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【ラーゲリより愛を込めて】希望が繋ぐ愛と絆の物語!


写真引用:映画『ラーゲリより愛を込めて』公式Twitterより

こんにちは。
篠原継之助です。

今回は今年に入って一番泣いた映画、
「ラーゲリより愛を込めて」をご紹介します!
「ラーゲリより愛を込めて」は、第35回国際映画祭のオープニング作品にもなった、実話に基づくノンフィクション映画です。
二宮和也さんや北川景子さんなど超演技派の俳優さんが多く出演するとのことで期待して観に行ってきたのですが、その期待を何倍も上回る作品でした!

まだ観ていないという方もすでに観たという方も、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!

1.「ラーゲリより愛を込めて」のあらすじ


写真引用:映画『ラーゲリより愛を込めて』公式Twitterより

まず、「ラーゲリより愛を込めて」のあらすじを簡単にご紹介します。

〜あらすじ〜

第二次世界大戦が終戦した1945年。
主人公の山本幡男(やまもとはたお)は日本に家族を残し、
捕虜としてシベリアにあるラーゲリ(強制収容所)に収監されます。
真冬の気温は零下40度にもなる環境の中、
わずかな食糧で過酷な労働を強いられる抑留者達。
絶望が渦巻く中、山本はただ1人「生きる希望を捨ててはいけない。
ダモイ(帰国)の日は必ず来ます」と仲間を励まし続けました。

終戦から数年後、ついにダモイ(帰国)の許可がおり、
山本達は心を弾ませながら港へと向かう汽車へ乗り込みます。
しかし、港まであともう少しというところで汽車が緊急停車。
一冊の名簿が渡され、そこに記載のある数名は汽車から降りるように指示されてしまいます。
その数名の中には、山本の名前もありました。
軍法会議にかけられた山本は、身に覚えのないスパイ容疑を理由に25年の強制労働を命じられてしまいます。

再びラーゲリ(強制収容所)に送られさらに過酷な労動を科されるうちに、「本当に生きて日本に帰れるのか」という不安と絶望に染まっていく抑留者達。
そんな中でも常に仲間とコミュニケーションをとりながら、
皆を励まし希望を持ち続ける山本の姿に、凍りついていた抑留者たちの心は次第に暖かさを取り戻していきます。
果たして、山本は無事にダモイ(帰国)し、家族のもとに帰ることができるのか...。

ラスト15分は涙で画面が見れないほど感動するので、続きはぜひ劇場でご覧ください!

2.映画のみどころ

ボクがこの作品をみて、とくに感動したところは大きく分けて3つです。

1)山本の常に義を通す姿

主人公の山本は捕虜として収容されているため、当然ロシア兵からは人間以下の扱いをうけます。
強制労働を科されながら、最低限の食事を与えられる毎日。
プライバシーはなく常に監視され、逃げれば即座に殺されてしまいます。

そんな過酷な環境の中でも、山本はロシア兵に人間として当然の権利を必死で主張し続けました。
仲間の死を悼む権利、故郷を懐かしみ仲間と笑い合う権利。
どれも当たり前の権利ですが、
当時はそれすらも認められることなく、訴える度にひどい折檻を受け続けました。

しかし山本は決して折れることなく、何度も何度も仲間の為に戦い続けました。
どん底とも言える環境の中でも、決して折れず自分の信念や義を貫き通した山本の姿は、みているだけで心が震えるくらいかっこよかったです。

2)仲間との絆

作中ではさまざまな抑留者が登場します。
心を殺すことで自分を保つ者。
状況に怯え、ただ身を縮こまらせる者。
責任を他の抑留者に押し付け、糾弾し、心を保とうとする者。

誰もが他人のことを思う余裕なんてなく今を生きることに必死な中、
山本だけが常に周りを気遣い、明るい言葉を投げかけ、
「希望を忘れてはいけない」と訴え続けました。
その結果、だんだんと抑留者達の中に強い絆が生まれていき、その絆が希望につながっていきます。

希望を持ち続けるという、簡単なようでとても難しいことを仲間に伝え続けた山本は、きっと抑留者達の希望そのものだったのだと思います。
過酷な環境にいながらも、誰かの希望であり続けた山本。
本当にかっこいい男だと思います。

3)家族への愛

なんと言っても忘れられないのが、妻モジミと山本の愛の深さです。
捕虜として捕まってもなお希望を持ち続けた山本と、
「日本で会おう」という山本の言葉を信じて何年も待ち続けた妻・モジミ。
どんなに過酷な状況でも、相手を信じ決して折れない希望をもっていれば、どんな困難にも立ち向かえるということを改めて感じました。

特にラスト15分間のシーンは、モジミや息子・娘・母への愛を本当に強く感じて、涙が止まりませんでした。
ぜひ、ハンカチを片手に劇場でこのシーンを観ていただきたいです。

3.最後に

ボクがこの映画を観て特に印象に残っているのは、
「ただ生きているだけじゃだめなんだ。
生きてるだけじゃ生きていることにならない。」というセリフです。

何も感じず、何も考えず生きているのは死んでいるのと同じ。
どんなにどん底にいても、
自分の大切にしているものを貫き、自分の人生を生きていくことが大切なんだということを、この映画から学ばせてもらいました。

ボクもありがたいことに、講演など人前で話す機会をいただくことが多くなってきました。
ボク自身が誰かの希望になれるように、
そして希望を与え続けられるように、
常に人間として大切な義理や人情を忘れず、未来に大きな希望を持ちながら生きていきます!

それではまた。
篠原継之助

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