する必要があった部分にも、正確にコアルールの細則が反映され、ゲームシステムに慣れていない人でも「とりあえず数値さえ正しく入力すれば合算値がわかる」ようなユーザーフレンドリーな仕様になっています。
旧Ver.からの変更・改善点は記事下部に収録されていますので、内容を把握したい場合はそちらを参照ください。
キャラクターシートのダウンロード
ネヤ式カスタムキャラクターシートは「Google スプレッドシート」で作成されています。A4サイズ2枚構成で印刷しても使用できるレイアウトですが、主にオンライン・セッションでの使用を想定しています。
リンクを開き、画面右上の「ファイル」▶「コピーを作成」と操作し、自身のGoogle ドライブへとコピーしてから編集してください。
⚠️リンク先は配布用のマスターデータなので、直接編集することはできません！ 必ずコピーしてから利用してください。
⚠️「編集権限のリクエスト」ボタンを押すと、あなたのメールアドレス情報やユーザー名と共に「元データの編集権限が欲しい！」という通知が私に送られてしまうので注意してください。
🚨このカスタムシートを初めて使う方に紹介する場合、スプレッドシートのURLではなく、なるべくこの記事を紹介してあげてください。
次セクション以降、各項目の補足説明を行います。
🔍計算エラーが起きたときには
仕様上、一部で循環計算が発生する箇所が存在します。「＃REF」エラーが表示される場合、「ファイル」⇛「Googleスプレッドシートの設定」から「循環計算」の設定をONに変更してください。
収録された各シートについて
リンクからファイルを開くと、本命のキャラクターシート以外にもいくつかのタブがあることに気がつくかと思います。これらはオンライン・セッションを少し便利にしてくれるツールとして用意されています。
「セッション記録」：参加したセッション情報や報酬、余暇の成長などをメモできるシートです。遭遇したPC/NPCを記入すると自動抽出&集計して出会った回数をまとめてくれる機能もあるので、あなたのニンジャの遍歴を整理するツールとして活用してみてください。
「マップテンプレ」：スプレッドシートを方眼紙のように用いる、マス戦闘用のマップテンプレートです。行動順を示したイニシアチブ表の右端に、あなたのキャラクターシートのURLを記入すると自動で各ステータスが読み込まれます（！）。
あなたが知っておくべき最低限の使い方
ここにはカスタムキャラクターシートを使用するにあたって、最低限知っておくべき操作や仕様について簡単にまとめられています。これらはキャラクターシートにおける共通操作となるので、使用する前には一度目を通してみてください。
🚨😾してはいけないこと😾🚨
🦈行や列の「挿入」「入れ替え」「削除」は行わないでください。
🦈見出し部分や項目名を書き換えないでください。
🔍行範囲の一括表示/非表示ボタン
このシートには左端に[＋]や [－] のマークが配置されている箇所があります。このマークをクリックすると、設定された行範囲をまとめて表示/非表示することができます（グループ化機能）。
各種入力スペースの追加枠は、この機能で最初から非表示になっているため注意してください。「戦闘系なのでサイバネ欄は使わない」などデータ参照の必要がない項目はこの機能で非表示にすることで、全体を見やすく調整することができます。
⚠️スプレッドシートの仕様上、スマートフォンから閲覧するとグループ化機能の[＋] [－] マークがとても小さくなってしまうようです。
🔍ハイライトモード
キャラクターシートの上部には「ハイライトモード」と補足のついたチェックボックスが用意されています。
ここにチェックを入れると、編集しても問題ないセルが明るい背景色でハイライトされるようになります。逆に言うと、この機能でハイライトされないセルを編集すると関数式に不具合が起きてしまいます。
どこに入力すればわからない場合や、説明を読むよりとりあえず使ってみたいような場合にはこの機能を活用してください。
🔍効果の紐づけとON/OFF
各種アイテムやスキルの欄では、「▼」マークのドロップダウンから効果を選択し、その右側の「値」欄に数値を入力することで様々な効果を紐づけることができます（例えば防具が持つ「緊急回避ダイス＋１」など）。
効果の紐づけができる入力欄には、必ず左端にチェックボックスが用意されています。ここにチェックを入れることで初めて、その行に設定された補正値がキャラクターへ反映されることに注意してください。
一時的に装備を外したり、持続効果が切れてしまったりした場合は、逆にチェックを外すことで効果をOFFにすることが可能です。
😺チェックボックスで効果をON/OFFできると覚えておきましょう！
１：パーソナリティ欄
あなたのキャラクターの名前や設定など、パーソナリティに関する情報を記入します。右端にはキャラクターの立ち絵画像などを挿入しましょう。
「種別」：この欄は基本的には「ニンジャ」表記となっています。サイバネ積載数に応じて「バイオニンジャ」や「重サイバネ」などに自動で表記が変更されます。モータルのキャラを作成する場合は直接書き込んでください。
重サイバネ ：サイバネ埋め込み数に応じて自動反映
バイオニンジャ ：バイオサイバネ埋め込み数に応じて自動反映
戦闘兵器 ：種別変更系スキルを取得すると自動反映
危険生物 ：種別変更系スキルを取得すると自動反映
その他 ：未対応！直接記入しましょう。
２：基本能力値と副次能力値
背景が明るくハイライトされているセルに基礎能力値を入力します。「生い立ち」「サツバツ！による欠損」などあらゆる補正を加える前の、本来の能力値を入力してください。
「基本能力値」にキャラクターのステータスを入力することで、【体力】や【脚力】といったパラメータは「副次能力値」へ自動的に算出されます。
以降入力するスキルや装備の補正をすべて反映した最終的な値が「合計」欄の値となります。
😺「☆ヘンゲヨーカイ・ジツ」などによるバフ効果で一時的に能力値が変化した場合でも、【体力】【精神力】【脚力】はその影響を受けません。
😺「戦闘兵器化」した場合、自動的に【精神力】が「-」となり、【精神力】ボーナスは【体力】ボーナスに自動で変換されます。
３：判定早見表
キャラクターの基礎能力値や各種スキル・装備などの影響を反映した、各種判定に使用できるダイス数の早見表です。
😿「判定難易度」については、スタイルや装備によって流動的に変化するため、殆ど飾りであると考えてください。
４：回復アイテム欄
回復アイテムの管理欄です。4枠分の自由枠がグループ化機能で隠されており、左端の[＋]ボタンを押すことで展開して使うこともできます。
５：累積値欄
「DKK」「名声」「万札」など、成長の過程で累積されていく雑多なパラメータを管理する欄です。ユウジョウ判定の親密度の管理欄などとしても活用できます。
６：危険度早見表
キャラクターの能力値や装備によるバフを考慮して、大まかな「危険度」を算出します。計算の仕組み上、増加に寄与しやすい・しにくい要素も存在するため、あくまでも目安の指標として参照してください。
発動確率早見表
危険度早見表の右側には、各種判定における特殊な出目の「発生確率」の早見表を収録しています。これは各種判定ダイスを「連続攻撃X」や「連射X」で均等に割った、攻撃１発あたりの発生率となります（例えば攻撃ダイス10個、連続攻撃２の場合、ダイス５個で判定した場合の発生率が記載されています）。
単発攻撃や逆に連続攻撃＋状態での発生率を参照したい場合、危険度早見表の「条件付きの連続攻撃＋」を利用したり、後述のスキルスロット欄にバフとして「連続攻撃＋X」を追加したりして増減を調整してみてください。
😽サツバツ発生率の計算式はジェンガ＝サンのご厚意によって『ニンジャスレイヤーTRPG向け ダイスロール確率表』からお借りし、最新環境向けに改変を加えたものです。
７：防具スロット
防具スロットの管理欄です。各部位につき４種類まで効果を紐付けることができます。「▼」マークのドロップダウンから効果を選択し、その右側の「値」欄に数値を入力しましょう。
左端のチェックボックスに☑を入れないと、防具の補正値がステータスに反映されない点には注意してください。
😺2個目のレリックを装備する場合、同じ枠内に名称を追記して効果の紐づけを行ってください（専用欄は用意されていません！）。
😿ごく一部、効果が5種類以上ある防具だけは枠が足りず効果をすべて入力できません！他の部位の空き枠を利用してあげてください。
８：武器スロット
武器スロットの管理欄です。最上部のヘッダーには、現在の武器スロット最大数と占有数が表示されます。
１つの武器には『所持ペナルティ』と『装備時ペナルティやボーナス』による効果をそれぞれ２つまで紐付けることができます。「▼」マークのドロップダウンから効果を選択し、その右側の「値」欄に数値を入力しましょう。
💡「スロット占有数」には、その武器が占有する武器スロットの数を入力します（例えばカタナの場合は１、チェンソーの場合は２です）。
💡カスタムパーツの名称や効果も、武器スロットの欄を利用して記入します（例えば「アサルトライフル＋赤外線レーザーサイト」など。専用の記入欄は用意されていません！）。
装備時ペナルティやボーナス：左端のチェックボックスに☑をいれると補正値がステータスに反映されます。
所持ペナルティ：☑の有無に関わらず、常にその補正値がステータスに反映されます。
９：各種スロット情報
スキルスロットや記憶スロット、武器スロットの占有数と上限数を確認することができます。登録数は後述の「スキルスロット」欄に応じて更新され、上限数は現在の能力値に応じて自動的に算出されます。
🚨上限値を超過して登録されているような場合、文字色が赤色に変わり警告を促します。
１０：スキルスロット
各種スキルの他、獲得したジツや『●部位損傷』のデバフなど任意の項目に『効果』を紐付けて管理することができます。もちろん項目に数値的な補正がある必要はなく、単純に獲得した特別なアイテムなどの記入欄としても機能します。
「スキルスロット」という名称ですが、何でも入力して良いフリースペースとして使用してください。詳細な機能は少し複雑なので、順を追って説明します。
自動取得スキル
上から６行目までは自動取得スキル用のスペースとして予約されています。能力値やサイバネの埋込数に応じて自動的に表記が変化し、未取得状態の場合は文字がグレーアウト表示される仕様となっています。
種別変更系スキルについて：各種サイバネ埋込数に応じて変化します。変化した種別に応じて効果欄に【体力】のボーナス補正、『●脆弱性』が自動的に適用されます。
任意で『◉重サイバネ化』を獲得する場合はこの欄を直接編集せず、他の欄を使用してください。『◉戦闘兵器化』のような任意取得の種別変更系スキルもこの欄には自動反映されないため、他の欄に手動で記入します。
スキルの登録と種別
この欄にスキルなどを登録する場合、「▼」マークのドロップダウンから、登録する要素の「分類」を指定する必要があります。それ以降の操作は『効果の紐づけとON/OFF』と基本的には同じです。
🚨「名称」には「◉」のシンボルマークを正確に記入してください！ マークを自動で抽出して、スキルの取得数合計が算出されます。
設定した分類によって、「装備」「欠損」「バフ」のどの扱いで補正が反映されるのかが変化するため、適切なものを選択してください。基本能力値を増減させる効果を持つ場合、副次能力値の算出が影響を受ける可能性があります。
🤖分類ごとの補正値の適用先🤖
分類：サイバネ、装備 → 装備
分類：ジツ、スキル、バフ → バフ
分類：欠損 → 欠損
スキルスロットと知識スロット
この入力欄でも、左端のチェックボックスに☑を入れて初めて、その補正値がステータスに反映される点は忘れないようにしましょう。
チェックを外すとその行はグレーアウトし、それがスキルの場合は「記憶スロット」に格納されている扱いとなります（スロット情報に反映）。
😺「チェックを入れる＝スキルスロットに登録」、「チェックを外す＝記憶スロットに登録」として考えると良いでしょう。
😿今後「記憶スロット内でも数値ボーナスが付与されるスキル」が登場した場合、現状の仕様ではうまく適用できません。チェックを入れた枠に効果だけ記入するなど工夫して使用してください！
１１：戦闘用サイバネティクス
埋め込んだサイバネ/バイオサイバネの情報の管理欄です。最上部には導入数やそれに応じたペナルティなどが自動的に表示されます。
埋め込み部位を選択し、名称には「▶/▷/▲/△」のシンボルマークを正確に記入しましょう（これをカウントして導入数が算出されています）。
😺「精神力負荷」に算出された値は自動的に副次能力値の『欠損』欄に加算され、現在の【精神力】最大値から差し引かれます。
😺「合計埋め込み数」に応じた種別変化はパーソナリティ欄の表記に反映され、スキルスロットには種別変化スキルが自動的に追加されます。
🐍仮にバイオサイバネとサイバネの埋め込み数が同数の場合、「バイオニンジャ化」が優先される仕様になっています。ハイブリッド構成は滅多にないと思われますが、こだわりのある方は注意を！
１２：自由メモ
自由に使えるメモ用のスペースです。これまで生き延びてきたキャンペイグンの遍歴や、成長プラン、アジトに保管しているアイテムの記録など、パーソナリティ欄に書くほどでもない情報のメモ用に使用してください。
スプレッドシートはある程度自動的に行の高さを調整してくれるので、1行に改行で詰め込むような書き方でも比較的便利です。自由！
改変やフィードバックについて
このキャラクターシートはあくまでも個人的に使用しているテンプレートのシェアが目的なので、定期的な更新等は予定していません。
個人使用の範囲であれば自由に改変して問題ありませんし、便利な改変版ができたらぜひ周りにもシェアしてみてください！
😼もし「こういった機能が欲しい！」「バグがあった！」というフィードバックがある場合は、ダイレクトメッセージや、DHTLSの公式サーバーで私を見かけた際に声をかけて教えて下さい。
旧バージョンからの変更点
🛠️欠損/バフで能力値が増減すると副次能力値まで変化してしまっていた問題を修正
🛠️【脚力】の上限10、下限2を正確に反映。
🛠️バフや欠損によるマイナス処理のみ、上限10から改めて差し引かれるように処理を修正。
🛠️一部条件を満たすと、連続側転難易度の「-」化が正常に反映されなかった問題を修正。
＊判定早見表のラインナップを見直し。
＊交渉・知識・調査を削除。
＊カラテ射撃、ニューロン射撃を追加。
＊危険度早見表をアップデート。
＊コンボ欄を削除し、判定毎の各種出目の発生率を追加。
＊万札など数値入力欄の入力値の下限・上限を撤廃。
＊武器スロットの残数・占有数が明記されるように
＊武器スロットの仕様を見直し。
＊カスタムパーツの専用枠は削除（ほぼ使用されていない＋使用しても縦に見辛いため）
＊手入力で武器スロットの専有数そのものを指定できるように
＊伴って、即応ダイスの算出式も修正。６－専有枠の合計から算出されるように。
＊ヘヴィウェポンマウントなどの存在を考慮し「武器スロット」を効果としても増減できるように。
＊将来的な拡張を考慮し、「スキルスロット」を効果として増枠できるように。
🛠️ニューロン13による自動取得スキルを『●回避予知』 → 『●ニンジャ第六感』に修正。
🛠️サイバネ欄の下半分が埋め込み数へ正常にカウントされていない問題を修正
＊バイオサイバネのアーム系の埋め込み処理に対応更新履歴
2024/09/16 Ver.2.0公開
Ver.2.0-240917
＊部位欠損による【脚力】への補正が、【脚力】10上限の丸め込み処理と競合しないよう修正しました。
＊「ワザマエ発動判定」の各種ダイス補正値の参照先に誤りがあった問題を修正しました。
Ver.2.0-240918
＊スキルスロットに『◉戦闘兵器化』『◉◉戦闘兵器化』のどちらが含まれる場合でも、
種別変更と精神力の「-」化が正常に反映されるように修正されました。この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？