北九州下関フェニックス3年目の飛躍へ~広報部亀川さん編~
【この記事に登場する人】
亀川奈々(かめがわ・なな)。佐賀県生まれ東京都育ち。大学時代は専修大学野球部マネージャーとして活動。新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国のリーグ戦が中止となった際は、全国のマネージャー・連盟に声をかけ「全国大学野球SNS選手権大会」を開催。大学卒業後は、沖縄県のスポーツ運営会社を経て、2021年10月より福岡北九州フェニックス株式会社(現:北九州下関フェニックス株式会社)に入社。現在は広報・企画を中心に担当。
-広報部亀川さんの業務内容を教えてください。
主な業務は、SNSやホームページの更新など告知、PRの企画運営やメディア対応などです。試合時はYoutubeでライブ配信している試合中継機材の設置から配信までを行なっています。カメラの調整は、バックネット裏とバックスクリーンに固定されているため試合中に操作することはありませんが、時々、トラブルシューティングの対応をしています。
-広報として意識していることは何ですか?
チームの新しい情報がないと注目度は自然と下がってしまうため、継続的に興味関心をもっていただくことを意識しています。特に私たちは地域の皆様とのつながりを第一に考えているので、広報として取り組みを効果的に伝える努力を行っています。
昨年末、大谷翔平選手が全国の小学生へ贈った「大谷グローブ」が話題になりました。フェニックスでは北九州市と協同して地元の小学校で大谷グローブを使った野球教室を開きました。この取り組みは多くのメディアで取り上げられ、私たちの活動を、子どもたちの笑顔とともに広く認知いただけたと思っています。
-北九州下関フェニックスのみなさんから「地域に貢献したい!」という意識をとても強く感じます。
独立リーグは地域の方々のご支援がなければ成り立ちません。
2022年旦過市場火災や2024年明けすぐに発生した魚町火災など、北九州市小倉北区の飲食店街で起きた災害に対しても、駅まで選手達が募金活動を行うなどの活動を行っています。常に、少しでもお役に立てることを考えています。
地元・北九州市出身の中村道大郎選手を筆頭に選手達も地元貢献の意識は高いです。北九州を拠点とするスポーツチームと連携してイベントを企画するなど、地域を盛り上げる取り組みを積極的に行っています。
-発足から3年目のシーズンを迎えますが、北九州下関フェニックスへの地元の方々からの期待を感じますか?
発足当初は「すぐチームがなくなるのでは?」といった懐疑的なお言葉をいただくこともありました。地道に地域の行事や募金活動、教育活動に参加させていただく中で地元の方とのつながりが強くなってきました。応援していただいているという実感があります。
また、昨年初めてフェニックスの大江選手がNPBからドラフト指名され、今期もレベルの高い選手が揃っており注目度は高いと感じています。
今期の開幕戦は観客動員数1,600人と過去最高を記録しました。
-今期のチームの目標を教えてください。
今期中に最多観客動員をさらに更新し、2,500人を超えたいです。
6月にいくつか大型イベントを企画しているので、そこで達成したいと考えています。
-どんなイベントを企画しているのでしょうか?
例えば、6月1日にオーヴィジョンスタジアム下関で開催される試合の企画です。同球場の新ビジョン完成後初の公式戦となります。北九州下関フェニックスとして初めてビジョンを活用した演出ができるようになります。演出に限らずイベントにも力を入れる予定なので、下関市民の皆様に喜んでいただける試合にしたいと考えています。
-広報としての今期の目標はいかがでしょうか?
チームとしての露出を増やすことが1番の目標です。福岡、北九州ではスポーツチームが多いため、「スポーツ」としてメディアに取り上げていただくことの難しさを感じています。
そのため、「地域」や「企画性」などスポーツ以外の面から取り上げていただける機会を増やすべく、各メディアの皆様のもとへ足を運びご提案させていただきながら、地元の方に認知・さらに応援の力が広がる広報活動に貢献していきたいです。
<取材・文>
佐藤大輔(Spoship編集部)