検視官カサノヴァ
警視庁捜査1課に所属する検視官である工藤勘馬は、自ら「女性の死人にしか興味がない」と自称するほどの特殊性癖を持つ男だが、他には類をみない天才的な観察眼と知識を持つ、警視庁でもトップと目される検視官でもある。
周囲からは女性被害者の遺体に口説くように語りかけながら検死を行う様子から、「カサノヴァ」と呼ばれている。
深夜、担当刑事に呼び出され出動すると、3人の女性の遺体の検死を依頼される。
状況証拠から自殺と思われたが、検死後に工藤は「他殺だよ」と断言した。
[キャラクター]
工藤勘馬:
痩身で背が高く、シャープな顔立ちのハンサム。検死の時には特注の漆黒の絹の手袋を着用。愛用のメスは特注のダマスカス鉱。調香師の資格を持っており、抜群の嗅覚を誇る。また、「検死の邪魔」とも言い、酒、煙草も嗜まない。女性に対する物腰は非常に洗練されている。ただし、彼が心から愛するのは女性の死体だけ。
「死は女性の、唯一無二の美しさを映し出す真実の鏡だ」が口癖。
佐伯美由:
捜査1課の女性刑事。工藤の検死技術には敬服し、信頼を置いているのだが、「君の検死は私が担当する。これはその証だ」と指輪を贈られたことがあり、工藤の本心を計りかねている。