Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)とは?
Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)は、日本のプロサッカーリーグです。1993年に創設され、日本国内のプロサッカーを統括するリーグとして発展してきました。地域コミュニティの結びつき強化、選手育成の基盤拡大などさまざまなかたちで貢献を見せています。
Jリーグの概要
Jリーグは以下3つの理念の下、公益社団法人日本プロサッカーリーグが運営しています。
一. 日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
一. 豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
一. 国際社会における交流及び親善への貢献
J1が最上位リーグとし、J1・J2・J3という3つのリーグに分かれ、毎年2月~11月にリーグ戦が行われます。シーズン終了時の順位に応じて上位リーグと下位リーグの「入れ替え戦」が行われます。
また、リーグ戦に加えて、「天皇杯」や「YBCルヴァンカップ」など「カップ戦」と呼ばれる短期スケジュールの公式戦も行われています。
Jリーグの歴史
発足からこれまで
「Jリーグ」は1993年に発足しました。リーグ発足後初となる「ヴェルディ川崎vs横浜マリノス」の開幕戦は、6万人近くの観衆でスタジアムは埋め尽くされ、華々しいスタートを切りました。
1996年、Jリーグのコーポレートアイデンティティを規定するものとして「Jリーグ百年構想」が発表されました。
2004年にベガルタ仙台、モンテディオ山形などの加盟を経て、ディビジョン1・2の2部制へ移行、現在の体制へと繋がっていきます。
そして2013年、Jリーグクラブライセンス制度が始まりました。5分野の審査基準項目(競技、施設、人事組織、法務、財務)からJクラブ参加資格が明文化されました。
オリジナル10
オリジナル10(オリジナルテン)は、Jリーグ発足時に最初に加盟した10クラブを指す通称です。
Jリーグの発足に当たり、「クラブ法人化」「ホームタウン確立」「1万5000人以上収容可能なホームスタジアム確保」など7つの参加要件が参加クラブに要求されました。
それらの条件を満たした以下10クラブでJリーグがスタートしました。
現在もすべてのJ1・J2を舞台にチーム名称を変えながら活躍を続けています。
Jリーグの事業規模
Jリーグからの最新の報告を基に、2022年シーズンからJリーグの事業規模を見ていきます。
Jリーグの売上高合計は、コロナ前の2019年度を上回り、2022年シーズン売上高は所属クラブ合計で1,375億円でした。
主な収益源は、スポンサーシップ、放映権、チケット販売、および関連商品の販売です。
特に、スポンサー収入が大きな割合を占めています。
入場者数は7,536,272人。2019年は1,000万人を超えており、コロナ前の水準にはまだ回復していません。
平均入場者数はJ1:14,328人、J2:5,019人、J3:2,722人でした。
まとめ
1996年に発表された「Jリーグ百年構想」では、日本中に「あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること」を目標に一つに掲げています。発足から30年が経ち、所属チームは当初10チームから57チームへと増えました。構想通り豊かなスポーツ文化の浸透に大きく貢献してきたと言えます。
また、Jリーグから欧州のトップリーグへ移籍し活躍する選手も珍しくなくなってきました。2026-27シーズンからシーズンを移行(8月開幕・5月閉幕)し競技レベルで世界のトップリーグと肩を並べる準備を進めています。
今後Jリーグがどのように発展していくのか。楽しみに見守りましょう。
<取材・文>
佐藤大輔(Spoship編集部)