おもいでの瓶ビール
大学から15分ほど歩いたところに古い小料理屋があり、そこでは決まって瓶ビールを注文した。
よく冷えた瓶ビールをおぼつかない手でトクトクと注ぎ仲間と乾杯。カラッとあがった海老天が早く食べてよと手招きしている。ガハガハサクサクグビグビを繰り返す。地元の住民も訪れているため羽目を外さない程に酔えた。
場所は変わってアルバイト先の割烹料理店。
常連の地元企業の宴会は常にお祭り騒ぎ。半ダース入った瓶ビールを厨房から宴席まで何往復も着物姿で駆け巡る。上下関係と無礼講が入り交じる古くさい飲み会は昭和にタイムスリップしたみたいでおかしかった。(会社員になるとこの光景は日常茶飯事と知る)酌付きの宴会は有り難かった。コンパニオンやってた方たちは今も美しくお元気かしら。
茶色い瓶を見ると今でもよみがえる楽しいおもいで。瓶を頼める関係性ってのは大切なんです。