サウジ不動産のグローバルな変革と機会

巨大な潜在力を持つ急成長市場
サウジは Vision2030 の下で経済の多様化を目指して戦略的な変革を遂げている。

Vision 2030 は、サウジアラビア王国が石油依存体質から脱却し、包括的発展を実現する為 の成長戦略である。このビジョンの導入以来、サウジアラビアは経済を多様化し、石油およ びガスに依存する度合いを減らす為に重要な努力をしてきた。王国は経済全般を支援して おり、特に不動産に焦点を当てている。Vision2030 計画に関連する数十億ドル規模のプロ ジェクトのおかげで、サウジアラビアの不動産業界は歴史的な拡大を遂げると予測されて いる。予測期間(2023 年から 2028 年)では、2023 年の 644.3 億ドル(9 兆 5702 億 2400 万円)から 2028 年の 941.9 億ドル(14 兆 5629 億円)まで、年率 7.89%で上昇する見込み だ。

リヤド(サウジアラビアの首都で最大の都市)は急速に不動産部門でグローバルな競争相手 となり、長い間第一の人気だった UAE の首都ドバイに肩を並べている。この理由は、UAE の都市よりも価格における非常に高い優位性があり、サウジ政府が金融および税制のイン センティブを通じて国際投資家を引き寄せようとする大きな動きを背景としている。


サウジアラビアは過去 1 年間に Microsoft(MSFT.O)、Oracle Corp(ORCL.N)、中国の Huawei(HWT.UL)など、将来の技術への 130 億ドル以上(1 兆 9439 億 5500 万円)の投 資を誘致している。これには、これらの企業の国内向けクラウドリージョン(データセンタ ーが存在するエリア)構築も含む。Google Cloud は正式にサウジアラビアのダンマムに新 しいクラウドリージョンを開設すると発表した。これは、2024 年から 2030 年迄にサウジ 経済に累積で 1090 億ドル(16 兆 2993 億 1500 万円)と予想されており、2030 年迄に約 14 万 8600 件の雇用の創出をするという目標の後押しとなるかもしれない。Huawei Technologies Co.は 2024 年にドバイからの移転を検討し、リヤドを中東の本社にする予定 だ。

現在、サウジアラビアでは 110 以上の日本企業が活動しており、今後 4 年間で倍増する見 込みだ。例えば、住友商事、みずほフィナンシャルグループ、丸紅、三菱商事などが含まれ る。

サウジアラビア政府は 2021 年に、国内拠点の無い企業は 2024 年から政府契約の入札対象 から外れると、国際企業へ最後通告を発行した。サウジアラビアの目標は、2030 年迄に 480 社が地域本部を国内に設立する事だった為、サウジへの専門家の移住が進んだ。しかし、新 しい居住者にとって住居の不足は深刻な懸念となった。人口の増加に対応するには、相当な 量の住宅開発が必要で、少なくともその数は倍増する事が予想されている。リヤドでは、人 口は現在 750 万人から 2030 年末迄に約 1700 万から 1800 万人に増加する見込みだ。

歴史的には、従来のサウジ国民が住みたがっていた様な大きなアパートや別荘のような大 規模な物件に焦点が当てられていた。しかし、外国人が増加する中で、リヤド市中心部とビ ジネス金融地区に主に位置する小さなマンション物件への需要が増している。

サウジアラビアはまた、移住した外国人に対応する為にリヤドに私立および国際学校を増 やす取り組みを進めている。これらの新しい学校の創設は、「2030 年迄に首都を世界でもっ とも競争力のある暮らしやすい都市のひとつに変革する」事を目指す投資省と教育省の共 同計画である International School Attraction Program(国際学校創設プログラム)の一環 だ。リヤドには 1985 年以来存在する日本のインターナショナルスクールもある。

サウジアラビアの在留プログラムについて

政府はサウジ不動産部門への投資潜在能力をさらに押し上げる為の動きを強化している。 2022 年には、外国人に対してサウジアラビア内のあらゆる種類の不動産の購入を許可する 指令を発出し、外国人に 100%の所有権を認める事にした。

リヤドやジッダ(サウジアラビア西部のマッカ州にある紅海に臨む大都市)などでの外国人 向け住宅の需要が供給を大きく上回っており、特に家族と共に王国に駐在する従業員を収 容する事に企業は苦労している。過去 3 年間の家賃は上昇しており、リヤドの主要住宅お よびオフィスの家賃はそれぞれ 12 か月間で 10.3%および 13%増加した。リヤドは平均 1 平方メートルあたりの費用が 1,394 ドル、一方でドバイは 7,002 ドルとなっており、リヤド は際立って手頃な価格を提供している。

現在はリヤドで不動産を先に購入し、進行中の 15 の都市開発メガプロジェクト(最大の都 市開発プロジェクト、NEOM を含む)の完成を待つ投資家が増えている。5 年間不動産を 保有する事で、資本利得が 100%から 200%増加するチャンスがある為だ。過去 6 か月で は、主に資本と賃貸収益を得る為、日本の顧客のリヤドのサービスマンションの需要が増加 している。リヤド中心の金融地区に位置するサービスマンションは最大 15%の賃貸収益を 上げる予定で、ホテル管理の為、手間がかからず運営されている。サウジアラビアでは個人 の不動産売却に対してキャピタルゲイン税は課されていない。サウジの不動産購入におい て、地住目線の視点が重要となる。例えば、日本やグローバル企業の外国人従業員に賃貸を 提供したい場合、どのような場所を選ぶべきか、どのような間取りと独占エリアを購入すべ きか、避けるべき事など、多くの不動産代理店がビザサポートも含めたアドバイスを提供し ている。

Next Level Global Investment Japan

代表取締役

ネクストレベル・グローバル・インベストメントは、専門家のネットワークを活かしてワンストップサービスをご提供しております。私たちは、サウジアラビアとUAEにおいて住宅および商業用不動産を所有または購入をご検討されている日本の法人および個人投資家の方々に、先進的なコンサルティングと継続的なサポートをする不動産会社です。
コンサルタントは日本語・英語・中国語の多言語対応が可能です。日本の法人と協力し、不動産プロジェクトを推進し、サウジアラビアおよびUAEに進出する不動産会社に対するコンサルティング経験が豊富にございます。
私たちは、サウジアラビアに進出する日本の法人のコンサルティング、物件管理、企業設立、移民サポート、銀行口座開設、企業住宅管理サービス、法的交渉支援、オフィス設置、ビジネスセンターリエゾン支援など、幅広い業務を取り扱っています。

ネクストレベル・グローバル・インベストメントジャパン
https://www.nextlevelglobalinvestment.com/ja

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