コミック編集のお仕事
「ねこぶくろ赤缶」は今月の25日発売ですよ!
それはさておき…漫画は作品でしょうか?商品でしょうか?
同人誌でもない限り(たとえ同人誌であっても)、ある種類の利益を見込むために発売されるものは、作者の思い入れ(や希望)に関係なく、「商品性」が要求されます。この点を、漫画家さん本人が理解する必要は、今後はより強いポイントとなるでしょう。
商品性があれば、どういった経緯を辿るにせいよ、その作品は出版されます。これは絶対論です。ただ、「商品性」という言葉には、色々な意味、広さが含まれます。これも実は考えておきたい要素です。
作品面における「商品性」は、「唯一無二の作品であること」でしょう。ただし、それは作者側(書き手側)の強すぎる思い込みだけでは成り立ちません。
「唯一無二」ではあるが、それの受け手である読者そのものの数が「唯一無二」ですと、その作品は「商品性」が低いことになります。市場そのものの分母が少なければ、出版物として成立する「利益」が見込めないからです。
実は昨今の「ネット掲載からの出版」という流れも、この点が引っかかっていると考えてもいいでしょう。
「その作品の受け手」の実数はそれなりにいる上で、他作品にはない魅力があること。また、単に漫画としてだけではなく、次の段階に進める要素(製品化ですね)があるかどうかも大事です。ただし、その点は「ふまえておくだけ」でも良いかもしれません。ここまでくると、漫画家の個人的に資質の領域を超えた上での発展性もありますから。
とにもかくにも、自分の作品の「商品性」に付いては、おりに触れて考えておくべき要素であることは間違いありません。
今回の「ねこぶくろ赤缶」に関しては、あまり高い意図を持ち込んではいませんが、その「商品性」における実験をひとつ持ち込みました。まぁ、さほど強いイメージではありませんが(時間や制作費などの関係です)、「欲しい!」と思ってくれる読者が出てくれば御の字です。
「ねこぶくろ赤缶」Amazonで予約受付中!
猫愛まんたんで発売日を待てってば!
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