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【NJRPG/プレイエイド】DIYトレジャーボックス・オブ・ニンジャ:エクスポージャー

この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」のルールセットに対応した、AoSセッティング(あるいはトリロジーセッティング)で使用できるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のデータや設定情報を収録するものです。

様式については【ソウルワイヤード・マガジン】で公開されている【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】に倣っており、過去にPC(プレイヤーキャラクター)として使用されていたニンジャについて、NPCとして使用できるよう調整をした内容となっています。


エクスポージャー//Exposure

小型核融合炉を搭載したヌーテック社の機動装甲ニンジャ。社内基準でC級のソウルワイヤードに相当。常に奇妙な鉛防護スーツのサラリマンと2人組で行動している。彼らはネザーキョウとのイクサで戦死したと思われていたが、奇跡的な生還により、生きたままにして異例の二階級特進を果たしている。

ところが、この謎めいた機動装甲ニンジャの正体は、単なるヌーティクスフレーム™の自立型カスタムモデルであり、"エクスポージャー"の名を持つサラリマンがリモコンで遠隔操縦しているに過ぎない。

鉛防護スーツのサラリマン……エクスポージャーは、憑依したレディオ・ニンジャクランのソウルに由来する電磁波を専用のコントローラで増幅してヌーティクスフレーム™を遠隔操縦する。一方で、そこに搭載された核融合炉を無線接続式のジツ増強サイバネティクスとして利用することで、その出力を底上げすることに成功しているのだ。


平凡なるサラリマンの家系

エクスポージャーは日本人の父とアメリカ人の母を持ち、UCAで生まれ育った。モータルとしては「ソウジュウロウ・ヤガワ(装重牢 夜川)」の名を持つ。
 両親がそうであったようにヌーテック社に営業職として入社したソウジュウロウは、当初家庭向けの発電機など一般需要向けのセールスを専門としていた。やがて堅調な営業成績を認められると、晴れて兵器販売部門への転属を果たすこととなった。

極めて緩やかだが順調なキャリアを辿っていたソウジュウロウの不幸は、兵器販売部門への転属初日、ガイダンスに訪れたヌーク研究開発サイト5-ALが敵対的コーポによるアサルトを受けたことだ。綿密に計画されたアサルトによりサイトは壊滅。ソウジュウロウも生死の境を彷徨うその時、当時開発中であった新型のヌーティクスフレーム™が独りでに動き出し、襲撃チームを襲い始めた。ソウジュウロウはニンジャとなり、そのジツが無自覚のうちにヌーテック社のプロダクトを動かし始めたのだ。

しかし、付け焼き刃のジツに手練れのニンジャの相手は務まらない。電撃的な決断を下したソウジュウロウは、襲撃チームのニンジャがヌーティクスフレーム™を次々とスクラップに変えてゆく隙に、サイトに備わった核自爆装置を作動。試作型プロダクトの情報が奪われることを未然に防いだ。

現場に到着した即応部隊は、一騎のヌーティクスフレーム™が守るように覆い被さった、しかし瀕死のソウジュウロウを爆心地で発見することになる。


ソウルワイヤードとしてのキャリア

調査チームに回収されたソウジュウロウは重篤な火傷と急性放射線症の症状を示しており、さらには全身から強い放射線を発していたため、核自爆行為の賛否を問う軍法会議は当人が不在のままに執り行われた。
 最終的に幾つかの厳しい追及はあったものの、ヌーティクスフレーム™に残された交戦データが決め手となり、全体士気への影響も考慮のうえソウジュウロウが罪に問われることはなかった。

一方で重症を負ったソウジュウロウは強い放射線を放ち続けており、医療用のサイバネ/バイオサイバネを受け付けず、後遺症として声帯を損傷し、無数の瘢痕拘縮を抱えることとなる。

数度のスクリーンテストの後、ソウジュウロウはソウルワイヤードとして"エクスポージャー"の名を、また自身が発する放射線から周囲を守るための鉛防護スーツと、専用にカスタマイズされたヌーティクスフレーム™を与えられる。

彼の次なる職務は、ヌーテック社のテクノロジーとの類い稀なる親和性を活かした、前線での試作型プロダクトのテスターであったのだ。
 上層部は未知のヌーク兵器により敵を葬る姿を"露出"させることで、彼らが前線社員を鼓舞し、敵対コーポへの牽制となることを期待している。


エクスポージャーの恐るべき武装とワザ

エクスポージャーには市場およびヌーテック社の部隊にもローンチされていない、使用の是非を問われるような試作型火力兵装が多数搭載されている。これらの即死級兵装は対ネザーキョウ戦線で猛威を奮い、多くのニンジャを葬った。

レイディエーション・パンチ:拳から青白いパルス閃光と強烈な電磁波を放出しながら鋼鉄の質量で相手を殴りつける。当たり判定が極めて広く、物理的な接触を避けたとしても閃光により細胞や電子回路の破壊を招く。

ガンマ・バースト:掌から青白いパルス閃光と強烈な電磁波を指向性照射する。モータルであれば瞬時に急性放射線症を患い、継戦不能の状態に陥る。

洗脳電磁波照射:脳を目掛けて強烈な電磁波を照射することで、対象の行動をある程度まで自由に操作する。ゼゲン・ジツの一種とみなされる。この電磁波強度を高めたものが『ガンマ・バースト』である。

ヌーク・パイル:両腕に1本ずつ隠されたパイルバンカー。刺突貫通後、パージされ、時間経過で核自爆する。この貫通を許した時点で、あらゆる装甲は核自爆に対し無力となる。

核ベルト:対ニンジャを想定した鋼鉄製の拘束ベルト。特定波長の電磁波を浴びると核爆発を起こすセーフティ機能が設けられている。

指向性対人核地雷:肋部のカートリッジからPOPする円盤状の核地雷。垂直面にも吸着設置可。厚さ200mmを超える装甲扉でも破壊し、内部へ有効打を与えることが可能とされる。

マイクロヌーク・ドローン展開:ベースボールサイズの空雷めいた核自爆ドローンを複数射出する。動きは緩慢で回避は容易だが、一度射出されると執拗に対象を追尾する。

メガトン級ヌーク:エクスポージャーが保有していると推測される最大の火力兵装。推定100メガトン級の威力を誇る。未だ前線でこれを運用する姿が目撃されたことはない。


◇NPCデータ:エクスポージャー(機動装甲ニンジャ)

機動装甲ニンジャは常に勇ましい軍人めいた合成電子音声で喋るが、これはプロパガンダによる味方の鼓舞を目的としたソウジュウロウによるロールプレイによるものである。

常時遠隔操縦により動かされているが、仮にソウジュウロウが倒れたとしても即座に自立モードで行動を続行する。その間も合成電子音声で喋り続けられる原理は判明していない。

『我々はネザーキョウとのイクサを最前線で戦い抜いたのだ、甘く見てもらっては困る』 /// 『ユー・ワー・エクスポーズド!』

◆エクスポージャー/機動装甲ニンジャ(種別:ニンジャ/重サイバネ)
カラテ    10   体力   13
ニューロン  6    精神力  3
ワザマエ   6    脚力   8/-
ジツ     2    万札   -
近接D:12、射撃D:6、発動D:8、回避D:14
◇装備や特記事項
 防具  :『タクティカルヘルム / 伝統的ニンジャ装束』
 消耗品 :『電脳ザゼン』
 サイバネ:『▶生体LAN端子Lv1』、『▶▶テッコLv2』、『▶▶ヒキャクLv2』
      『▷電磁クローアーム』、『▷アーム射出ユニット』、『▷▷高機動ユニット』
 
 スキル :『●連続攻撃2』、『●脆弱性:電磁(1)』、『●疾駆』、『●突撃』
      『◉重サイバネ化』、『◉エコノミックカラテ』、『◉ランスキック』
      『◉kill_9』、『◉爆発物スキャン』、『◉ツジギリ』

 ジツ  :『☆ゼゲン・ジツLv2』

『●核自爆装置』:
  自分が気絶/死亡する瞬間に使用可能。以下の効果を発動した後、使用者は死亡する。
  マップ上の敵味方全員に4D6ダメージを与える(回避U-HARD3、軽減不可)。


◇NPCデータ:ソウジュウロウ・ヤガワ(鉛サラリマン)

ソウジュウロウは後遺症と鉛防護スーツの影響により、モータルと同程度かそれ以下にしか戦うことができない。イクサ場においては完全に無力だが、機動装甲ニンジャが破壊されない限り何度でも立ち上がる不屈さを持つ。

声帯損傷により言葉を発することはなく、必要に応じてジェスチャーや、機動装甲ニンジャの電子合成音声を通じて会話を試みる。

「……!」 /// 「……👍️」 /// 「グワーッ!」

◆鉛サラリマン/ソウジュウロウ・ヤガワ(種別:ニンジャ)
カラテ    2    体力   1
ニューロン  2    精神力  3
ワザマエ   3    脚力   2/-
ジツ     2    万札   -
近接D:2、射撃D:3、発動D:4、回避D:3
◇装備や特記事項
 防具  :『鉛防護スーツ(毒属性に対する『ダメージ軽減1』を持つ)』
 武器  :『チャカガン』
 スキル :『◉kill_9』、『◉爆発物スキャン』
 ジツ  :『☆ゼゲン・ジツLv2』

『◉不屈の精神』:
 【精神力】が+1される。さらに『機動装甲ニンジャ』が生存している限り、
 行動不能となるとマップから即座に除外されるが、次ターン開始時に全快状態で再POPする。

TIPS:ゲーム的なルールに従う場合は『☆ゼゲン・ジツLV2~3』による随伴ミニオンとしてソウジュウロウを再現する。


エクスポージャーとの遭遇

エクスポージャーはAoMのニンジャであるが、背景情報はそのままに、AoSの世界観にも登場させることができる。この場合、ネザーキョウとUCAのイクサは発生していないため、彼らの階級はAoMより2段階低い。

これにより彼らのフットワークは軽くなっており、UCA周辺部のみならず、ネオサイタマにおいても作戦行動に投入される可能性がある。

シナリオ導入のヒント:AoSにおけるエクスポージャーは、暗黒メガコーポの利権が絡む現場であれば何処にでも登場しうる。例えばPCが敵対的なコーポであれば、ボスNPCの増援や護衛として壁や天井を破壊しながら突然現れ、逆に友好的なコーポであれば鋼鉄の盾として颯爽と現れる。
 鉛サラリマンと機動装甲ニンジャは必ずしも同じ行動を取らせる必要はなく、機動装甲ニンジャが敵の攻撃を引き付けている間に鉛サラリマンがVIPを安全地帯へと誘導するなど臨機応変に行動する(彼らは混戦状況での立ち回りに長けている)。


◇NPCデータ:エクスポージャー//ヌーテック社の秘密兵器

プラグイン環境の成長したPC向けの強化データ。『成長の壁(1)』を2~3個越えたPC3人程度を相手取ることを想定している。

『未来を切り開く力を見せてくれよう。喰らえ!』 /// 『ガンマ・バースト!イヤーッ!』

◆エクスポージャー/機動装甲ニンジャ(種別:ニンジャ/重サイバネ)
カラテ    12   体力   15/-1
ニューロン  6    精神力  5
ワザマエ   8    脚力   9/-
ジツ     2    万札   -
近接D:15、射撃D:8、発動D:8、回避D:18
◇装備や特記事項
 防具  :『タクティカルヘルム / 伝統的ニンジャ装束』
 消耗品 :『電脳ザゼン』、『電脳ペインキラー』
 サイバネ:『▶生体LAN端子Lv1』、『▶▶▶テッコLv3』、『▶▶ヒキャクLv2』
      『▷電磁クローアーム』、『▷アーム射出ユニット』
       『▷▷高機動ユニット』、『▷電磁ショック発生ユニット』
 
 スキル :『●連続攻撃2』、『●連射2』、『●脆弱性:電磁(1)』、『●疾駆』、『●突撃』
      『◉重サイバネ化』、『◉エコノミックカラテ』、『◉ランスキック』、『◉ツジギリ』
      『◉タツジン:ハッカー』、『◉爆発物スキャン』、『◉サモン・モーターサイクル』
      『◉戦略視界ナビ』、『◉忠誠心:ヌーテック』、『◉ビークル戦闘熟練』

 ジツ  :『☆ゼゲン・ジツLv2』

『●強化防弾装甲』:
  このニンジャは射撃に対する『ダメージ軽減1』を得る。
  状態異常を受けている間に限り、この効果は一時的に失われる。

『●核自爆装置』:
  自分が気絶/死亡する瞬間に使用可能。以下の効果を発動した後、使用者は死亡する。
  マップ上の敵味方全員に4D6ダメージを与える(回避U-HARD3、軽減不可)。


エクスポージャーのユウジョウ/センパイ判定表

ストーリーでエクスポージャーに遭遇したPCは、いつでもエクスポージャーに対するユウジョウ/センパイ判定を行える。

最重視するパラメータ :『◉知識/交渉系スキル』の合計所持数

親密度1:『どうした市民!困りごとか?』
 報酬:『◉知識:公僕の流儀』

親密度2:『なかなか気概のある奴だ! 嫌いではないぞ。ヌーテックに入社する気はないかね?』
 報酬:『◉知識:重工系メガコーポ(UCA)』、『◉知識:大型兵器』

親密度3:『未来を切り開く力がココにある。即ち核融合だ。市民、この核地雷をオマモリに授けよう』
 報酬:『◉知識:核融合』、『◉知識:国家安全保障』、『◉ウィークポイント爆破』

親密度4:『何かを成したいと願うならば、必要なのは覚悟だけだ!』
 報酬:『◉交渉:鼓舞』、『◉爆発物スキャン』

爆発四散:『覚悟は……できているか?!』
 報酬:KRATOOOOOM……!!!(4D6ダメージ、軽減不可、回避難易度U-HARD3)


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